半分、青い。ユーコの携帯電話の録音全文をネタバレ!「鈴愛、生きろ!」が泣ける!

『半分、青い。』が残すところ、最終週のみとなりました!

そよ風ファンのお披露目会の途中の“大きな揺れ”ですが、これは2011年の「東日本大震災」です。

そして仙台にいるユーコ(清野菜名)の安否確認が取れなくなってしまい……!

当記事では『半分、青い。』ユーコが生きているかをネタバレして、ユーコの携帯電話の録音全文も載せています。


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『半分、青い。』ユーコとは?


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『半分、青い。』小宮裕子(清野菜名)とは、カリスマ漫画家・秋風羽織(豊川悦司)の元・アシスタントで、現在はクーちゃんの母で、看護師。

鈴愛とは苦楽を共にするうちに、生涯の親友になりました。

看護師の仕事で仙台にいて、東日本大震災後は連絡が取れなくなります。

『半分、青い。』東日本大震災後のユーコを原作ネタバレ

『半分、青い。』』東日本大震災後のユーコを原作からネタバレしていきます。

ユーコと連絡が取れない


“そよ風ファン”のプレゼンパーティーは、途中、地震で中断はあったものの、結果的には成功に終わりました。

リツ(佐藤健)とツマガリ(有田哲平)が“そよ風ファン”の部品集めのために慌ただしく動く中、スズメ(永野芽郁)はひとり心ここにあらずでした。


震災から3日がたつのに、まだ、ユーコと連絡がつかないから。

仙台方面は、まだ電話が復旧しているところとしていないところがあるらしい。


それでも、スズメは何度もユーコの番号を押しました。

災害時に何度も電話してはいけないのは知識としてありましたが、少しでも早くユーコの声が聞きたかったのです。


病院の窓から海が見えるというユーコの言葉が、耳に残っていました。

スズメは津波の映像を見るたび、呼吸がうまくできなくなってしまい……。


秋風(豊川悦司)とボクテ(志尊淳)も心配しています。

少しでも情報を共有するため、スズメたちは頻繁に電話し合いました。


ボクテから電話がかかる


スズメが「スパロウリズム」にいる時に、ボクテから電話が。

ユーコの家と連絡がついたというが、話せたのはユーコの夫のヨウジだけでした。


震災の日、病院勤務だったユーコとはまだ連絡がついていないという。

「行方不明ってこと?」

スズメは血の気が引くのを感じながらたずねます。


ボクテは「無事が確認できたら、すぐにヨウジさんから連絡もらえることになってるから、スズメちゃんに連絡するね」と言いますが、電話を切ったあとに涙を浮かべるスズメ。

リツはスズメの肩をそっと抱いて「どこかにいるよ。信じようよ」と慰めましたが、スズメは怖くて怖くてたまらないのでした。


秋風がユーコのために漫画を描く


震災から一週間が経過しても、まだ日本中に暗雲が垂れこめていました。

混乱の中、「スパロウリズム」は部品を調達するために必死で動きましたが、どこに電話しても、すでに大手メーカーに押さえられていました。


そんな中、ヨウジから電話が。

ユーコは依然、行方不明だという。


秋風が今日、ヨウジのところに行ったとのこと。

秋風はユーコの親代わりだから、いてもたってもいられなかったのでしょう。


秋風は、ユーコに渡した漫画の原稿の続編を、今描いてるのだそう。

それを今後の「月刊ガーベラ」に載せて、帰ってきたユーコに見せるのだと言っているという。


ヨウジ:「そうしたら、僕、思ったんです。秋風先生に、そんなことまでしてもらったユーコは、帰って来るしかないって」

スズメ:「はいっ。天下の秋風羽織に、自分のためだけに漫画を描かせて、帰って来ない、なんて有り得ませんッ!」


スズメが“そよ風ファン”の部品調達に困っていることを打ち明けると、ヨウジは海外の知ってる部品工場に聞いてあげましょうかと言ってくれました。

気を紛らわしたいというヨウジの申し出を、スズメはありがたく受け取ることに。


ユーコがみつかった


ボクテからユーコがみつかったと連絡がありましたが、亡くなっていました。

スズメは小さく声が出ましたが、言葉は出ません。


耳が言葉を聞くことを拒絶して、頭が理解することを拒絶していました。

君がいなくなって、私の世界は半分になった。

九歳の夏に片側だけの聴力をなくしたことよりも、何千倍もショックだ。

引用元:小説「半分、青い。」下巻・スズメのセリフより

ユーコの葬儀は家族だけで行われることになりました。

葬儀がいつどこで行われるかという情報は、全部、ボクテが取りまとめてくれました。

それぞれに電話してはヨウジの負担になると、連絡役を買って出てくれたのです。


スズメは知らせを受けてから、心をなくしたように、ぼんやりした日々を送るように……。

