「ストロベリーナイト・サーガ」日下を原作ネタバレ!姫川が世界で2番目に嫌いな男?

『ストロベリーナイト・サーガ』2話からは、日下班の主任で警部補・日下守(神保悟志)が登場します。

日下は、直感で動く姫川(二階堂ふみ)とは正反対の緻密な捜査を行うタイプで、常に姫川と捜査手法を巡って対立。

そもそも姫川にとって、日下は世界で2番目に嫌いな男なのですが、その理由は……?

当記事では、『ストロベリーナイト・サーガ』の日下守について原作小説(「ストロベリーナイト」「ソウルケイジ」)からネタバレしています。


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『ストロベリーナイト・サーガ』日下守を演じる俳優は神保悟志


プロフィール


  • 本名 神保悟志(じんぼ・さとし)
  • 別名義 神保悟
  • 生年月日 1962年12月3日
  • 年齢 56歳
  • 身長177㎝
  • 出生地 静岡県
  • 事務所 GTZ

経歴


神保悟志さんは、クールなビジネスマン・キャリア官僚・冷徹なエリート役がハマり役の俳優。

特に『相棒』シリーズのラムネこと大河内監察官が“当たり役”と言われています。


1990年の『翔ぶがご如く』で俳優デビュー、1999年からの『温泉へ行こう』シリーズで知名度アップ。

2007年の『大阪府潜入捜査官』で映画初主演を果たし、以降も多数のドラマや映画にレギュラー出演しています。


2010年~の前作『ストロベリーナイト』の日下守役は遠藤憲一さんです。

『ストロベリーナイト・サーガ』日下守とは?



日下守は、日下班の班長で警部補。

日下班は、姫川班と同じ“警視庁捜査一課の殺人犯捜査第十係”に属しています。

妻と一男あり。


見たもの、出たもの、聞いたものしか信じない、先入観排除原理主義。

しかしズバ抜けた捜査能力で、事件に関するあらゆる事実を掘り起こします。

姫川(二階堂ふみ)は「勘のひとつも働かせないで、刑事が勤まりますか?」と今泉(山口馬木也)に文句を言いますが、今泉は「お前みたいなのがいて、日下みたいなのがいて、それでバランスが取れてるんだよ。お前や俺みたいなのばっかりだったら、みんなで犯人当てっこ早押しクイズになっちまう」とニヤニヤ。

今泉も現場に出ていたころは、姫川と同様勘が頼りの刑事でした。


日下の地取り報告というのは、とにかく見たもの、聞いたもの、全てを逐一並べて報せるのが常。

姫川は、捜査に関係ある点だけをまとめてほしいと、何度も文句を言いましたが、日下は聞き入れませんでした。

自分の手の届く班員にあるものは、とりあえずなんでも片っ端からふるいにかけて、最後に残った一粒をすくいとる。

それが姫川のイメージする、日下の殺人捜査。

間違っても玲子のように、ふるいの中身をちょいちょいと指でほじくって、めぼしいものをつまみ上げる、などということはしません。


姫川とはとにかく仲が悪く、そのため同じ十係にいながら、意図的にお互い違う事件を追うことが慣習となっています。

『ストロベリーナイト・サーガ』日下守原作ネタバレ

日下守について、原作小説(「ストロベリーナイト」「ソウルケイジ」)からネタバレしていきます。

姫川が世界で2番目に嫌いな男


日下は、姫川が世界で2番目に嫌いな男。

1番はもちろん、高校生だった姫川を襲った犯人で、日下はその次。

最初に嫌いになった理由は単純で、顏があの犯人にどことなく似ていたから。

後退しかけた額、ぎょろっとした大きな目、非情な印象を与える薄い唇。

見間違えるほど似ているわけではありませんが、玲子の中にある“ドス黒い記憶”を刺激するには十分でした。


捜査に対する姿勢は正反対


共に仕事をするうちに、玲子はますます日下が嫌いになります。

玲子が勘を頼りに一足飛びに結論に至ろうとするのに対して、日下は状況、物証、自供を徹底的に重視した、捜査マニュアルにある通りの、しつこいくらい慎重な捜査を信条としているのです。


