『スカーレット』2月5日からは、高校生のたけし(伊藤健太郎)が登場!
愛し合いながらも離婚した両親に対して複雑な気持ちを持つたけしは、陶芸に興味を持ちつつも踏み切れません。
「お母ちゃんは陶芸家としてやりたいことをやって成功した代わりに、大事なもんを失った」
当記事では、朝ドラ『スカーレット』第18週から第19週のあらすじをたけし中心でネタバレしています。
もくじ
『スカーレット』川原武志(伊藤健太郎)とは?
川原武志は、喜美子(戸田恵梨香)の長男。
明るく優しい気性の持ち主で、母親の喜美子のことを心の中で尊敬しています。
工房に出入りして育ち、常に陶芸が身近にありましたが、陶芸の世界の厳しさもわかっていて、将来進む道については迷っています。
『スカーレット』第18週のあらすじのネタバレ
『スカーレット』の第18週のあらすじをネタバレします。八郎は武志と定期的に会う
第17週で懐かしい荒木荘の面々と再会した喜美子(戸田恵梨香)は、再びパワーアップ。
借金をして引き続き穴窯(あながま)に挑戦。
しかし四回目、五回目、六回目も失敗。
それでも六回目には、もっと灰の量が必要だという確信を得て、どのくらい薪を炊き続ければいいか、ある仮設にたどり着く。
しかしそれを実行する資金が足らない。
八郎(松下洸平)と離れて暮らしていることが知れ渡ると、喜美子への仕事の依頼が全く来なくなって収入も途絶えた。
そんな時に手を差し伸べたのが、橘ひろ絵(紺野まひる)。
絵付け小皿の大口注文をしたいという知人がいるという。
ただ、八郎(松下洸平)と三津(黒島結菜)の関係が喜美子との別居の原因だとの噂があり、喜美子への同情が今回の依頼に繋がったらしい。
喜美子は、心無い噂には目をつぶり、ひろ絵が仲介した注文を引き受けることに。
同じ噂は、八郎の耳にも入っていた。
柴田は、八郎に京都の陶芸研究所に移ることを勧めた。
しかし武志(伊藤健太郎)と定期的に会っていた八郎は、この先どうするかすぐには決められなかった。
草間宗一郎との再会
そんな中、草間宗一郎(佐藤隆太)が喜美子を訪ねてきた。
喜美子のことを心配したマツ(富田靖子)が、手紙を送ったのだ。
喜美子は資料を片手に、これまでの穴窯挑戦の経緯について語った。
草間に穴窯の知識はないが、静かに耳を傾けてくれている。
それだけで、喜美子は草間に励まされた。
喜美子は、六回目の挑戦で導き出した仮説についても話した。
それは、灰の量を増やすため、思い切って薪を二週間も燃やし続けるというものだった。
しかし窯がもたずに崩れ落ちる可能性もある。
「次が最後や……それでも、やってみます」
草間は、かつて慶乃川がくれた小さなタヌキの置物を喜美子に渡した。
川原家を発つ直前、草間の脳裏にある記憶がよみがえる。
それは、慶乃川が掘っていた土のこと。
喜美子は慶乃川と初めて会った土堀場に行き、懸命に土を掘った。
「信楽の土はええ土やし」と幼い喜美この手に載せてくれた慶乃川の笑顔を思い出しながら。
七回目の穴窯挑戦の結果は?
