2019年7月期の金曜ドラマは、黒木華さん主演の『凪のお暇(なぎのおいとま)』。
「空気を読み過ぎる女」から卒業するためお暇するヒロイン(黒木華)と、仕事は完璧だけど中身は小学生な不器用男・慎二(高橋一生)のやり取りが切ないけど笑える……!
2人の関係をかき回す入れ墨の自由人・ゴンさん(中村倫也)も器用に生きているようで、実は超不器用!
当記事では、ドラマ『凪のお暇』の原作情報、キャスト、原作漫画の結末についてまとめています。
※2019年8月28日、最新話の内容を追記しました。
もくじ
- 1 ドラマ『凪のお暇』とは?
- 2 ドラマ『凪のお暇』の原作漫画とは?
- 3 ドラマ『凪のお暇』の主要登場人物を原作と比較
- 4 原作漫画『凪のお暇』のあらすじの結末は?
- 4.1 空気を読むOL・大島凪28歳
- 4.2 お暇します!
- 4.3 母親との関係
- 4.4 初めての友達・坂本龍子
- 4.5 元カレ・慎二と謎の隣人・ゴンさんとの三角関係
- 4.6 ゴンさんと別れて再出発
- 4.7 うららちゃんとうららちゃんのお母さん
- 4.8 「スナックバブル」でボーイのバイト
- 4.9 凪が慎二への気持ちに気づく?
- 4.10 慎二に近づく女・市川円
- 4.11 ぬか床(母親)にとらわれる
- 4.12 お暇は終わり?
- 4.13 いよいよ就職活動をスタート!しかし周りは心配?
- 4.14 凪はただ焦っていただけ?
- 4.15 吉永に諭されて、自分を取り戻す!
- 4.16 就活をいったん休憩
- 4.17 凪の母の本音
- 4.18 凪の「母東京上陸時対策」とは?
- 4.19 遂に母親とご対面!凪が真のタイトルマッチの相手に気が付く
- 4.20 慎二が桃園の代わりに来た理由
- 4.21 凪の母親はごく普通の母親だった?
- 4.22 エリイとゴンの出会い(番外編)
- 5 ドラマ『凪のお暇』1話~最終回までのネタバレ記事
- 6 まとめ
ドラマ『凪のお暇』とは?
ドラマ『凪のお暇』は、2019年7月期の新金曜ドラマ(後10:00~10:54)。
主演は黒木華さんで、2016年の『重版出来!』以来3年ぶりの主演を務めます。
凪(黒木華)は人の顔色を伺って何気なくやり過ごすことが目標だったが、他人に合わせて無理をし過ぎた結果、ある日付き合っていた彼氏・我聞慎二(高橋一生)からの一言がきっかけで心が折れてしまう。
すると、凪は人生のリセットを決意し「お暇(おいとま)」することに。
会社を辞めて、人間関係もSNSも全て断捨離して、六畳一間のアパートへお引越し。
コンプレックスだったくせ毛もそのままに放置し、自由な生き方を目指す。
しかし、やはり人の目を気にしてしまう凪は空気を読んでしまいそうになる……。
凪を追いかけてきた慎二やアパートの隣人・ゴン、そして新しく出会った人たちに囲まれながら、凪の人生リセットストーリーが始まる。
ドラマ『凪のお暇』の原作漫画とは?
原作は、月刊『Eleganceイブ』(秋田書店)で連載中のコナリミサトの同名漫画。
2017年の第一巻発売以来、口コミでコミックスが累計200万部(1~5巻)を突破。
「このマンガがすごい!2019」オンナ編の第3位、第22回文化庁メディア芸術祭・優秀賞、第8回ananマンガ大賞など数々の漫画賞を受賞しているまさに今話題の作品。
ドラマ『凪のお暇』の主要登場人物を原作と比較
ドラマ『凪のお暇』の主要登場人物を原作と比較してみます♪大島凪(おおしま・なぎ):黒木華(くろき・はる)
大島凪は、元OL。
細かい仕事も丁寧にやるが、空気を読み過ぎて気を遣い、同僚にミスや面倒な仕事を押し付けられてもNOと言えない。
ワンちゃんのようなモフモフの天然パーマで、唯一の趣味は節約。
・会社にいたころは髪の毛さらさらでザ・コンサバな女子アナイメージ。
・自分にも他人にも潔癖すぎ。
・強く出れないのは目の前の相手の笑顔が崩れる瞬間が怖いから。
・実は大量の仕事を押し付けられてもニコニコこなせる実力者だが、自分の長所は自覚しない。
・慎二のどこが好きだったのか、ひとつも思い出せない。
・慎二は自分とアッチの相性がいいから追っかけて来てると勘違い。
・自分の打算的な性格に嫌気がさしたときは、魚のような怖い目をする。
・母親の電話を無視するときも、魚のような怖い目をする。
黒木華さんは、ザ・演技派女優。
最近では2019年のドラマ『疑惑』で、アノ米倉涼子さんを翻弄する悪女役を怪演。
2018年のドラマ『獣になれない私たち』の引き籠りワガママ女・朱里役の演技もリアルで怖かったです。
原作者のコナリミサト先生が「(黒木華さんは)ふわりとした雰囲気の中に凛とした何かを感じて目が離せない・・・」「(ビジュアル第1弾を見せていただいたとき)凪だ! 黒木華さんが!!」とおっしゃっているように、黒木さんなら凪を完璧に演じてくれそう!
