『私たちはどうかしている』11巻のネタバレと感想!
「BE・LOVE」で連載中の人気コミックが、横浜流星さんと浜辺美波さんのダブル主演でドラマ化。
11巻では、七桜(浜辺美波)と椿(横浜流星)が、光月庵の跡継ぎの座を巡って御菓子の勝負をします。
果たして勝敗の行方は?
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もくじ
「私たちはどうかしている」登場人物
最初に「私たちはどうかしている」登場人物をご紹介します。・高月椿:横浜流星
老舗和菓子屋・光月庵の跡取り。
幼なじみである七桜(浜辺美波)に気付かぬままプロポーズ。
いつしか本当に好きになってしまうが、七桜の正体がさくらと知って衝撃を受ける。
火事が元で目に異変を感じている。
・花岡七桜:浜辺美波
和菓子職人。
死んだ母との繋がりである和菓子作りが生きがい。
赤い色を見ると動悸が激しくなる。
・長谷屋栞:岸井ゆきの
長谷屋の三女。
椿の元婚約者。
火事の中から椿を助け出した。
・高月樹:鈴木伸之
椿の父。
15年前に謎の死を遂げた。
・高月今日子:観月ありさ
光月庵の女将で椿の母。
夫の樹が亡くなってからは、椿のことを当主にするため必死。
・大倉百合子:中村ゆり
七桜の母で和菓子職人。
15年前に樹殺害の容疑者として逮捕されて、裁判中に亡くなる。
・高月宗寿郎:佐野史郎
光月庵の大旦那で椿の祖父。
椿のことを本当の孫とは思っておらず、きつくあたる。
火事で倒れて入院中。
・多喜川薫:山崎育三郎
七桜の店「花がすみ」をサポート。
七桜の母・百合子の菓子のファン。
・宮部夕子:須藤理沙
小料理屋の女将で、多喜川薫(山崎育三郎)に頼まれて七桜の母親役を引き受ける。
・城島裕介:高杉真宙
光月庵の見習い職人。
能登の和菓子屋しまやの息子。
『私たちはどうかしている』11巻のネタバレ
『私たちはどうかしている』11巻のネタバレです。
第50話:天満月
宗寿郎(佐野史郎)は心停止したが、椿(横浜流星)の心臓マッサージで蘇生。
今日子(観月ありさ)は七桜(浜辺美波)に「何しにやってきたの!警察を呼ぶわ」と叫ぶ。
宗寿郎が「警察を呼ぶな」と今日子に命令。
今日子は、七桜が持っていた(樹との親子関係を証明する)DNA鑑定書をビリビリに破く。
宗寿郎は「七桜と2人きりにしてくれ」と今日子と椿を部屋から追い出した。
宗寿郎は「お前が本当にさくらなのか?」と聞き、さくらは「私の御菓子を食べてください」と差し出す。
御菓子を食べた宗寿郎は、目の前の七桜がさくらであるという確信を持った。
宗寿郎は自分が犯した「罪」について七桜に話す。
宗寿郎は樹(鈴木伸之)に恋人(中村ゆり)がいると知っていたが、今日子と結婚させるために、その女の名前も聞かずに別れさせた。
2人が別れられずに関係を続けていて、しかも相手が数ヶ月職人として店で働いていたのを知ったのは、2人が死んでしばらく経った後だった。
もし2人の結婚を認めていたら、樹も百合子も今の生きて幸せに暮らしていたかもしれない。
宗寿郎は「全ての原因を作ったわしを許せるか?」と聞き、七桜は「許せません。だけど私は父と母が大切にしていたこの店が欲しいです」と答えた。
この店で御菓子が作りたい、あの桜の羊羹を。
光月庵を継ぐのは正当な血筋を持った者でなければならず、宗寿郎もそう言い聞かされてきた。
DNA鑑定をすれば誰が正当な血筋かはすぐにわかる。でもそれが正しいことなのか?
