半沢直樹 特別総集編・後編のネタバレと感想!半沢が出向になった理由とは?

『半沢直樹 特別総集編・後編』が、7月12日(日)21時~に放送されました。

後編では、半沢直樹(堺雅人)が頭取の特命で伊勢志摩ホテルの再建に乗り出します。

そして父の仇・大和田常務(香川照之)と正面対決!伝説の土下座が見られます。

当ページでは、『半沢直樹 特別総集編・後編』のネタバレと感想についてまとめています。

※「わかりやすく」「簡単に」「短く」を心がけてまとめています。

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2020年7月5日



『半沢直樹 特別総集編』とは?




『半沢直樹 特別総集編』とは、2013年のドラマ『半沢直樹』の総集編。

原作は池井戸潤さんの『半沢直樹シリーズ』、脚本は八津弘幸さん、ナレーションは山根基世さんです。


前後編に分かれていて、前編が7月5日(日)21時~、後編が7月12日(日)21時~の2週に渡って放送されました。

前編7月5日㊐:21:00~
後編7月12日㊐:21:00~

・番組HP http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

・公式Twitter:@Hanzawa_Naoki

・公式Instagram:@hanzawa_naoki_tbs

『半沢直樹2』(2020)とは?




『半沢直樹2』とは、型破りなバンカー・半沢直樹(堺雅人)の活躍を描く第2段。

2020年7月19日㊐21:00~スタートで、初回25分拡大。

2013年に放送された前作は、最終回の視聴率42.2パーセントを叩き出した超人気作。


今作は、前作のラストで不本意な「出向」を命じられた半沢が、東京セントラル証券で仕事に励んでいるところからスタート。

そこへ舞い込んできたのが、ある大手IT企業による敵対的買収で、株式取得にかかる費用が1500億円!