原作の凪は超ナイスバディのおっぱいも大きい女の子なので、実は色気もしっかりある黒木華さんはナイスキャスティング!
凪と同年代である黒木さんが演じる“人生リセット”に注目です!
我聞慎二(がもん・しんじ):高橋一生(たかはし・いっせい)
我聞慎二は、凪の元カレ。
人の懐に入るのがうまく、仕事ができる営業マン。
社内では人気があってモテるが、実は凪と付き合っていた。
姿を消した凪を追いかけるが、好きな子をいじめてしまう小学生な性格のせいで、凪を傷つけてしまう。
・空気読むのが得意なのに、凪にだけは辛辣。
・本当に好きな子はいじめたくなるという小3体質で、成人してそんなことを言ってる時点で事故物件。
・凪が過呼吸で倒れた後、慎二は疾風怒濤の出張続きで、凪はその間に引っ越して会社からもドロップアウト、連絡手段も一切断った。
・付け焼刃のメールや電話の謝罪なんかダメだと思い、なんとか手に入れた凪の新住所を訪ねた。
・やっと謝れると思ったのに、凪は知らない男(ゴン)に笑顔を見せていた。
・ムカついた慎二はつい「ブス」「ビッチ」「お前は変われない」などの悪態をつき、ことごとく凪に嫌われたあげくに、一人涙を流す(号泣)。
高橋一生さんは、ドラマ『東京独身男子』に主演したばかりの引っ張りだこの人気俳優。
個人的に高橋さんは、“ちょっとズレた役”の演技がお上手だと思っております。
2018年のドラマ『僕らは奇跡でできている』の相河一輝役は高橋一生さんにしか演じられなかったと思うし、2019年のNHKドラマ『みかづき』の大島吾郎役もぶっ飛んでて良かったッス。
高橋さんのこじらせ男子役、楽しみでしかありません。
安良城ゴン(あらしろ・ごん):中村倫也(なかむら・ともや)
安良城ゴンは、凪のアパートの隣人。
腕にタトゥーが入っている自由人で、クラブ系の音楽が流れる部屋にはたくさんの男女が出入りしている。
・イベントの企画してるオーガナイザー。
・ゆらゆらふわふわ、自由な雰囲気。
・空気読むって概念が皆無のレアキャラ、誰にでも平等なマイナスイオン的ポジション。
・慎二とは正反対のタイプでヤバイ匂いのする男。
・人との距離感がおかしく、老若男女問わずガバガバ。
・目の前の人間に誠実(思わせぶりなことして搾取してやろうとかは思ってない分悪質)。
・一緒にいるとめちゃくちゃもてなしてくれて、その時自分が一番ほしい言葉を言ってくれる。
・モテるけど、誰にも選ばれない。
中村倫也さんは、山田孝之さんも認めるカメレオン俳優。
最近では『初めて恋をした日に読む話』のちょいエロの山下君役がサイコーでした。
ゴンさんも色気駄々洩れな超モテ男なので、これ以上のハマり役はないかも。
中村さんの持つ自由で不思議な雰囲気も、ゴンさんにそっくり。
その他の登場人物
大島夕(おおしま・ゆう):片なぎさ
北海道に住む凪の母で、驚異的な威圧感を覚えさせる。
市川円(いちかわ・まどか):唐田えりか
慎二の会社の後輩で、美人で性格もgood。
坂本龍子(さかもと・りょうこ):市川実日子
凪がハローワークで出会い、友人に。
白石うらら:白鳥玉季
凪の隣の部屋に住む小学5年生の女の子で、母・みすずが働きにでているので、日中はカギっ子。
あやとりで遊んだりするのが本当は好きだが、空気を読んで学校ではイマドキの遊びをしたり、周りと合わせている。
白石みすず(しらいし・みすず):吉田羊
凪のアパートの隣人のシングルマザーで、うららちゃんのママ。
吉永緑(よしなが・みどり):三田佳子
凪の部屋の上の階に住む女性で、映画鑑賞が趣味でいつも人生を楽しんでいる。
エリイ:水谷果穂
ゴンの友人で、ゴンに気がある様子。
原作漫画『凪のお暇』のあらすじの結末は?
原作漫画『凪のお暇』のあらすじを1巻~最新話まで簡単にネタバレします。※ドラマのあらすじのネタバレになりますので、ご注意ください。
空気を読むOL・大島凪28歳
大島凪(黒木華)は、都内の家電メーカーで働く28歳のOL。
本当は酷いくせ毛なのに、毎日コテでストレートにしています。
凪の毎日の生活を一言で表すと「なんだかなあ」。
とにかく「わかる!」と空気を読んで、何でも受け入れる日々。
たとえば……
・上司のセクハラまがいのお叱り。
・弁当を持ってきている時の同僚のランチの誘い。
・他人が頼まれた仕事。
いつもニコニコ、ビクビク、人に合わせてばっかりの凪は、同僚のダメ出しを食らうこともしょっちゅう。
凪の唯一のシュミは、節約。
マメにコンセントを切り、節水シャワーヘッドを買ったおかげで、電気代と水道代がダウンしました~!
