『危険なビーナス』5話で祥子(安蘭けい)が「あなたのお母さん、禎子さん(斉藤由貴)も殺されたのよ」と伯郎(妻夫木聡)に衝撃発言。
本当に禎子は殺されたのでしょうか?
もしそうなら、犯人は誰なのでしょうか?
当ページでは、『危険なビーナス』矢神禎子を殺した犯人が誰なのかについてネタバレ考察してまとめています。
もくじ
『危険なビーナス』矢神禎子(斉藤由貴)とは?
#危険なビーナス 斉藤由貴の薄幸感がMAXすぎる pic.twitter.com/6lbrc2cleP
— unix_tower (@UnixTower) October 11, 2020
矢神禎子(斉藤由貴)は、手島伯郎(妻夫木聡)と矢神明人(染谷将太)の母親。
元夫・手島一清を脳腫瘍で亡くした後、矢神家の当主・矢神康治(栗原英雄)と再婚。
16年前に謎の事故死を遂げた
禎子は伯郎が大学生の時に、実家の浴室で謎の死を遂げました。
- 実家である小泉の家の浴槽内で死亡。
- 頭部に打撲傷があったことから、警察は事故死と判断。
- 第一発見者は、妹の順子(坂井真紀)。
明人は他殺を疑う
明人は、警察が「事故死」と判断したのにも関わらず「他殺」を疑いました。
その理由は、玄関ドアチェーンがかかっていなかったから。
用心深い性格の禎子は、いつもドアチェーンをかけていました。
もちろんこの時だけたまたまかけ忘れた可能性はありますが、明人はどうしても腑に落ちませんでした。
『危険なビーナス』犯人は矢神佐代(麻生祐未)?
勇磨くん、佐代さんの前では自分の事「僕」っていうのね😉カワイイ💕
— Lica141 (@lica_t141) October 20, 2020
この二人のシーンは何とも言えない妖しい空気が流れててドキドキする🥰#危険なビーナス#矢神勇磨#日曜劇場#ディーンフジオカ#DEANFUJIOKA pic.twitter.com/RywsUVcRVs
矢神佐代(麻生祐未)は、先代・康之介(栗田芳宏)の愛人で養子。
息子の勇磨(ディーン・フジオカ)と一緒に、矢神家の財産を狙っています。
実は佐代は、禎子の高校時代の同級生。
禎子を康治に引き合わせたのは、佐代でした。
当時の禎子は脳腫瘍で苦しむ夫・一清のことで悩んでいて、佐代は医師の康治に一清の治療をするように頼んだのでした。
禎子は佐代に「貴重過ぎて手に余るほどのものを康治氏からもらった」と打ち明けていました。
佐代が“貴重すぎて手に余るほどのもの”欲しさに、禎子を殺した可能性が考えられます。
もしかしたら、勇磨も共犯かもしれません。
『危険なビーナス』犯人は矢神牧雄(池内万作)?
危険なビーナスのダイジェスト見てたけど、牧雄さんの漢字間違ってるのを私は見逃さなかったぞ。
— forte@Durandal (@flare_dur) November 1, 2020
どうでもいいと思うかもしれないけどこういうとこ大事よ、ホント
(・ω・`)#危険なビーナス pic.twitter.com/F2eYlGYT5Q
矢神牧雄は、変わり者の医師で、康之介と後妻の子。
1話で牧雄は「もっと価値のあるもの」を血眼になって探していました。
その結果エレベータから突き落とされて、現在意識不明の重体に。
牧雄の「もっと価値があるもの」とは、康治の研究データ。
康治は、禎子の夫・清治の脳腫瘍を治療しようとした結果、後天性サヴァン症候群(天才脳)を生み出してしまったのです。
もし康治が研究データを禎子に託したなら、牧雄が禎子を殺した可能性が考えられます。
『危険なビーナス』原作の犯人は?禎子は明人のせいで殺された?
『危険なビーナス』原作の犯人をネタバレします。原作の禎子を殺した犯人は、兼岩賢三(小日向文世)です。
賢三は、一見酒好きの気のいいオヤジですが、数学の魅力に取り憑かれている男。
賢三は、禎子の夫・一清と親しく、脳腫瘍に苦しむ一清を間近で見ていました。
康治の治療を受けた一清は、天才脳となり、『寛恕の網』という精緻な絵を描き始めました。
それを見た賢三は大興奮。
この絵が完成すれば、リーマン予想や素数の謎も解明できるかもしれません。
しかし一清は、ある日『寛恕の網』を描くのを辞めてしまい、その後死亡。
賢三は『寛恕の網』を探したが、見つかりませんでした。
それから十数年後。
もう絵のことを忘れかけていた憲三を刺激したのは、幼い明人が持ってきた写真。
それは「寛恕の網」の写真で、明人は禎子のアルバムから剥がしてきたと言いました。
犯行の全容
賢三は、『寛恕の網』を探すために、小泉の家へ行きました。
そして禎子に見つかってもみ合いになったのです。
禎子は「順子にあなたを引き渡した後、絵を始末する」と宣言。
人類の宝である絵を始末されたくない賢三は、「それだけはやめてくれ」と懇願。
しかし禎子は聞き入れませんでした。
2人は再びもみ合い、禎子は床で頭を打って倒れました。
禎子にはかすかに息がありましたが、憲三は禎子を浴槽に運んで水を張りました。
こうして、禎子は賢三に殺されたのでした。
康治氏の思いとは?
康治は誠心誠意、禎子の夫・一清の脳腫瘍の治療をしました。その結果、一清の苦しみは和らぎました。
治療の副作用で一清が後天性サヴァン症候群を発症して『寛恕の網』を描いたことは、予想外の出来事でした。
一清の死後、康治は研究データと『寛恕の網』を禎子に託しました。
禎子が言っていた「貴重過ぎて手に余る物」とは、研究データと『寛恕の網』のことだったのです。
禎子からすれば、この2つは亡き夫と現夫からのプレゼントだったから。
一清は、『寛恕の網』を描いたことを後悔していました。
人間には踏み込んではならない領域があると気付いたからです。
その気持ちは、康治も禎子も同じでした。
禎子は、誰にも見つからないように、『寛恕の網』を小泉の家の「ある場所」に隠しています。
原作では伯郎が見つけます。
まとめ
16年前の禎子の事故死は、実は他殺でした。脳腫瘍の治療の副作用で後天性サヴァン症候群を発症する展開に、驚きました。
殺害の動機が「絵」というのが、悲しいですね。
そして幼い明人がアルバムから写真を剥がして持って行かなければ、そのうち賢三は「寛恕の網」を忘れていたのではないでしょうか?