しかしこの依頼が、半沢と東京中央銀行の新たな戦いのきっかけとなってしまいます。

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『半沢直樹 特別総集編・後編』のネタバレ

『半沢直樹 特別総集編・後編』のネタバレです。

大口取引先・伊勢志摩ホテルが120億円の運用損失を出す


東京中央銀行の融資先・伊勢志摩ホテルが120億円の運用損失を出した。

担当者の時枝はこの損失があったことを見抜けず、東京中央銀行は伊勢志摩ホテルに200億円の融資を実行してしまう。


そしてこのタイミングで、金融庁検査の知らせも入った。

もし金融庁検査で伊勢志摩ホテルが実質破綻先(=問題のある融資先)に分類されたら、東京中央銀行は多額の※引当金を積まなければならない。

そうなれば、中野渡頭取(北大路欣也)も責任を取らざるを得なくなる。

※伊勢志摩ホテルがつぶれた時の準備金として莫大な資金の積み立てを金融庁から命令されること。


半沢が伊勢志摩ホテルの担当者になる


窮地に落ちった中野渡頭取(北大路欣也)は、5億を回収した実績をもつ半沢直樹(堺雅人)に「伊勢志摩ホテルの再建」と「金融庁検査を乗り切ること」を命じた。


半沢は伊勢志摩ホテルを再建するには、長く続く悪しき風習=ワンマンな同族経営を断ち切ることしかないと考える。

伊勢志摩ホテルの若社長・湯浅(駿河太郎)は、半沢の考えに賛同して2人は強い信頼関係を築く。


半沢は、ライバル銀行である白水は伊勢志摩の運用損失を見抜けていたのに、なぜ東京中央銀行の時枝に見抜けなかったのか疑問を抱く。

調べた結果、伊勢志摩ホテルの経理担当・戸越は白水と東京中央の両銀行に「伊勢志摩ホテルの運用損失」を内部告発していたことが判明。

白水はすぐさま撤退したが、驚くべきことに東京中央銀行・京橋支店の貝塚支店長(川原和久)は内部告発を握りつぶしたのだ。


黒幕は大和田常務!しかし証拠がない


やがて、貝塚に指示した黒幕が、大和田常務(香川照之)とその部下・岸川(森田順平)であることが判明。

しかしまだ証拠がない。


半沢は大和田に「私は担当としてどんなことをしても伊勢志摩ホテルを再建します!もし隠蔽したのがあなただとわかったら土下座して詫びて下さい」と宣戦布告。

大和田は「そんなことができるならやってみたまえ」と鼻で笑った。


金融庁検査で黒崎が半沢を追い詰める


そして迎えた金融庁検査。

オネエ言葉の黒崎(片岡愛之助)は、東京中央銀行が伊勢志摩ホテルの120億円もの損失を見破れなかったことをネチネチと責め立ててくる。

半沢は、120億円を補填するために、湯浅社長を説得して会長を更迭して資産を取り押さえた。


ここまでは順調だったが、思いもよらない事態が起こる。

伊勢志摩ホテルが経営再建の頼みの綱にしている「ナルセン」が訴えられて裁判沙汰になってしまったのだ。

ナルセンが持つ最新のITシステムがなければ、伊勢志摩ホテルの経営再建は不可能だ。


大和田は半沢に「君はこの事態を乗り切れるかね?私ならできる」と言ってきた。

大和田のウルトラcとは「経営体制の変更」イコール「湯浅社長の辞任と羽根専務が新社長になること」だった。

この条件を達成すれば、黒崎は伊勢志摩ホテルを実質破綻先にするのを少し待ってくれるというのだ。

湯浅こそが伊勢志摩ホテルの社長にふさわしいと信じる半沢は、大和田に土下座して「もう少し時間をください」と頼み込んだ。


半沢にとって大和田は父の仇


半沢にとって、大和田は憎き「父の仇」でもあった。

「半沢ねじ」の社長だった半沢の父は、担当者の大和田に騙される形で融資を断られて命を絶ったのだ。


大和田のもう一つの「罪」が発覚


そんな中、タミヤ電気に出向中の近藤(滝藤賢一)が裏帳簿を発見。

そこには、タミヤ電気が東京中央銀行から融資された3000万円をラ・フィットという会社に横流ししていることが書かれていた。

驚くべきことに、ラ・フィットの社長・棚橋貴子は、大和田の妻だった。


大和田は自分の妻の赤字会社に資金を横流しするために、タミヤ電気を利用したのだ。


親友3人が力を合わせる


バブル最後の入行組の親友3人組(半沢、渡真利、近藤)がここで力を合わせて、大和田退治に挑む。

半沢は、伊勢志摩ホテルの再建にはフォスターの傘下に入るしかないと信じ、湯浅を説得。

湯浅は、伊勢志摩ホテルを現状に追い込んだフォスターに吸収されることに抵抗を感じるが、半沢の熱意に「少し考えさせてくれ」と言った。

外資系に強い渡真利(及川光博)は、フォスターの説得に。

タミヤ電気の経理部長の近藤は、タミヤ社長が大和田に頼まれてラ・フィット(大和田の妻の会社)に迂回融資した証言を取る。


金融庁検査を無事乗りきる


そして迎えた金融庁検査最終日。

半沢の携帯に湯浅から「フォスターの資本に入ります」のメッセージが!

渡真利もフォスターの説得に成功し、半沢は「これで伊勢志摩ホテルは飛躍的に伸びます。もはや十把に分類される要因はいっさいなくなりますから、ご心配なく!」と言った。


しかし黒崎にはまだ奥の手があった。

半沢が地下2階の機械室に伊勢志摩ホテルに関する内供告発資料を隠し持っている情報を得ていたのだ(実は情報源は岸川)。


ところが黒崎が機械室の中をいくら探しても、そんな資料はなかった。

その結果、黒崎は中野渡頭取の前で大恥をかくこととなった。

(実は半沢が部屋の奥に内部告発資料を隠していた)

こうして半沢は、金融庁検査を見事乗り切ることに成功。


近藤の裏切り


あとは、近藤がタミヤ社長の証言を持ってくるのを待つばかりだが、近藤は来なかった。

大和田常務から「証言を握りつぶせば銀行に戻してやる」と言われて、それに従ってしまったのだ。


半沢は、近藤のしたことを責めなかった。

生きていくためには夢も金も必要だし、自分が同じ立場でもきっと同じことをしたに違いないと。


岸和田の秘密


しかしタミヤ社長の証言がなくなった以上、それに代わる大和田を追い込む証拠が必要だ。

ここで半沢のかわいい妻・花(上戸彩)が大活躍。

岸川の妻から、娘が金融庁の人間と結婚するという情報を得てきたのだ。


半沢は、すぐに岸川の家に乗り込む。

そして岸川の娘の結婚相手がアノ黒崎であることを確認して、岸川と黒崎が癒着している事実を突きつけた。

(銀行員の娘が金融庁の人間と結婚するのは何かとよろしくない)