そんな凪にも、一枚だけカードがあります。
それは、彼氏・我聞慎二(高橋一生)の存在。
慎二は社内で人気のある“仕事のデキる男”なのです。
彼に結婚してもらいさえすれば、自分の「なんだかなあ」な毎日も全部ひっくり返るはず。
ところがある日、凪は慎二が「あいつ(凪)と付き合うのはアッチがイイからだけ!」「なんつーの、節約系女子?生理的に無理!」と同僚に話すのを聞いてしまい、その場で過呼吸で倒れてしまいます。
- 会社勤めを経験した人間ならわかる“あるある”の数々。
- 過呼吸になるほど我慢するのも、他人事とは思えない。
お暇します!
「わたしの人生、これでいいんだろうか……」と見つめなおした結果、凪は人生のリセットを決意。
SNSをやめ、携帯も解約、物を捨てて断捨離して、家も引き払い、交際していた彼氏(我聞慎二)もろとも知り合いとの連絡を絶ちました。
そして、東京郊外の家賃3万円の六畳一間のボロアパートにお引越し。
コンプレックスの天然パーマを隠すため、毎朝1時間かけてアイロンをかけていたサラサラストレートヘアもやめて、そのままに生きることを決意。
「空気を読まない!」と誓ったはずの凪ですが、毎日さりげなく空気を読んでしまいます。
今日も八百屋で買い物した際にレシートの間違いに気が付きますが、言うべきかどうか悩んでしまいます。
しかし「これじゃいかん!」と勇気を出して間違いを指摘、レジの人は謝罪してくれました。
今までの凪なら絶対に出来なかったことをやり遂げて「ライフ・イズ・ビューティフル!」と喜ぶ凪。
- 一切合切ぜ~んぶ捨てる凪が潔い!
- 「二度と空気を読まない!」と誓ったはずがまた読んでしまうのも……わかるな~。
母親との関係
凪の現在の性格の原因は、母親(片平なぎさ)との過去にありました。
凪は、母親の自分は悪者にならないように細工するところとか、家では標準語で話すところとか、外では良い人ぶるところとか、とにかく口やかましいところが大嫌いでした。
今まで凪は、母親の望むルートをなぞろうとしてきました(意識的にも無意識的にも)。
北口駅発「ちゃんと」経由、仕事駅通過、安定駅通過、終着点は「ちゃんと」した人と「ちゃんと」結婚駅。
凪は、母親から「3か月後にいとこの結婚式に及ばれしたから、東京に行くわね」と言われて、大慌て!
こんな生活見られたら、いなかに強制送還されるに決まっているから。
初めての友達・坂本龍子
凪は、就職活動のためにハローワークに行き、同じく無職で就職活動中の坂本龍子(市川実日子)と知り合います。
坂本は、もう給付金も尽きているが「それでも妥協はしたくない!」と言う前向きな女性だが、熱意が空回りしているタイプ。
坂本にお茶に誘われて、快諾する凪。
しかし坂本は、幸せの石のブレスレットをすすめてきました。
昔から凪に近づいて来る人は、こんな人ばっかり。
慎二にも「お前いい人そうだもんなー。なめられてんだよお前」と言われたっけ。
凪は「いらないです」ときっぱり断って店を後にするが、勢い余って財布だけ持ってきたのでバッグを取りに引き返すと、坂本が持ってきてくれました。
坂本は「信じてもらえないかもだけど、石の話するのギリギリまで迷ったんです。あんなふうに声かけてくれたの大島さんが初めてだったから。こうゆうことしてたら友達一人もいなくなっちゃった」と言って号泣。
凪は坂本を引き留めて「そうゆうの抜きでならまたお話ししましょう」と言いました。
自分はアホなのかなとも思うけど、声をかけない方が良かったとは思いません。
その後は凪と坂本は、いい友達関係に。
コイバナをして、一緒に婚活パーティーへ参加もします。
ある日凪と坂本は、合同企業説明会へ。
坂本は大学時代の先輩に再会、先輩のいる会社に誘われて凪と一緒に面接に行くが、そこはどう見てもブラック企業でした。
それでも前向きに解釈して入社しようとする坂本に、「たまには後ろも向かなくちゃ自分がどこにいるのかわからなくなっちゃいますよ」と凪。
現在お暇中の凪には、現在の坂本の状態が以前の自分に重なるのです。
凪という友人を得た坂本は、その後大きな会社に就職が決まり、彼氏も出来て、幸せの石のブレスレットを忘れるほどになります。
- 坂本は、今までは自分がみじめになるから後ろを向くことができなかった。
- でも凪のおかげでたまには後ろを向くことがきるようになって、その結果仕事も決まる。
元カレ・慎二と謎の隣人・ゴンさんとの三角関係
本当は凪を思っているのに言動が伴わない慎二(高橋一生)と、奇抜な見た目ながら傷ついた凪を優しく受け止める引っ越し先の住人・ゴンさん(中村倫也)との三角関係もみどころです。
慎二とは会うたびに喧嘩
元カレ・慎二は、凪に酷いことを言ったことを謝るために凪のアパートへやってきました。
ところが、凪が隣人のゴンさん(中村倫也)に笑顔を向けているのを見てムカつき、凪に「いいか凪、お前は絶対変われない。徹底的にお前を監視してやる」と酷いことを言ってしまいます。
本当は凪に未練タラタラなのに、凪に嫌われてしまうんです。
その後も凪と慎二は、会うたびに言い合いに。
しかしお暇生活で凪を奮い立たせたのは、この慎二の「お前は絶対変われない」でした。
この言葉のおかげで、凪は変わっていくのです(「絶対変われないなんてもう2度と言わせない!」と奮起)。
慎二は、凪が自分には見せないほどけた笑顔をゴンさんに見せるのを見て、イラつきます。
そして慎二は「ビッチ」「ブス」など酷い言葉を凪に言ってしまうのでした。
- この後、慎二はバーの女の子に「好きな子にブスはダメー」「小3?事故物件?」と言われてしまう。
- お暇中の凪を動かすのがいつも慎二の言葉である理由は?凪は本当は慎二のことが?