さらにムカつくのは、それでいて仕事は迅速であること。

ロボットのようにカツカツと街を歩き回り、掃除機のように情報を吸い上げ、キーパンチャーのスピードで書類を仕上げます。


日下の捜査は的確で穴がないけれど、そこには感情がありません。

ともすれば被疑者の感情面はまったく考慮せず、証拠が挙がっていれば冤罪でもなんでも挙げかねない勢い。


調書の作成が飛びぬけて上手く、確実に有罪が勝ち取れると検察官には評判がいい。

有罪判決製造マシーン、それが姫川が抱く日下刑事像。

言い得て妙ですが、それだけ周囲から信頼を得ていることは、玲子も認めざるを得ません。


犬猿の仲


日下の方は、玲子を“気の強さは天下一品だが、優秀な刑事”と認めています。

自分とは正反対の原理で動く、まったく相いれない異性だとしても。

しかし勘だけで突っ走る姫川が、いつか取り返しのつかないことをするんじゃないかと、ヒヤヒヤしています。


そして姫川が何かにつけて自分を敵視しているのはわかっているのですが、その理由がさっぱりわからない状態。

別にセクハラじみた発言をした覚えはないし、意識的に蹴落とそうとしたつもりもない。

特にいつから、という転機も思い当たりません。


そういった意味では、多分、姫川が殺人十係に配属されてきた初日からずっと。

最初からずっと打ち解けられないまま。


自分は、元来彼女の嫌いなタイプであるとか、そういうことなのだろう、と理解しています。

日下自身は「それでもかまわない」と思っています。

逆に言えば馬が合おうが合うまいが、気になる点があれば遠慮なく指摘するし、無理だと判断できれば、即時にポジションを奪うことも厭わないから。


そうは言っても、日下にも感情があり、姫川に態度を不快に思ったのは百回や二百回ではないはず。

いつしか日下も姫川を疎むようになって、めでたく犬猿の仲が成立したというわけです。


過去に、ガンテツにハメられた?


日下は、以前、ガンテツこと勝俣(江口洋介)と一緒に四係にいました。

まだ日下がデカ長だった頃で、勝俣は警部補になり立てでまだ公安に行く前の話。

おおざっぱに言えば、日下はガンテツにハメられたのです。


世田谷の経堂で起こった、強盗殺人の帳場。

日下はある男をマル被として立てた、周りもやってみろと後押しをしました。


だが直上であるガンテツだけは、黙っていました。

それが誤認逮捕と知っていて、黙認したのです。

目的は、蹴落とすため。

ガンテツは、日下の能力を高く評価していたから。


当時を知るある刑事は、そのネタ自体が勝俣の仕込みじゃないかとまで言っていましたが、真相はわからない。

とにかく勝俣はそれを後からひっくり返したのです。


日下がマル被を引っ張って何日も経過してから、本ボシはこっちですと、独自にマル被を立てました。

むろん、ガンテツが引っ張った方が正解。


日下は、立場をなくし、失点をひとりで背負わされ、当時一次を通っていた警部補試験は、二次を受けるまでもなく落とされました。

以来、日下は一切の予断を許さない完全無欠の捜査を身上とするように。

何年か経って、勝俣は「俺は、とんでもない怪物を作っちまった」とボヤいたそうです。


息子のことで悩む


原作の日下には、14歳の芳秀という息子がいます。

芳秀には気の弱いところがあって、最近学校を早退することが増えています。

もしかしたら、虐めにあっているのかもしれない。


しかし日下は、妻から芳秀のことで電話がかかってきても、不人情に聞こえるような態度しか取ることが出来ません。

ひと晩くらい無理をすれば家に戻れるのに、仕事を言い訳に帰れないと冷たく妻に言い放ってしまうのです。


本当は「帰らない」だけなのに。

この帰らなかった一日の間に、息子に何かあったらと思うと、正直身がすくんでしまいます。


しかしそんなにまでなるものか、とまだ心の奥底では思っています。

そして仕事場に戻ると、ものの5分で家庭のことなど忘れてしまうのです。


「ソウルケイジ」では高岡に同情はするけど、共感はしない


『ストロベリーナイト・サーガ』2~3話の「ソウルケイジ」では、日下は「同じ男の子を持つ父親として、高岡(寺脇康文)についてどう思うか?」と姫川に聞かれます。

高岡は、自分の息子と耕介に保険金を残すため、戸部真樹夫を殺害して、自らの手を切り落として死亡しました。


日下:「同情すべき点も、理解できる点もあるが、共感はできない」

姫川:「同情や理解できる点って?」

日下:「寝たきりの息子や息子を助けたい、養いたいとしていたことは、男として、血が云々は抜きにしても、親として、十分理解できるし、その覚悟が戸部殺しにつながったことは同情を禁じ得ない」

姫川:「じゃあ、共感できない点は?」

日下:「子は親の背中を見て育つと言うだろう。やはり、子供に見せられないような、言い訳できないような行いは、すべきではないだろうな。子供に自立した生き方をさせたかったら、まず自分が自立した生き方を示すべきだろう」

前作ドラマでは、姫川は日下のこんな意見にちょっと感心します。

しかしいつもが犬猿の仲なので、そんな姫川の気持ちが日下に伝わるはずもなく……(^_^;)


その時、日下の携帯が鳴ります。

日下の妻からで、息子が虐めに耐えかねて、ひと悶着やらかし、妻も息子も怪我を負ったとのこと。

日下は「すぐに帰る、5時前には着くだろう」と話しています。

姫川は、子供が怪我をしたと聞いて思わず取り乱した日下を見て、その背中をちょっと憎めなくなっていました。

悔しいけど、嬉しい。

まとめ

『ストロベリーナイト・サーガ』日下守を原作ネタバレしてまとめました。

個人的には、日下って姫川に嫌われて可哀そうだな~と思っちゃいます。


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