百合子(福田麻由子)と信作(林遣都)が結婚した。
信作と八郎は、今でも時々会っていた。
信作から、喜美子が今度は二週間も窯炊きをすると聞いて、八郎は愕然とする。
喜美子の七回目の窯炊きが始まろうとしていた。
二週間も炊き続けるため、マツや百合子、直子(桜庭ななみ)や鮫島(正門良規)にも協力してもらうことに。
喜美子たちが打ち合わせをしている中、八郎が血相を変えてやって来た。
「二週間、炊き続けたらどないなる思う。窯が持たんで」
火事にでもなれば大事だが、喜美子は覚悟の上だった。
喜美子と思いとどまらせようと、八郎は胸の内を語る。
自分にとって喜美子は陶芸家である前に女だから危険なことはしないで欲しい、と。
喜美子は、心から心配してくれる八郎に感謝した。
そして、八郎のおかげで陶芸に目覚め、作品を作る幸せを知ったことに感謝し、宣言した。
「うちは……陶芸家になります」
いよいよ七回目の挑戦が始まった。
喜美子は、どんどん薪を窯へ放り込んでいく。
最後の夜、喜美子が睡魔に襲われた時、窯の一部が崩れ、穴から火が噴き出した。
マツが「火事やー!」と火を消そうとするが、喜美子は「もっと燃やす!」と燃やし続けた。
それから二週間後、喜美子は穴窯の蓋を開けた。
手に取った器には、えもいわれぬ色が出ていた。
陶芸家・喜美子が、夢を叶えた瞬間だった。
喜美子はちや子(水野美紀)に『自然釉を生み出した陶芸家・川原喜美子』の記事を書いてもらい、一気に注目を浴びた。
個展の話ももらい、借金も綺麗に返済。
昭和53(1978)年1月。
穴窯の成功から七年が経過し、喜美子は40歳に。
仕事は順調で、穴窯は四か月に一度、火の番をする若い陶工をアルバイトで雇って炊いている。
支援者の住田秀樹(田中美央)が、マスコミ取材などの管理を引き受けてくれた。
百合子は、桜と桃という二人の娘の母親に。
信作は相変わらず、武志と喜美子を気にかけてくれている。
武志が高校生に
武志(伊藤健太郎)は高校二年生に。
母や祖母を大事にする心優しい若者に育ったが、そろそろ卒業後の進路を決める時期だ。
幼いころから陶芸の近くで育った武志は、高校に入ったころに興味を持ち、喜美子が教えるとメキメキ上達。
喜美子:「陶芸、やっていきたい思てんの?」
武志:「お母ちゃんは大学行ってほしいんやろ?」
喜美子:「自分の人生や。自分で決めエ」
武志:「お母ちゃんは大学行ってほしいんやろ?」
喜美子:「自分の人生や。自分で決めエ」
武志は、少しためらいながらも、ずっとしこりになっていた父への思いを吐露した。
武志:「お母ちゃんは陶芸家としてやりたいことをやって成功した代わりに、大事なもんを失った。そこまでして一生懸命、陶芸やっていけるか、分からん……」
喜美子は、返す言葉も見つからなかった。
鬱積した武志の思いはまさに正論。さすがの喜美子も図星を突かれては何も言い返せない。
喜美子と八郎の離婚
七年前、八郎は成功した穴窯の作品を見に来た。
八郎は穴窯の前で無言で立ち尽くし、喜美子は声をかけられなかった。
夫婦ノートの最後には「凄いな」と書かれていた。
それを機会に、八郎は信楽から京都へ。
その後さらに愛媛へ渡ったことを、喜美子は自らの個展会場で柴田から聞いて初めて知る(離婚から二年後)。
八郎は「一から出直す」と言っていたとのこと。
八郎は、喜美子の個展の芳名帳にに旧姓の十代田八郎と書いていた。
このしばらく後、喜美子は離婚届を八郎に送った。
武志が進路を決めかねている一方で、友人たちは大学進学を目指す。
帰宅した武志は、自室で箱ぎっしりに詰まった手紙を取り出した。
差出人は十代田八郎、宛先は大野信作。
この五年間、信作が喜美子の目を盗んで武志に届けていたのだ。