ゴンさんと付き合う
凪は、ゆるふわで危険な香りのするゴンさんに惹かれていきます。
ゴンさんは、その時凪が前向きになれる言葉をくれる人。
凪は自分の気持ちに気づきつつも、ゴンさんと付き合うことをためらってしまいます。
何故なら、ゴンさんのような人と付き合うということは、母親の期待を完全に裏切ることになるから。
それでも凪は勇気をもってゴンさんに「今夜お部屋に行ってもいいですか?」と聞き、ゴンさんの胸に飛び込みます。
それ以降は、凪は毎日のようにゴンさんの部屋に行って“ただれた生活”を送りますが、ゴンさんは凪との関係をはっきりしてくれません。
そんな中、ゴンさんの仕事仲間のエリイが、凪の知らないゴンさんの本性を教えてくれます。
・でも思わせぶりなことして搾取してやろうという悪意はなく、ただひたすら目の前にいる人に誠実。
・つまり目の前にいない人には不誠実。
・そんなゴンにやられて横たわる老若難所の屍を称して「モーゼの海割」ってあだ名がついてる。
・しかも〇ッチがくそ上手い。
・ゴンとうまくやっていくコツは、用法用量守って依存しないこと。
その後、凪はゴンさんが別の女性と一緒にいるところを目撃しますが、それでもゴンさんと一緒にいたいと思い、見なかったことにしてしまいます。
ゴンさんと付き合いだしてからの凪は、趣味の節約料理も作らず、ゴンさんと会えない時間は毒虫のように布団の中で耳栓をしてやり過ごすことに。
- エリイの“ゴンさん取説”の内容がクソ過ぎる(笑)。
慎二が泣く
凪とゴンさんが付き合っていることを知った慎二は、凪に「いいのかよっ、お前以外に何人も女がいる男で?マジですべってんなよっ」と涙を流します。
実は慎二はすぐ泣く男で、悲しいと人が見ていても泣いてしまいます。
凪は「だってゴンさんといると空気が美味しいの」と反論。
慎二は「その空気のうまみのために空気読んでやってくんだ?自分の時間はないがしろにして!」と図星を突いてきました。
ゴンさんといるときの空気は美味しかった、でもゴンさんといない時は息ができてないみたいだった……。
- 慎二は、凪が都合のいい女扱いされていることにショックで泣く。
- 今回も慎二の言葉に凪は心を揺さぶられる。
ゴンさんと別れて再出発
自分がまたしても空気を読んでいたことを知った凪は、ゴンさんと別れることを決意。
そのためにわざわざ自転車を買い、自分ひとりの力で海に行くことを決意。
途中で迷って怪我もして、近くにあった「スナックバブル」に入ってその店の人たちに手当してもらうというアクシデントもありました。
苦労してたどり着いた海は、ゴンさんと来た時とは違って、なんというかフツー。
しかし、空気は美味しい!!
道中に出会った「スナックバブル」の女の子たちが言っていたように、遠くに行ったからと言って何も変わりませんでした。
でも、自分の意思で自分の運転で、目的地にたどり着けました。
今の凪には、それで十分!!!
アパートに帰った凪は、伸び放題の豆苗をツナと炒めてモグモグ、久しぶりの自分で作った食事です。
凪はゴンさんに合鍵を返して、別れてくれるように頼みました。
私がゴンさんのような成人男性でしかもすごく欲求不満だったとします。
そんな私にとってゴンさんは妖艶でやたら魅力的な女子中学生のような存在なんです!
しかも隣に住んでておいしいちぎりパン片手にいつでも食べていいよって囁いてくるんです!
そのくらい禁忌の域です!引用元:「凪のお暇」4巻・凪のセリフより
ゴンさんは「俺が女子中学生?それはお縄になって大変だ」と別れを受け入れます。
今までゴンさんと付き合った人は、みんな最後には壊れました。
ゴンさんのことを「害悪なドラッグ」と言って離れていきました。
しかし凪は、ゴンさんのことを「禁忌の女子中学生」とか表現して面白い!
ゴンさん心の声:「凪ちゃんは壊れないかもしれない。だったら俺は凪ちゃんの通過点になりたくないなあ」
この時、ゴンさんは自分の胸がトンという音をききました。
- 凪がゴンさんを「ちぎりパン」とか「妖艶な女子中学生」と表現するのが面白い。
- 別れを告げられてから凪への恋心を自覚するゴンさんが不器用過ぎ!
