『半分、青い。』最終回では、つくし食堂で「そよ風ファン」のお披露目会が開かれます。
その前に、スズメ(永野芽郁)は地元紙の取材を受けるのですが、なんと初恋の相手・こばやん(森優作)が記者として再登場!
そしてこばやんの一言から、スズメは扇風機の名前を変更することを思いついて……。
当記事では『半分、青い。』最終回のあらすじのネタバレをまとめています。
もくじ
『半分、青い。』最終回のあらすじのネタバレ
最終回では、ついに、そよ風ファンの発売が決定。
2011年7月7日、発売に先駆け、そよ風ファンの発売記念パーティーがつくし食堂で行われようとしていました。
ハルも太鼓判を押す
スズメ(永野芽郁)は今日の主役となる扇風機をハルに披露。
ハル(松雪泰子)は「ほお~。あ~、ええ感じや。あのそよ風思い出すな」と言って、気持ちよさそうに目をつむりました。
ハルが言っているのは、センキチ(中村雅俊)たちが眠る場所に吹く風のことです。
ハルも、ウタロウ(滝藤賢一)も、ソウタ(上村海成)も、そしてケント(小関裕太)たちも、皆、一生懸命店を飾りつけ、料理を作り、パーティーの準備に協力してくれました。
パーティーの開始までにはまだ時間があるのに、ブッチャー(矢本悠馬)夫婦やキミカ(余貴美子)など、気心知れた人たちがどんどんと店に集まってきます。
集まった人たちで、早くも宴会がスタート。
リツ(佐藤健)の姿はまだありませんでした。
東京で別の仕事があるリツは、夕方のパーティー直前に来ることになっているのです。
ヤイチ(谷原章介)は、子供たちに短冊の書き方を教えています。
スズメは「いつもリツに迷惑かけるばっかで、振り回すばっかで申し訳ないと思っとる」と謝りますが、「違うよ、スズメちゃん。リツは、スズメちゃんのおかげで人生が楽しくなった」とヤイチ。
さらにスズメが「ほやろか、おじさん。私はずっとリツに申し訳ないような気がしとった。笛で呼んだり」と言うと、「リツはスズメちゃんに笛で呼んでもらって幸せやった」とヤイチ。
ヤイチの言葉は高校生の時と変わらず、もっともらしくはありましたが、スズメはやはりリツに申し訳ない、と思ってしまうのでした。
リツが自分を幸せにしてくれたように、自分ももっともっとリツを幸せにしたい。
スズメは白い短冊にブルーのペンで願い事を書きました。
「リツを幸せにできますように、スズメ」
こばやんが再登場
パーティーの前に、スズメは地元誌の取材を受けることになっていました。
地元誌と言っても、岐阜ではかなりの購読者数を誇っています。
そんなスズメの前に現れた記者とは、なんと小林(森優作)。
明治村で一度だけデートし、あっさりとフラれてしまったあのこばやんです。
「ご無沙汰しております」とこばやんは挨拶しますが、スズメはこばやんのことをきれいさっぱり忘れていました(笑)。
拷問器具を書いていただいた、と言われて、ようやく思いだします。
こばやんはいい聞き手でした。
緊張していたスズメも、いつもの羽根より軽い口を取り戻し、そよ風の扇風機を思いついた経緯をスラスラと話します。
しかし、写真撮影には慣れず、最後までこわばった顔でしたが……(笑)。
扇風機の名前を「そよ風ファン」から「マザー」に変更
最後にこばやんが「扇風機の名前は、そよ風ファンでよかったですか?」と確認して「はい」と答えるスズメ。
「でも、お母さまの闘病で思いつかれた、とか、素晴らしい。いい記事になりそうです」
こばやんの話を聞きながら、スズメはぼんやりとハルを見ていました。
ハルの髪にそよ風ファンの風があたり、ふわりと揺れる姿は、そのまま永遠を誓いたくなるような美しい光景でした。
スズメはこばやんに「ちょっと待って」と言って、リツに電話をかけて「そよ風ファンの名前、マザーに変更したらどうや?」と提案。
リツも聞いた途端にズドンときて、「これだ!」と思いました。
そして、リツとスズメは、発売が迫っているこのタイミングに、商品名を変えるという大きな決断に踏み切りました。
スズメは早速、食堂の片隅で、マザーのロゴデザインを開始。
ブッチャーたちには手分けして、関係各所に、商品名が変更になったことを連絡してもらっています。
パッケージや説明書も刷り直しになり、パンフレットもちらしも、何もかも作り直しです。
刷り直しに多大なコストがかかるのですが、それでも、マザーという名前にした方が、5倍売れると、同行したツマガリ(有田哲平)が断言。
パーティーがスタート!乾杯!
なんとかパーティーの開始までには、当初の発売日に間に合わせることができるという目途が立ちました。
スズメが乾杯の音頭を取って、グラスを掲げたところで、リツが飛び込んできました。
「間に合った……遅くなりました!」
リツのグラスに慌ただしくビールがつがれ、改めてスズメはリツと声をあわせて、乾杯の音頭を取ります。
グラスを掲げると、その瞬間に、みんながクラッカーを鳴らして、目を丸くするスズメとリツ。
「えーっ。本日は七夕。お2人さんの誕生日でもあります」
キミカの言葉のあと、ナオとブッチャーがケーキを運んできました。
人々の笑顔の中で、その全部を抱えて生きていこうと、スズメは思うのでした。
パーティーは盛況のうちに終わりましたが、リツはすぐに東京に戻らないといけないという。
つくし食堂を出るリツを、スズメは見送ります。
一歩出たところで、リツはふっと足を止めました。
「あ、忘れてた。これ、渡さないと」
リツから誕生日プレゼント
リツは手にしていたリボンをかけた細長い包みを、スズメに渡しました。
「誕生日プレゼント」
「私は何も用意しとらん」とオロオロするスズメ。
リツはスズメの短冊を見たから、もうプレゼントはもらったと言いました。
リツがくれたのは、音の綺麗に聞こえる傘。
スズメはたちまち、高校卒業を控えた雨の日のことを思い出します。
あの日、「左側に雨の降る感じ、教えてよ」と言ったスズメに、リツは素敵に笑ってこう言ったのでした。
「傘に落ちる雨の音って、あんま……綺麗な音でもないから、右だけくらいが、ちょうどいいんやないの?」
そしてスズメはリツに頼みました。
「雨の音が綺麗に聞こえる傘、作ってよ」
あの時の約束をリツは叶えてくれたのでした。
雨が降らないまま、東京に帰る日がやってきました。
カノ(山崎莉里那)の手を引き、慌ただしく玄関へ向かうスズメに、外に先に出ていたハルが「雨や。天気雨や」と告げました。
スズメは急いでリツにもらった傘をさして、雨の下に立ちます。
ハルも、カノも、傘の下に飛び込んできました。
三人が傘にあたる雨音に耳をすますと、それは美しい音でした。
高い、澄んだ音が、雨が傘を弾くたびに聞こえてきます。
スズメたちは「おおっ」と顔を見合わせます。
「雨のメロディや」
スズメは雨音を耳に響かせながら、雲の合間に見える青空を見上げました。
まとめ
『半分、青い。』最終回のあらすじのネタバレをまとめました。リツは最後までスズメのマグマ大使で、かっこよかったですね~。