武志は、思い切って八郎に電話。
「お父ちゃん?武志やで?」
マツは、感極まった武志の声を聞いて切なくなる。
その後、武志は喜美子に内緒で八郎に会う。
夜遅くに帰宅した武志は、京都の美術大学を受験することを喜美子に告げた。
それは、八郎が卒業した公立大学だった。
八郎は、陶芸家を目指す意思を喜美子にきちんと伝えた。
それからの武志は、死に物狂いで勉強する。
昭和五十四(1979)年三月。
武志が志望校に合格、四月から京都で学生寮に入ることになる。
喜美子は、八郎がずっと武志の相談に乗ってやったことに気付いていた。
武志は、八郎と会ったことも明かした。
八郎は、今は名古屋の会社に勤めているという。
「ずっとな、手紙をもろてた。たあいない手紙や。必ず最後は同じこと書いてきた。必ず最後は同じこと書いてきた。『会いたい』。お父ちゃんは書き続けてくれた」
だから何年も離れていても、武志は会う勇気が持てたのだ。
喜美子は改めて、大事なものを失ったことを思い知った。
『スカーレット』第19週のあらすじをネタバレ
『スカーレット』の第19週のあらすじをネタバレします。武志の旅立ち
武志が、京都へ旅立つ日がやってきた。
かつて喜美子に「お母ちゃんは成功した代わりに大事なもんを失った」と言った武志は、家を出る直前に「あんなこと言うて、ごめんな」と謝った。
武志は「大学、行かせてくれてありがとォ!」と感謝を伝えると、元気に駆け出して行った。
大学でしっかり学ぶためにも、卒業するまで帰省するつもりはない。
マツの死と喜美子と八郎の再会
その後、マツが他界。
昭和五十八(1938)年二月。
八郎が川原家を訪れ、マツの位牌に手を合わせた。
喜美子とは、10年ぶりの再会だった。
話は武志のことになり、今春卒業する武志は充実した日々を過ごしているらしく、もう八郎に連絡もしない。
喜美子は、八郎に、武志が卒業後は陶芸家を目指すつもりであることを告げた。
本人の希望で、信楽窯業研究所で一年間修行することになっているのだ。
八郎は、離婚後も武志の養育費を送り続けてくれていた。
喜美子は、そのことに感謝し、もう送ってもらう必要はないと言った。
八郎もまた、喜美子に、武志をここまで育ててくれたことを感謝した。
武志が信楽に帰って来た
信楽に帰ってきた武志は、喜美子に大学生活の様子を生き生きと語った。
武志が専攻した陶芸器の授業では、掛井武蔵丸(尾上寛之)という教師が釉薬の専門知識や伝統技法、ものづくりの心得まで指導してくれたという。
掛井は、武志がこの春から通う窯業研究所の講師を務めるという。
「ここからは、掛井先生に学ばせてもらいます、陶芸のことは」
武志は穴窯を継ぐつもりはないと、喜美子に話した。
喜美子は、掛井に挨拶するために、研究所に出向いた。
以前から喜美子の作品に憧れていた掛井は、超感激する。
武志は研究所の近くに部屋を借り、一人暮らしを開始。
生活費はアルバイトで稼ぎ、少しずつ自立を目指す。
研究所には、照子の長男・竜也も通い始めた。
竜也は、丸熊陶業の跡取りとして期待をかける父親に反発してグレかけていた。
しかし幼いころに遊んだ武志には心を開いていき、陶芸にも向き合うように。
小池アンリ
喜美子が、穴窯で作った作品には最低でも一つ五万円という高値がつくようになった。
もっと低価格にしたい喜美子にとっては、申し訳ない気持でいっぱいだった。
ある日、小池アンリ(烏丸せつこ)という60歳ぐらいのおしゃれな女性が工房を訪ねてきた。
アンリは、喜美子が最初に焼いた穴窯の作品を欲しがった。
喜美子が「非売品だから」と断ると、アンリは三十万円ではどうかとその場で現金を出した。
喜美子は、面食らいつつも、なんとかアンリに帰ってもらった。
数日後、ちや子(水野美紀)が会いにきた。