うららちゃんとうららちゃんのお母さん
凪の部屋の左隣はゴンさんですが、右隣はうららちゃん(白鳥玉季)とうららちゃんママ(吉田羊)が住んでいます。
父親のいない母子家庭ですが、うららちゃんは凪の良い遊び相手に。
キレイで儚げなうららちゃんママは、意外にも仕事のデキる自立した女性で、凪の背中を押してくれる存在。
ゴンさんと別れられたのも、うららちゃんママが「私は彼氏と一緒に走るために、バイクの免許を取りました」と言ったから。
凪はゴンさんにどこかに連れ出してもらうことばかり考えていて、自分の力でどこかに行くなんて考えたこともなかったのです。
うららちゃんのママは、凪に車の運転も教えてくれます。
ペーパードライバーの凪は「私なんか無理」と拒否しますが、うららちゃんママに「車も運転できれば選択肢が増える」と言われて挑戦、久しぶりの運転はメチャクチャ楽し~!
凪は今まで新しいことを始めるとき、「でも」の羅列でやり過ごしていたことに気が付きます。
「でも」の羅列をなぎ倒した自分を想像すると、胸が沸きます。
- うららちゃんのママは、一見か弱そうで、ママ友からいじめられているが、実はスーパーウーマン。
- 凪は、うららちゃんに自分の幼少期を重ねるが、うららちゃんは凪とは違って母親が大好き。
「スナックバブル」でボーイのバイト
凪は、自転車一人旅の時にお世話になった「スナックバブル」でボーイとして働くことになります。
凪は“いじり”が酷くて職場の悪口ばかり話す営業マン・桃園に嫌悪感を持ってしまいますが、偶然再会した慎二に「お前は自分にも他人にも潔癖過ぎ。この店はそういう人間にも優しくする場所だろう?」と言われて反省。
- この後、慎二は桃園に声をかけてカラオケで大盛り上がり!
- 凪は、自分が上からで何様だったことに気付く。
凪が慎二への気持ちに気づく?
お暇中、凪を突き動かしたのは、意外にも慎二の「お前は絶対変われない」の言葉でした。
この言葉があったから、凪は「ナニクソ」と変われたのです。
さらに慎二は、凪が相槌だけ打っていればいいようにずっと会話を振ってくれる気配りがあり、職場の人間の悪口も言わない人物でした。
凪が「私、自分の気持ちに気づいたの。私心の底から本当はずっと慎二のことどこか尊敬してたんだなって」と告白すると、慎二は凪のおっぱいをがっっ!
理由は、すっげえムカついたから。
凪がビンタをしようとするとかわされますが、代わりにママが飛び蹴りを食らわしました(笑)。
こうして、凪の頭の中に再び「(慎二は)最低」の2文字がリフレインすることに。
慎二に近づく女・市川円
慎二の部署に、市川円(唐田えりか)という顔がめちゃくちゃカワイイ女性社員が入ってきました。
顔だけでなく、会話の押し際引き際、相手をむやみに立て過ぎず立てな過ぎず、会話のキャッチボールがポンポンとリズミカル♪
「どっかのバカ(凪)とは大違いだなー」と思う慎二。
凪といるのと違って相性が良く、楽。
市川円は、その可愛さのせいで「八方美人」と噂されることに。
慎二はそういう非生産的な悪口が嫌いで、市川円に「八方ブスより良くね?」とフォローしてやります。
市川まどかは慎二のことを好きになってしまいます。
- 空気が読めて仕事も出来るのに、その可愛さのせいで「八方美人」のあだ名を持つ市川円は、実は凪と似てる?
- 慎二が円をフォローしたことで、慎二と円の恋が動き出す!
ぬか床(母親)にとらわれる
凪は、子供の頃、祖母の代から続くぬか床を毎日かき混ぜさせられていました。
ちなみに母親は管理が苦手だからと、見ているだけでした。
母親は、凪が上京するときにぬか床を小分けして持たせていました。
お暇中の凪のところに母親から電話がかかってきて、「おばあちゃんのぬか床を畳むことになったから、これからはぬか漬け食べたいときは凪に送ってもうわね」と言ってきます。
凪は断捨離でぬか床も捨ててしまったので大慌て!幸い、ぬか床は慎二に部屋にも少し残っていてセーフ!
凪は子供の頃、本当はぬか床を混ぜるのが嫌だったのに、言い出せませんでした。
それなのに、自分のせいで絶たれるかもと思うと、頭真っ白になって蘇生に躍起になってしまったのです。
凪は、自分はぬか床(母親)にとらわれていると思い、新世界を作ることを決意!
熟成済みのぬか漬けパックを買い、自分好みの漬物を作ります。
- 市販の熟成済みのぬか漬けパックは、凪の母親への挑戦状。
お暇は終わり?
お暇中、凪はどんどん変わっていきます。
以前の凪 | 今の凪 |
---|---|
男に絡まれても断れず、周りに気を使わせていた。 | 声をかけてきた男に「やめてもらえますか」とキッパリ言えた。 |
慎二のことを肩書でしか見ていなかった(営業部のエースで出世頭でみんな大好きな我聞慎二くん)。 | 肩書きのない自由人・ゴンさんと付き合ってみた。 |
今まで自分の意思で自分の力だけでどこかへ行ったことがなかった(人の運転に乗っかっていただけ)。 | 自転車を買って初めて自分の意思で自分の力で海へ行った。車の運転を練習して上達。 |
自分の好きな人にしか興味がなく、会話のボールすら投げていなかった。 | スナックバブルでボーイのバイトをしてお客さんと話せるようになった。 |
自分にも周りにも潔癖過ぎて人を見下していた。 | 慎二が差別せずに誰とでも会話するのを見て考えさせられる。 |
自分で自由気ままにつけたぬか漬けを食べてとても美味しいと思う凪に、お暇の終わりが近づいていました。
うららママが付き合ってくれたおかげで凪の運転技術は向上し、合流も難なくクリア。
対向車にお礼のクラクションを鳴らす余裕もできました。
スナックのお客とも上手く付き合えるようになった凪は、本格的に就職活動をすることをママに告げ、ここで働けたことは財産だと告げるのでした。
もうどんな人に出会っても大丈夫。
慎二は凪との過去のメッセージアプリでの履歴を気にしながらも、市川円と連絡先を交換。
まどかが自分のことを好きなことに気づいているけれど、もう同じ部署はしんどい……と悩みます。
連絡先を交換出来て、円は目をキラキラさせて喜びます。
そんな円を抱き締めそうになる慎二ですが、寸前で同僚に止められました。
いよいよ就職活動をスタート!しかし周りは心配?