大和田の土下座


そして迎えた取締役会。

半沢は、以下の大和田の悪事を役員と中野渡の前で指摘する。
・伊勢志摩ホテルの120億の運用損失を知りながら貝瀬支店長に命じて握りつぶさせた。

・タミヤ電気を利用して自分の妻の赤字会社に3000億円の迂回融資(まだ返済してない)。

大和田は、半沢がタミヤ社長の証言を失ったのをいいことに、知らぬ存ぜぬを決め込む。


しかしここで岸川さんが大活躍。

中野渡頭取から「岸川くんの意見も聞こう」と言われた後、大和田と半沢両方からにらみを効かされた末に、遂に「大和田常務に命令されて私が実行しました」と大告白したのだ。


以下がその聞き苦しい会話の一部始終。
岸川:「すみません、大和田常務!私はこの報告書にかかれていることは」

大和田:「黙れ岸川ー!」

岸川:「認めます!」

(大和田が唖然)

岸川:「私は5年前、京橋支店におりましたときにタミヤ電気に3000万の融資を実行しました。しかしそれは、大和田常務の奥様の会社を救うための転貸資金であり、大和田常務からタミヤ社長にお願いして話がまとまっていたことで」

大和田:「何を言ってるんだー」

半沢:「伊勢志摩ホテルについてはどうですか」

岸川:「それも伊勢志摩ホテルからの内部告発によって私も大和田常務も、120億円の損失が出ることを知っていました。ですが、それを隠蔽して200億円の融資が実行されるように仕向けました」

大和田:「お前が勝手にやったことだろうがー」

岸川:「いいえ、全て大和田常務の指示に従って私が実行いたしました」

大和田:「みなさん、岸川君の言ってることはなんの証拠もないっ」

半沢:「見苦しいですよ、大和田常務。さんざん利用してきた部下に裏切られたお気持ちはどうですか」


そして遂に大和田は、半沢に土下座した。


後日、中野渡頭取が出した結論は以下の通り。
・岸川は出向。

・大和田は常務取締役から取締役への降格。

半沢は出向。

『半沢直樹 特別総集編・後編』の感想と疑問点まとめ

『半沢直樹 特別総集編・後編』の感想と疑問点をまとめます。

近藤の裏切りは仕方がない






後編の見せ場の一つが、近藤の半沢への裏切り。

近藤は同期トップの実力者でありながら、小木曽のパワハラで神経を病んだ過去を持っています。


その後近藤は銀行から“お荷物扱い”されて、あげくタミヤ電気に出向に。

そしてタミヤ電気の裏帳簿に気付いたせいで、再び出向の危機に立たされてしまいます。

まさに、もう後がない状態。


近藤の妻はそのことで近藤を責めませんが、近藤は家族に申し訳ないと思っていました。

そんな時にたとえ大和田からにせよ「銀行の広報部に戻してやる」と言われたら、受けちゃいますよね。


半沢が「自分が同じ立場でも同じ選択をした。近藤、おめでとう」と祝福したシーンは、泣けました( ;∀;)

本物の友情はスバラシイ。


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大和田の土下座が凄い







後編最大の見せ場は、もちろん大和田常務(香川照之)の土下座。

半沢の「やれえええ、大和田」は凄かったですね~(^_^;)


大和田が自分の太ももを叩いてまで足をついて土下座……口惜しさがこれでもかと伝わってきますね~。

岸和田のファインプレーから大和田の土下座までの流れは、一瞬たりとも気が抜けない名シーンです。

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半沢の出向の理由は?






ラストシーンは、頭取の半沢への「出向」命令。

7年前にこのシーンを見たときは、大衝撃を受けました。


半沢はそもそも優秀な男であることに加えて、少なくとも以下の功績を残しているからです。

・粉飾決算で銀行を騙した西大阪スチールから融資した5億円を見事回収。

・伊勢志摩ホテルの再建計画を立てて、金融庁検査も乗り切った。

・銀行を私物化している大和田常務の不正を暴いた。

っていうか、現在中野渡頭取が安穏としていられるのは、100パーセント半沢のおかげなのに(^_^;)


筆者は、頭取が「今回は本当によくやった、半沢」と感謝を述べた後に「出向だ」と言った流れが気になります。

頭取はやっぱり半沢を認めていて、今は無理でもいずれいい形で銀行に戻そうとしているように見えるんです。


東京中央銀行は、旧産業中央出身者と旧東京第一銀行出身者が派閥争いをしています。

原作の頭取の目的は「行内融和」なので、派閥争いの収束を図るために大和田を利用しようとしたのも納得です。