喜美子は、作品が高値で売れるゆえに自分が変わってしまいそうで怖いと打ち明けるが、
ちや子は「大丈夫、喜美ちゃんは喜美ちゃんや」と励ます。
その後もアンリはやってきて、八百万出してもそれを手に入れたいと食い下がる。
喜美子が拒み続けると、アンリはようやく諦めた。
アンリは「では、聴かせてもらうだけでも」と作品の輪郭をなぞった。
作品によって、カントリーブルースやワルツなど、それぞれの音が聞こえるという。
アンリは、心から喜美子の作品にほれ込んでいるようだった。
ある日、工房に立ち寄った住田は、そこにいるアンリを見て喜美子に耳打ち。
「小池アンリいう、スキャンダル女優や」
昔、恋愛ゴシップで有名だったらしい。
現実離れした金銭感覚も、喜美子とは全く違う人生を送ってきたからなのだ。
アンリは「芸術はな、見知らぬ者同士を引き合わせるねん」と言い、喜美子も同意。
窯業研究所では、妻からの電話を受けた掛井が、泣きそうな顔でうなっていた。
電話を受け継いだ石井真奈(松田るか)は心配するが、武志が掛井に尋ねると妻がおめでたなのだという。
武志の成長を喜び、新たな出会いに刺激を受け、喜美子は忙しいながらも穏やかな日々を過ごしていく。
しかしこの後に、大きな試練が待ち受けていた。
『スカーレット』第18・19週の感想
『スカーレット』第18・19週は、主に以下の4点が描かれました。・喜美子が七回目の穴窯に挑戦、見事に大成功。
・喜美子は陶芸家として大成したが、八郎とは離婚。
・武志は、喜美子に内緒で八郎と会い、進路を相談。
・武志は、陶芸家を目指すことにするが、穴窯を引き継ぐつもりはない。
・喜美子は陶芸家として大成したが、八郎とは離婚。
・武志は、喜美子に内緒で八郎と会い、進路を相談。
・武志は、陶芸家を目指すことにするが、穴窯を引き継ぐつもりはない。
喜美子と八郎が愛し合っているにもかかわらず、陶芸家としての考えの違いから離婚する下りは、悲しくてたまりませんでした。
しかし八郎も喜美子の成功に刺激を受けて、一からやり直す決意なので、本当に頑張ってほしいです。
息子の武志からすると、親の離婚は当然辛いし複雑ですよね。
なにしろ、家を出て行った父親の八郎は全然いいお父ちゃんなのですから。
そして母親の喜美子は、妻としてはどうだったかわからないけれど、尊敬すべき陶芸家なのですから。
これから、武志がどんな陶芸家になっていくのか楽しみです。
穴窯を継がないのは、やはり喜美子への反発でしょうか?
そしてなんと作品が1個5万円で売れるようになった喜美子。
すっかり大先生の風格ですが、喜美子自身は自分が変わっていくことを恐れていますね。
『スカーレット』第20週からのあらすじは?
2020年2月現在、まだ『スカーレット』第20週からのあらすじは発表されていません。今後のあらすじは、随時公式HPで発表されるとのことです。
「スカーレット ノベライズ 下巻」は3月27日発売ですので、詳しいあらすじを知りたい方は購入するといいと思います。
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『スカーレット』第20週からのキーパーソン
『スカーレット』第20週からのキーパーソンは以下の2人です。武志の恋人・石井真奈役に松田るか
石井真奈は、喜美子の息子・武志が通う信楽窯業研究所の事務員。
明るい性格でひょうきんなところのある女性で、武志とは互いに好感を持つようになります。
武志の主治医・大崎茂義役に稲垣吾郎
大崎重義は、武志の主治医。
武志のモデルである神山賢一さんは、当時は不治の病だった慢性骨髄性白血病にかかるのですが、ドラマではどんな病気にかかるのかまだ発表されていません。