凪は、転職エージェントを利用して就職活動をスタート。
そんな凪のことを、うららちゃんママなど周りの人間は心配します。
「悪い意味でこなれてきたっていうか……」
「何かに焦って畳み込もうとしているような気がする」
「こんな時にぶしつけに土足で踏み込んでくれる人がいたらいいのに」
そんな人は慎二しかいませんが、慎二は凪の連絡先を消去。
円と一緒に忘年会の下見に出かけるのでした。
強烈な転職エージェントの担当者・縁田に、無意識のストレスで胃痛を感じる凪。
胃に優しい料理とぬか漬けを食べますが、この時凪はぬか漬けの味が実家の味に酷似していることに気が付きませんでした。
前職の条件を落とすことになるものの、自分の真っ白な職務履歴を前に、贅沢は言っていられないと思う凪。
「凪のお暇・完」の文字の次に、出演者の名前のエンドロールが流れます。
これで終わりなのか?
- 流れるエンドロール!凪は本当に変わることが出来たのか?
凪はただ焦っていただけ?
目を輝かせて歩く凪の前に現れたのが、ゴンさん。
凪は仕事が決まりそうなことを伝え、ゴンさんは何かを言いかけて「やっぱり何でもないかも」。
その後、ゴンさんはエリイのお店に行き、凪と目が合うと以前のように話せないと嘆くのでした。
アパートに戻った凪は、うららちゃんと毛糸の指編みでたわしを作ります。
ちょっと指をひとつ飛ばして編んだところは、くくってしまえばわからないと凪。
しかしうららちゃんは、編んだ毛糸を解いて一から編み直します。
そんなうららちゃんに「どーせたわしだし」と言いかけて、落ち込む凪。
でもうららちゃんに無限の可能性を見た凪は「女優、キャビンアテンダント、何にでもなれるよ。可能性は無限大」と言います。
しかし「自分がなりたい何かになるには、選択をして然るべき努力をしなくてはならない。若いから可能性は無限じゃない」とうららちゃん。
思わずタジタジになる凪。
凪には、自分がどんな職場でどんな人たちに囲まれているか、全く想像できないのです。
なんでこんなに焦っているんだろう?
凪は「母上京」のマル印がついたカレンダーを見ます。
うららちゃんに投げかけた「可能性は無限大」は、かつて凪が母親に言われた言葉。
私は新世界を築けてる、と思う凪ですが、ぬか漬けの味は実家の味付けのものでした。
心がざわつく凪。
部屋のドアの前にしゃがんだ凪を、上の階の映画好きの吉永が発見。
凪を、自分の部屋のレイトショーに誘うのでした。
吉永に諭されて、自分を取り戻す!
映画好きの吉永(三田佳子)の部屋は、真っ赤なストーブやアンティーク家具などひとつひとつ丁寧に選ばれた物ばかり。
胃が痛いと言う凪に、たっぷりのかつおぶしをコーヒーフィルターにかけてお出汁ドリップを作ってくれました。
豊かな雰囲気の吉永に比べて自分は……と落ち込む凪。
「家出の原因は親御さんとの確執かしら?」とズバッと見抜く吉永。
しどろもどろになる凪に、ムリに話さなくてもいいからオールナイトショーの封を切りましょう、と吉永。
映画をひとつ選んで、見始めます。
吉永さんが映画が好きな理由は……
吉永さんは“人生は映画”だと語ります。
「映画ですよ人生は。脚本・監督・カメラ・演出主演諸々全て自分。地球上の生物の数だけつねにロードショー中よ。私と大島さんがこうしてる間にも、どこかの誰かの何かが始まったり始まらなかったり」
飲み会帰りの慎二は、タクシーの中で市川まどかと手がふれあい、小指でちょっかいをかけていました。
すると市川まどかも慎二に小指でちょっかいをかけてきて、その後2人は結ばれます。
ゴンさんはエリイに「凪と目が合うと話せないのは、何かの病気なんだろうか」と相談していました。
それは「こ」と言いかけてゴンさんの表情を見たエリイは、絶対に教えてやらないと心に決めるのでした。
凪は、もし自分が主演の映画があったら、みんなつまらなくて退場しちゃうんだろうな~と言います。
行動範囲も狭くて、六畳一間でぐるぐるしているだけの自分。
吉永は「いいじゃないそれで。大島さんがそのジャンルを粋だと思ってるんだもの」と肯定的な意見。
しかしそんな吉永も、見えない大きな力に体裁を整えさせられた映画は見ていて、アラーとなると言います。
その一言で今の自分が“母親の上京”のために焦って畳み掛けて体裁だけ整えようとしていることに気づく凪。
そしてそんな自分を何度も繰り返していることに……。
凪が「吉永さん、もう観たくないんですこの映画(凪の映画)。でも降りるのは無理ですか?そんなのは無理ですか?」と聞くと「そんなときは停止ボタンを押して、ディスクを入れ替えてしまえばいい」と吉永。
ジャンルを変えれば名作が生まれる監督が多いから、凪の映画にワクワクすると吉永。
凪は「ぬか漬けとたたかいます!」と母と向き合う決意をします。
- 凪は、ただ母親の上京日が迫っていたから、焦って畳みかけていただけ。
- そんな凪に、吉永さんがナイス過ぎるアドバイス。
- 凪にとってぬか漬けは母親の象徴で戦う相手?
