コウノドリ2 専門用語まとめ!言葉を知ってドラマを3倍楽しむ!

2017年10月スタートのTBS金曜10時のドラマ枠には、コウノドリ2が!

医療関係者も思わず見入って感動してしまうと話題になった本ドラマ『コウノドリ』。

待望の第2シーズンが始まる前に、舞台である産婦人科の専門用語を知って、『コウノドリ2』をより一層楽しみましょう。



コウノドリとは


原作は、鈴ノ木ユウが、命の生まれる瞬間の尊さを描いたヒューマン医療コミック

産婦人科医であり、「BABY」と言う名で活動する天才ピアニストの鴻鳥サクラ(綾野剛)の職場での日常を描き、第一シーズンは、医療現場の緊張感と、人間の葛藤や感動、悩み、幸せに触れるシーンに多くの人が涙を流した大人気ドラマでした。

コウノドリ2では、その2年後を舞台に描かれます。

科名について

まずは、ドラマの舞台となる病院内の科名についてまとめます。

産婦人科:ギネ

産科と婦人科とに分かれたりもしますが、ペルソナ総合医療センターのように大きな病院は、産婦人科というくくりで科を設置している場合が多いです。

ドラマ『コウノドリ』の中ではギネという専門用語で出てきますが、これは原語のドイツ語読みからきたものです。

産科は妊娠〜出産〜産後のことなどを扱います。

婦人科は女性生殖器の病気(子宮筋腫や子宮頸癌など)や、性感染症、更年期障害、不妊、生理不順など、女性の総合的なケアや治療を行います。

また、産婦人科はお産のイメージが強いですが、手術なども多いので外科系の科になるのです。

【産婦人科医】鴻鳥サクラ(綾野剛)、下屋加江(松岡茉優)、四宮春樹(星野源)

【助産師】小松留美子(吉田羊)


新生児科:N

新生児(未熟児など)を扱う科ですが、独立して存在する病院はそう多くはありません

新生児:Neonatalから、Nと呼ばれます。

NICUと呼ばれる、新生児特定集中治療室のある病院だけだけに、独立した新生児科が存在するからで、それ以外の病院は小児科医が担当する場合が多いです。

【新生児科】白川領(坂口健太郎)、今橋貴之(大森南朋)

救命救急

疾患や外傷に対して緊急な治療が必要な患者へ処置を行うところです。

救急救命に運ばれた患者が妊婦だった場合などは、産婦人科と連携を取り対応していきます。

麻酔科

手術を行う患者さんへの麻酔を行ったり、 集中治療室(ICU)の重症患者管理をしたりするところです。

ソーシャルワーカー

生活に困っている人の相談に乗ったり、援助を提供する人たちのことです。

ドラマ『コウノドリ』では、問題を抱える妊婦さんに対するサポートを行っていました。

【ソーシャルワーカー】江口のりこ

周産期医療

産科、新生児科、小児科で一貫して母子のケアを行う医療体制のことです。

周産期とは、妊娠22週から生後満7日未満まで期間のことを言います。

出産は命がけ。

特に、この期間は母子ともに命のリスクが高いので、この期間の前後を通してサポートすることが大切で、『コウノドリ』の舞台・ペルソナ総合医療センターは、この体制を保有する病院です。

産婦人科で遭遇する言葉

では次に、医療現場で使われる専門用語についてまとめます。

分娩と出産

どちらも赤ちゃんが生れ出ることを指しますが、分娩は母親から見た表現、出産は赤ちゃんから見た表現です。

破水

卵膜と呼ばれる胎児を包む膜が破れ、中の羊水が体外に流れ出てしまうこと

早急に病院にいくことが必要です。

臍帯脱出

破水をし、臍帯(へその緒)が赤ちゃんより先に出てきてしまうこと。

赤ちゃんが呼吸を行えなくなってしまうため、緊急対応で帝王切開や吸引分娩が行われます。

肩甲難産

赤ちゃんの肩が引っかかり、なかなか出てくることができず、難産となってしまうことです。

赤ちゃんが酸素不足になることがあるため、迅速に対応しなければなりません。

帝王切開:カイザー

母子どちらかに問題が生じ、自然分娩が難しくなった時、母体の腹部と子宮を切開し、直接赤ちゃんを取り出すことです。

レート

心拍数のことです。

バイタル

血圧、心拍、呼吸のことです。

ライン

静脈の道という意味です。

よく聞く、「ラインを取る」というのは、いつでも点滴を投与できるよう、点滴の道を静脈に確保することを言います。

アレスト

心臓停止のこと。

未受診妊婦

妊娠していても、定期検診に行かない妊婦のことです・

第一シーズンでひとつの考えるべき問題として取り上げられていました。

主な理由としては、経済的な問題や、妊娠に気づかない場合、またどこに行けばいいか分からない場合があります。

専門用語が難しくても

言葉の意味が全てわからなくとも、役者さんたちの素晴らしい演技やつい感情移入してしまうテーマや設定に、毎回心を動かされること間違いなしです。

ここでご紹介した専門用語で、『コウノドリ2』をより一層楽しんでいただけたら幸いです。