やる気のない刑事・班目(中島健人)と大泥棒・煙鴉(遠藤憲一)の異色コンビが事件を解決するドラマ『ドロ刑』。
1話の犯罪者は、“啄木の正(キツツキのマサ)”こと瀬戸正次郎(せと・まさじろう)です。
瀬戸は“10年に一度の大物空き巣”で、班目も手こずります。
当記事では、“啄木の正”こと瀬戸正次郎について原作からネタバレしてまとめています。
もくじ
『ドロ刑』啄木の正(キツツキのマサ)こと瀬戸正次郎(せと・まさじろう)とは?
ドラマ『ドロ刑』啄木の正(キツツキのマサ)こと瀬戸正次郎(せと・まさじろう)とは、伝説の空き巣で、人生をかけて自らの盗みの技を磨き、空き巣に信念を持ち執念をかけているキャラクター。
窓ガラスに、極めて小さな穴をあけて侵入する「突き破り」という手口で、場合によっては被害者の発見が遅れてしまうため、なかなか捕まえられません。
啄木の正(キツツキのマサ)こと瀬戸正次郎(せと・まさじろう)を演じる役者は、高橋克実さん。
高橋克実さんは『オトナ高校』で55歳の童貞部長役を演じていたアノ人です!
『ドロ刑』原作の啄木の正(キツツキのマサ)こと瀬戸正次郎とは?
原作での啄木の正(キツツキのマサ)こと瀬戸正次郎(せと・まさじろう)とは、前科8犯・もはや盗みは稼業とも言える窃盗常習者で、71歳。窃盗の手口は「三角割り」(ガラスを三角に割って鍵を開ける)ですが、瀬戸の割る穴は小さくて無駄がありません。
なぜ小さな穴でも鍵を開けられるのかと言うと、瀬戸の中指が異常に長いから。
瀬戸は、過去8回の服役中に合計で5回骨折していて、そのたびに折った指を少しずつ伸ばしていきました。
毎日独房のベッドの手すりを掴んで手に入れた、まさに瀬戸だけの指なのです。
ドラマでは「三角割り」を「突き破り」にアレンジしたようです。
『ドロ刑』瀬戸正次郎を原作ネタバレ
瀬戸正次郎を原作漫画からネタバレしていきます。啄木の正こと瀬戸正次郎を逮捕
家人の留守中に窓を割って侵入、現金と貴金属を盗む事件が発生。
班目は手口から“キツツキのマサ”こと瀬戸正次郎の仕業と睨んで、捜査。
証拠をあげて、瀬戸を逮捕。
しかし捜査三課(ドロ刑)の仕事はこれで終わりません、むしろここから。
前科のある常習者は余罪を抱えている者が多く、そのため三課の取り調べというのは本件はもちろん、その犯人の口から余罪の自供を取ることが何より重要なのです。
瀬戸の取り調べ開始
班目は瀬戸の余罪の取り調べを開始。
しかし班目が「今回でもう最後の勾留にしようぜ!胸につかえてる物全部吐きだしてさ」と説得しても、瀬戸は「供述は取ったろう。問答はもうやめてさっさと終わらせてくれ」とつれない態度。
班目が昔話で情に訴えようとしても、班目では力不足だの、婦警に代わってくれだのと言って、全然話してくれません。
そしてとうとう、瀬戸は明日起訴されることに。
小さな窃盗事件で証拠も十分に揃っているので、検察としては早く幕引きしたいようです。
明日の午前中の取り調べが、最後になります。
しかし班目は、どうやって瀬戸を吐かせたらいいのか、わかりません。
煙鴉のアドバイス
煙鴉は瀬戸の取り調べで元気がなくなった班目に、アドバイス。
一流の“ドロ刑”になりたいなら、誰よりドロボウを理解できる刑事にならなきゃ。
ああいう職人気質(カタギ)のドロボウってのは、本当は自分の仕事を自慢したくてたまらないんだ。