- 慎二が市川円とくっついて、残念。
就活をいったん休憩
吉永さんに諭されて、就活を一時休憩し、スナックバブルでそのまま働かせてもらうことにした凪。
自分の根本的な問題を見つめなおすことにします。
凪は、スナックバブルのお客さんに、過去に母親から言われた“しっくりこない言葉”について語ります。
それは、「自分を中心に世界が回ってると思ってはだめ、そんな考えは傲慢よ、お母さんは大嫌い」という言葉。
凪は「そう言われたとき違和感がすごくあって。だって何か見てどう感じてどう動くかは自分次第じゃないですか。それって傲慢な意味でなく自分の主観が中心に世界が回ってるってことになりませんか?って長年の違和感が晴れた気がして」と主張。
そんな凪の話に、スナックのママは「そのお母さん どんな映画を上映中なのかしら」とポツリ。
考えたことないし、想像もつかないと言う凪。
凪の母の本音
凪の母・大島夕48歳の毎日は、一言で言うと「ちゃんと良好」。
OL時代の凪と同じさらさらストレートヘアの夕は、ド田舎で偏屈な母と二人で暮らし。
夏はとうもろこし畑、冬はクリーニング屋で働いています。
陰で悪口を言い合う地元の人たちや、田舎特融の閉鎖的な空気に嫌気がさしているのに、どこにも行けないと諦めきっています。
ご近所の人たちとの定期的な飲み会では、お互いに子供自慢をしながらどっちが幸せか見張り合うような地元の人々を見ながら、こう思っています。
「ねえ凪。あなたはこんなところにいてはだめ。
逃げてね遠くに、東京に。
そして安定した仕事について、幸せな結婚をして。
自由に遠くに逃げて逃げて。
そしてお母さんをこの地獄からちゃんと連れ出してね」
飲み会の人たちに凪の彼氏に会わせてもらうべきと言われた夕は、凪に電話。
- 凪の母親の「ちゃんと良好」な生活はホラー。
- 凪の母親は「ちゃんと」しているようで、凪に完全に依存。
凪の「母東京上陸時対策」とは?
母親から「凪の彼氏に会いたい」と言われた凪は、瀕死状態に。
実は凪は「母東京上陸時対策」を練っていました。
それは、緻密なスケジュールを組み、自分の部屋に来させないために都内三ツ星高級ホテルを用意するというもの。
しかし、彼氏を用意するのは無理です。
スナックバブルのママに「あんたと母親の関係、おかしくない?」と言われて、自分が根本的に見つめなおすべきは母親との関係であることに気づく凪。
ママは「とりあえず彼氏の代役を立てるのはどう?」と桃園を指名しました(笑)。
全力で嫌がる桃園ですが、ママたちに説得されて引き受けます。
嘘をつくことに悩む凪ですが、それ以上に“ここにいたい執着”があり、作戦実行を決意。
凪はいとこの結婚式に出席するときの服を選ぶため、ゴンさんの紹介でエリイさんの古着屋へ。
エリイによると服選びで大事なのは……
・好きなものと似合うものをすり合わせる。
・あとはもうとにかく店員の顔色無視して試着したおす。
凪は自分にぴったりな奇跡の一枚を探すことに成功して、それを見たゴンさんが「可愛い!」と絶叫。
凪:「なんか最近周りの人の恩恵を受けてばかりで。なんでみんなこんなに優しくしてくれるんだろうって本当に」
ゴンさん:「そんなのみんな凪ちゃんのことが好きだからだよ」
ゴンさんは自分の変化に気づいて驚愕。
「俺、さっきの“好き”も“かわいい”も、凪ちゃんが言って欲しそうだったからじゃなくて俺が言いたかったから言った。今日のことだって
凪ちゃんがして欲しそうだったからじゃなくて俺がしたくてした」
今でも自分が病気だと思うゴンさんは、エリイが言ったゴンの病気のヒント「屋根より高い……」を思い出します。
その時、大きな鯉のぼりが目の前に落ちてきますが、それ(こい)が答えとは気づかないゴンさん。
スナックバブルでは、あんなに嫌がっていた桃園が凪のためにプランを練って“凪母対策”の分厚いマニュアル作ってきてくれてました。
もしも、凪の母親がホテルではなく家に来たいと言い出したら、結婚前の半同棲の設定で自分の部屋に招くとまで言ってくれました。
スナックバブルに来た慎二は、凪の作戦のことを知ります。
「そういえば長いこと一緒にいたのに、あいつの親のこととか聞いたことなかったな一度も。俺たちはもっと話すべきことがあったのかもしれない」
しかしここまで考えたところで「そんなんもーどーでもいいやー」と円にデレデレ。
- みんなのおかげで、凪の母親上京時対策はバッチリ!