宗寿郎は、椿とさくらに「今月末の12月31日除夜祭の日に御菓子の勝負をして、勝った方に店を譲る」と言った。
先祖の意思に反する行為、私のしたことはあの世に行っても許されないだろう。
第51話:マイセルフ
椿は、今日子と話す。
栞に火事の日の出来事について嘘をつかせたのは今日子だった。
椿は意識を失いかけながらも七桜の元に行こうとしていたのに、今日子が椿は代々受け継がれる道具箱を取りに行ったことにしたのだ。
椿をあきらめ切れない栞は、今日子に従った。
椿は火事の日の記憶を失っていて、ずっと執着してきた道具を守ったと信じて疑わなかったのだ。
本当のことを知っていたら七桜との未来はあったのだろうか。
違う、俺と七桜はそんな簡単じゃない。
今日子は、もし七桜が勝負に勝ったらと思うと、気が気でない。
そこへ栞がやってきて「私は椿さんと結婚できません」と告げた。
今日子は、栞が本当は妊娠していないことをとっくに見抜いていた。
しかし「誰の子でもいいから妊娠するのよ。子供ができれば状況は変わる」と栞を説得。
栞は「嫌です、そんなことは」と逃げて、通りかかった椿が栞を助けた。
「もう関係ない人を巻き込むのはやめてください」
今日子:「あの女は樹さんを殺した女の娘なのよ!」
椿:「七桜はそうは思ってません」
今日子は、18年前に自分が見たことについて話す。
それは以下の百合子と樹の会話。
百合子:「樹さん、私と一緒に死んでくれる?」
樹:「本気で言ってるのか」
百合子:「あなたと一緒ならどこへでも」
樹:「ナイフを用意するよ。2人を永遠に繋ぐナイフだ」
樹:「本気で言ってるのか」
百合子:「あなたと一緒ならどこへでも」
樹:「ナイフを用意するよ。2人を永遠に繋ぐナイフだ」
今日子は「でもあの女は直前になって自分だけ逃げたのよ!子供への愛を選んで樹さんを裏切ったの!殺したも同然よ!」と叫ぶ。
椿は、自分は絶対に除夜祭の勝負に勝つから、もう七桜にも栞にも手出しするなと釘を刺した。
七桜は、除夜祭の菓子作りに試行錯誤する余り、倒れてしまった。
七桜には、宗寿郎と過ごした思い出がないから、何を作れば喜んでもらえるのかわからないのだ。
七桜:「怖いなんて初めてでどうしたらいいかわからなくて」
多喜川:「それは安心した。なにがあってもへこたれないからサイボーグなのかと思ってた」
七桜:「えっ」
多喜川:「弱音なんていくら吐いてもいいんだよ。どんな七桜ちゃんだって七桜ちゃんだよ。だから自分が好きだと思う御菓子を自信を持って作ればいい」
七桜が「多喜川さんはどうして私が欲しい言葉がわかるんですか」と聞くと、多喜川は「君がそうさせるんだ。君の夢がかなって何もかも終わったら僕と結婚してほしい」と七桜にキス。
第52話:最後の夜
多喜川さんがそんな風に思ってくれていたなんて……と驚く七桜。
多喜川は「花がすみ」を出すために高価な骨董品をたくさん売って資金にした。
きっと簡単なことではなかったはず。
そのころ、椿は目の不調に苦しみながらも、除夜祭の菓子作りにいそしんでいた。
周りにいる人間は何もしてやれない。
城島が七桜に会いに来た。
城島は色々調べて、七桜の事情も理解していた。
「もし勝負に負けたら、七桜さんは一生光月庵を恨んで生きるつもりですか」
城島は自作のわらび餅を置いていき、それを食べた七桜は城島がもう前を向いていることを知る。
私はどうしたいのか?
神社にお参りに来た椿は、七桜と会う。
七桜は「今夜一晩だけ椿の時間を私にください」と言った。
その夜、椿は七桜が待つ宿へ。
七桜は、6歳のころに本当に椿が好きだったが、同時に椿が百合子を指さした瞬間を思い出すとドロドロした感情がこみあげてくると話す。
好きなのに許せない。
「一晩、今夜だけ抱いてほしい。勝っても負けても明後日が私たちの最後になるから」
2人は互いに「ずるい」と言いながら結ばれた。
今だけ一人の女として椿に抱かれたい。
七桜は、2人の時間の1分1秒を胸に刻み込んだ。
第53話:除夜祭
そして迎えた12月31日の大晦日・七桜と椿の菓子勝負の日。
椿から「何か妨害をしたら俺は勝負から降りる」と言われた今日子は、ただ勝負を見守るのみ。
七桜が出したのは、ひめ柚子の皮を密漬けにして中にあんを詰めた上生菓子。
和菓子が好きだという気持ちが五感の全てに伝わってくるあたたかい菓子。
椿が出したのは、椿の葉で道明寺を包んだ椿餅。
一口食べた宗寿郎は、これが樹の味と気付く。
これは椿が幼少期に樹から教わった味で、絶対に忘れない大切な味だった。
宗寿郎は涙を流す。
宗寿郎は、2人に戸の外で結果待ちするように命じた。
勝った方の戸を開けるからと。
宗寿郎は外で聞き耳を立てていた今日子に「お前にもチャンスをやろう。跡継ぎにふさわしいと思う方の菓子を選べ」と菓子を食べさせた。
今日子は自分が椿の菓子を間違えるはずないとニンマリするが、今日子が選んだのは七桜の菓子だった。
『私たちはどうかしている』11巻のまとめと感想
『私たちはどうかしている』11巻のまとめと感想です。遂に宗寿郎が七桜がさくらだと気付きました。
七桜が樹の娘であることを証明するDNA鑑定書は今日子に破られてしまいましたが、それでも宗寿郎は七桜が孫であることを信じましたね。
しかし今になって宗寿郎は、血の繋がりだけを重視することに疑問を持ちます。
今まで宗寿郎って頭の固いおじいさんだと思っていたのですが、先祖代々守られてきたことを破るのって勇気がいるでしょうね。
和菓子のような伝統的な世界は、変わってはならないことも多いだろうし。
多喜川が七桜にプロポーズして、七桜は「これが最後」と椿と関係を持ちます。
宗寿郎は、椿と七桜の菓子の勝敗をなんと今日子にゆだねました。
今日子は七桜の菓子を選んでしまいましたが、その理由は12巻でわかります。