食欲もなく、何の前触れもなく涙を流し、あんなに熱心に取り組んでいた“そよ風ファン”の仕事にもほとんど手がつかないでいました。


ボールペンを自分の指に突き刺すスズメ


やつれていくスズメを見かねて、リツは岐阜に帰るように言いました。

スズメはカノ(山崎莉里那)を連れて実家に戻るが、自室に引きこもってしまう。


ふとバッグの中のペンケースから、ユーコがくれたボールペンを取り出して、自分の人差し指に刺しました。

ちくんとした痛みのあとに、ぷくっと血が溢れ出す。


「血が出る。生きとる……」

スズメは血の赤さに、また涙ぐみました。


ソウタ(上村海成)がスズメを元気づけるために、ブッチャー(矢本悠馬)とナオ(奈緒)を呼んでくれました。


スズメがユーコの家に行く


スズメはユーコのお葬式には行きませんでした。

一番の理由は、ユーコの死をこの目で見るのが怖かったから。


しかしヤイチ(谷原章介)に勧められて、ユーコの家に行くことを決意。

スズメはユーコの家に行くのは初めて。


スズメを迎えたヨウジは、お茶を出しながら、穏やかな笑顔を浮かべていました。

ヨウジの了解を得て、ユーコの遺骨が入った白い箱を抱きしめるスズメ。


ユーコはヨウジにスズメのことをよく話していて、ヨウジはヤキモチを焼いたこともあるという。

そしてユーコは「“そよ風ファン”が完成したら病院に入れる。身体が弱ったお年寄りやお年寄りが絶対喜ぶから」と言っていたとのこと。


東日本大震災の日、病院の近くにある高台に逃げた人は皆助かっていました。

そんな中、ユーコは、最後まで動けない患者さんに寄り添ったそう。

同僚の看護婦さんがユーコに「もう無理だよ、逃げよう」と声をかけても、ユーコはガンとして動かなかったのです。


「患者さんが私の手を握る。切実に」というユーコの言葉を思い出すスズメ。

ユーコはその切実な手を離せなかったのです。

スズメの脳裡には、ジャンヌ・ダルクのような美しいユーコの顔が浮かんでいました。


ユーコの携帯電話の録音


スズメは、ヨウジから、ユーコの携帯電話の録音を聞かされました。

近くの浜に打ちあがっていたのを偶然見つけ、電話自体は壊れてしまっていたけれど、中に録音したものが残っていたという。

えーと。ユーコです。どうだかわからないけど、とりあえず。

クーちゃん、ママがいなくなっても、しっかり生きるんだよ。

絶対、大丈夫だからね。

ヨウジさん、ごめんなさい。

私、患者さん、置いて逃げること、できません。

クーちゃん、よろしく。

今までありがとう。

……ボクテ、ちゃんと漫画描きなよ!

私たちの中で唯一の、生き残り。売れっ子。がんばれ

引用元:小説「半分、青い。」下巻・ユーコのセリフより


ユーコの声は状況が刻々と変わっていくうちに、どんどんと「最後」を意識した重いトーンに変化していきました。

しかし深刻さを振り払うように、わざと、明るくさくさく言おうとしているのが、ユーコらしい。


スズメっ。スズメ、生きろ!

最後に暑苦しいこと言って申し訳ないが、私の分まで生きてくれ!

そして、何かをなしとげてくれ。

それが私の夢だ。生きろ。

引用元:小説「半分、青い。」下巻・ユーコのセリフより



ユーコが鼻をすする声が聞こえました、泣いているのか……?

しかし、続く声は明るいものでした。


どうしよう……一曲、歌うか……

引用元:小説「半分、青い。」下巻・ユーコのセリフより


ユーコはシーナ&ザ・ロケッツの「ユー・メイ・ドリーム」を本当に歌いだしました。

スズメが秋風ハウスを出た時にも一緒に歌ったユーコの大好きな歌。


「あ、ナースコール。じゃねっ」

そこで録音は終了。


スズメは声を立てずに、ぼろぼろと泣きました。

ユーコは最後に、怖いとも、不安だとも、言いませんでした。

ただ、スズメたちを励まして、最後には歌まで歌ってくれました。


ユーコは自分の声を聞く夫や友人や息子に、悲しい声を残したくなかったのです。

「本当にユーコらしい」と思うスズメ。


東京に戻ったスズメは、まっすぐ海へ。

秋風ハウスを出た日、ユーコとボクテと一緒に笑い、一緒に踊った海。


スズメは「ユー・メイ・ドリーム」を小さく口ずさみます。

あなたの事想うと、すごく胸があつくなるの。

いつもはユーウツな雨も、サンバのリズムに聞こえる。

引用元:小説「半分、青い。」スズメの歌声より



「ユーコ、歌ってよ」

海は静まり返っていますが、でもスズメの耳には、かすかに遠くユーコの歌声が響いてきます。


そしてスズメは目の輝きを取り戻し、翌日、、勢いよく「スパロウリズム」の扉を開けるのです。

まとめ

『半分、青い。』ユーコが生きているかをネタバレして、ユーコの携帯電話の録音全文もネタバレしました。

『半分、青い。』の最終週は、毎日泣くことになりそうです。


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