- 凪の作戦を知った慎二の心中は?
遂に母親とご対面!凪が真のタイトルマッチの相手に気が付く
ついに、母親とご対面する日がやってきました。
優ちゃん(いとこ)の結婚式を無事終えて、あとは桃園さんのレジュメ通りにやれば大丈夫……と自分に言い聞かせる凪。
久しぶりに会う母は、物凄い吸引力。
母親以外何も見えなくなっちゃうところを、全神経を解放して母から意識をそらす凪。
新郎新婦の入場が始まり、全力で手を叩く凪。
隣の母親の気配をかき消すように叩いて叩いて、そしてうっかり思い出します。
さらに凪は、昔はいとこの優ちゃんと仲が良かったのに、母親同士が険悪になったせいで疎遠になったことも思い出します。
凪の母親は昔から凪に行って欲しい言葉があって、それは人の悪口。
しかし凪がそれを汲めるということは、凪も意地悪に満ち満ちた母親のフィルターを持っているという証拠に。
遂に凪は、自分のタイトルマッチの相手が母親ではないことに気付きます。
そこへやって来たのが、桃園ではなく慎二!
慎二は「今日はよろしくです。おかーさん」と笑顔で挨拶するが……?
- 凪は、真のタイトルマッチの相手が母親ではなく自分であることに気付く!
- 慎二が桃園の代わりにやってきた理由とは(市川円とラブラブなんじゃないの?)。
慎二が桃園の代わりに来た理由
慎二が桃園の代わりに来た理由は、桃園が足を骨折して来れなくなって頼まれたから。
慎二はこの事を携帯で凪に伝えていたのに、凪は朝から携帯チェックしていませんでした。
慎二は以下のような美味しい餌(ハイスペック)をちらつかせて、凪の母親の相手をします。
- 営業部のエース
- 裕福な東京の実家で車持ち
- 高学歴
- 両親健在の次男
これに「凪とは半同棲状態で、凪は新しい仕事が決まった」という嘘も織り交ぜて、うまく会話を進めていきます。
しかし凪は「ウチの母親はそんな上っ面だけのスペックでは釣れない」と大警戒。
ところが、凪の母親は慎二との会話ではしゃいでいる?!
それでも凪は「絶対こっちを油断させてアラ探しをしているに決まってる!」と母親を疑い続けます。
しかし母親は凪と慎二と3ショットの写真を撮り、それを田舎の人たちに送信して満足そう。
「娘とその彼氏とどこかに出かけたっていう証拠が出来れば、場所なんてどこでもいいんだよ」と慎二。
凪の母親はごく普通の母親だった?
凪が第三者(慎二)を介してわかったこととは……
- 清廉潔白で清く正しく目ざといと思っていた母親は、実は娘の彼氏のスペックに心躍るような普通の母親だった。
- それなのに、凪が勝手に頭の中で無敵な母親を作り上げ、仮想敵としてしまった。
凪が母親に「もし私が慎二と結婚したら、東京に来たい?」と聞くと「ええ~っ」と明らかにテンションアップな母親。
母親がトイレに行っている間に、凪は慎二に「まさかあの人が誰かに乗っかって泳ぎたいと思うような昔の私みたいなこと考えてる人間だったなんて」と驚きの気持ちを伝えます。
慎二は、凪に厄介な親とうまくやっていくコツをレクチャー。
- 親もしょせん人間なんだって認めること。
- それから見くびって見限ること。
- そうしてやり過ごせば、掌握できる。
しかし「そんなことできないよ、相手が人間ならなおさら」と凪。
凪は、母親に「ごめん、全部嘘。あの人私の彼氏じゃないし、私の仕事も決まってない。今日のこと全部嘘。だから私お母さんのことどこにも連れてけない」と本当のことを洗いざらい告白。
慎二は「お、愚か」と思うのでした。
エリイとゴンの出会い(番外編)
最新話は、エリイ(水谷果穂)が主役の話。
エリイが初めてゴンに出会ったのは、上京し立てて浮かれて通い始めたちっちゃなクラブ。
その出会いは衝撃的で、「初めまして、エリイちゃん」とゴンが帽子を取るとその頭は女性器の形に刈られていたのです!!!
なんでも、元カノで美容師のマキちゃんが慰謝料代わりに別れ際に刈ったそうで(^_^;)
その後、エリイはゴンとつるむようになりますが、うっかりゴンと深い関係に。
ゴンは吸っても吸っても減らない男で、やがてエリイは「こいつにはハートがないから減らないんだ」と気付きます。
そんなゴンは、いまだに凪への気持ちを“病”と捉えている大バカ者。
エリイが「凪ちゃんのこ考えると、何かが減る?」と聞くと「うん減る!!すごい減ってる気がする!何かが!」とゴン。
エリイは「減るならこいつにもあるんだ……」とちょっとホッとします。
しかしそれでも、まだまだゴンにその気持ちが恋だと教えてやる気にはならないのでした。
ドラマ『凪のお暇』1話~最終回までのネタバレ記事
ドラマ『凪のお暇』1話~最終回までのネタバレ記事です。まとめ
ドラマ『凪のお暇』の原作情報、キャスト、原作漫画のあらすじを最新話(随時更新)までまとめました。今後も新情報が入り次第、追記していきます。