けどもちろんそんなコトはできない。
優秀なだけ、盗っ人ってのは孤独なモンなのさ。引用元:『ドロ刑」1巻・煙鴉のセリフより
班目は、この煙鴉の言葉で「そうか!」とひらめきます。
最後の取り調べ
翌日の朝、最後の取り調べ。
班目は、余裕しゃくしゃくの瀬戸に、瀬戸の余罪だと思われる窃盗事件で割られた窓ガラスの写真を見せます。
「手口に一切の無駄がない鮮やかな犯行だ」と褒めると、「ふうん」とまんざらでもない顔をする瀬戸。
さらに班目は、瀬戸の余罪と思われる窃盗事件で割られた窓ガラスの写真を、他にも何枚も見せます。
そして「この“三角割り”の写真だけ見ても職人技なのは一目瞭然!」と“三角割り”の技術を絶賛。
褒めちぎられて嬉しい瀬戸は、つい自慢話。
「誰にでもできる“三角割り”だからこそ、その精度の高さは犯人のプライドさ。“自分はこの道のプロだ。昨日今日の奴らとは違う”ってね」
しかし、これは刑務所仲間から聞いた話だと誤魔化しました。
班目は、一昨日前に起きた窃盗事件で割られた窓ガラスの写真を提示。
そのガラスは同じ“三角割り”ではありましたが、雑な仕事ぶり。
班目は「アンタと同じように三角割りで窓に穴を開け、そこから金属の棒を差し込んで開錠したらしい」と言い、「今まで見せた写真の犯行は、アンタじゃないんならコイツの仕業なんだろうな」と断定。
不意に、瀬戸は「どこが同じだ!」と叫んで机をたたきました。
「啄木の正はこんな道具(金属の棒)を持ち歩くような無粋な真似はしない!小石ひとつで窓ガラスを割る技術とこの中指のみで渡ってきたんだ!!」
遂には「俺の仕事をそんな奴に盗られてたまるか!!」と叫ぶ瀬戸を見て、身震いする班目。
瀬戸は自分のドロボウとしてのプライドをかけて、余罪・405件を認めました。
悔しいのはドロボウ?それともドロ刑?
連行される瀬戸に「正(まさ)さん!」と声をかける班目。
班目は先日見せた“雑な三角割りの窃盗事件”の写真は、自分のアパートの窓だと告白。
ガラス加工専門の業者に協力してもらったのです。
ハメられたことを知って悔しがる瀬戸に、「悔しいのはこっちだよ」と班目。
今回の手は、班目が瀬戸の腕とプライドを信じたから通用したのだから。
「ドロ刑がドロボウを信じるなんてよ!」と言う班目を見て、瀬戸は少し笑って連行されていきました。
その後、班目は煙鴉に会います。
煙鴉に「僕のアドバイス役に立ったろ?」と言われて、「キツツキのことをどうしてあそこまでわかった?」と班目は質問。
すると「どうしてそんなこと聞くの?班目刑事。その答え、あんたはもう知ってるじゃないか」と煙鴉。
そう、煙鴉は大泥棒だから、泥棒の心理を知り尽くしているのです(笑)。
「絶対捕まえてやるからな!!」と叫ぶ班目なのでした。
啄木の正こと瀬戸の原作ネタバレはここまでです。
ドロボウとはいえ、稼業にするほどの熟練者は、自分の仕事にプライドを持っているんですね~。
そしてドロ刑は、ドロボウの気持ちを理解しなけらば務まらない……深いです!
まとめ
“啄木の正”こと瀬戸正次郎について原作からネタバレしてまとめました。ドラマでは原作とは違って以下の展開になるようです。
勢い余って犯行前に瀬戸を捕まえてしまった斑目。しかし、警察に勾留できる48時間のうちに自供がなければ瀬戸は釈放されてしまう…。
しかし瀬戸の犯行を褒めてから落とす作戦は、おそらく原作と同じだろうと思われます。