『テセウスの船』のキーパーソンの一人が、木村さつき(麻生祐未)。
1989年の世界では優しい美人教師だったさつきですが、2020年の世界では近寄り難い雰囲気の白髪の老婆になっています!
一体、木村さつきに何か起こったのでしょうか?
当記事では『テセウスの船』の木村さつきの
- 怪しい点
- 美人教師から白髪老女になった理由
- 犯人・黒幕なのか考察
- 原作の木村さつきをネタバレ
についてまとめています。
もくじ
ドラマ『テセウスの船』木村さつきとは?
こんな可愛い先生が犯人やったら私は人間不振になる。#テセウスの船#木村さつき#麻生祐未 さん pic.twitter.com/tWAxumy97w
— pre (@pre_mekata) February 2, 2020
ドラマ『テセウスの船』の木村さつきとは、音臼小学校の美人教師。
誰からも好かれる明るく朗らかな性格で、超能力に興味を持つなどお茶目な一面も。
父親を雪崩事故から救ってくれた心(竹内涼真)に感謝して、何かと助けになってくれます。
原作の木村さつきは誰からも好かれる美人教師
原作の木村さつきも、誰からも好かれる美人教師。
綺麗な上に性格までいいので、ややうさんくさい気がするほどの完璧な女性です。
生徒たちから心との仲を冷やかされたりするので、年齢設定は30歳前後かと思われます。
ドラマ『テセウスの船』木村さつきの怪しい点4つを考察
ドラマ『テセウスの船』木村さつきの怪しい点は以下の4つ。- 木村鍍金工場の社長の娘
- 音臼小事件の生き残り
- 「超能力?笑える」のワープロ文と重なる
- うさぎ小屋をじっと見ていた
木村さつきはシアン化カリウム(青酸カリ)がある木村鍍金工場の娘なので、いつでも青酸カリを手に入れられます。
実際、木村鍍工場では知らないうちに青酸カリが1本盗まれています。
木村さつきは、音臼小事件の生き残りです。
偶然生き残ったのでなければ、真犯人の可能性が高いですよね?
もしくは、真犯人の仲間か愛する人物?
ワープロの犯人が「超能力?笑える?」と打っていましたが、『超能力』のワードを使っていたのは木村さつきだけです。
木村さつきは、真犯人に心の『超能力』について話したのかもしれません。
真犯人は、さつきと仲がいい人物?
木村さつきは、ウサギが毒殺された後のウサギ小屋をじっと見ていました。
木村さつきがウサギを殺した犯人なのか、もしくはウサギを殺した真犯人を知っているのか?
ドラマ『テセウスの船』4話で木村さつきが白髪の老婆に?
さつき先生が老けすぎてる件
— SWAG 〜イケてる人生〜 (@SWAG73227029) February 4, 2020
でも未来のさつき先生は適役な件
トータルで麻生祐未さんでバッチリな件#テセウスの船 pic.twitter.com/EYO33KNh1S
ドラマ『テセウスの船』4話では、白髪の木村さつきが車椅子の男(安藤政信)と一緒にいます。
原作では音臼小事件の後、さつきがみきおを養子にします。
その時のみきおは音臼小事件の青酸カリのせいで下半身不随になり、車椅子生活に。
その上唯一の肉親である祖母が亡くなって施設に行かなけらばならないという悲惨な状況でした。
さつきが「私、加藤君のお母さんになりたいな。ダメかな?」と聞くと
加藤みきおは「うれしい」と涙を流して喜びました。
このように感動的な結びつきをするさつきとみきおですが、なぜかさつきは以前の美貌はどこへやら、不気味な老婆に変貌していきます。
その理由は、原作と同じく『みきおの秘密を知ってしまったから』だと思われます。
原作の木村さつきは犯人黒幕なのか?
ここからはガッツリ原作のネタバレになります。
音臼小事件以降。
木村さつきは、音臼小事件の被害者・加藤みきおを献身的に看病する生活を送ります。
やがて大人になったみきおは、村田藍(=鈴)を連れてきて、同棲したいと言い出します。
さつきはみきおのために荷造りをしてやりますが、その過程でみきおが犯行の全てを録音したテープを見つけてしまいます。
さつきはみきおが音臼小事件の犯人であることに驚きますが、みきおを自首させずに秘密を隠蔽する道を選びます。
「忘れましょう……母さんにまかせて」
当のみきおは「悪いことをしたと思っているよ、今はね。もう疲れたよ母さん……終わりにしたい……俺を殺して」とまで言っているのに。
この後のさつきの行動は、みきおにとってまさに“余計なお世話”の連続。
- 心を尾行して会話を盗み聞き、村田藍の正体が田村鈴であることを突き止める。
- 昔のつてをたどって、みきおが犯人である新証言をしようとする佐々木紀子の連絡先を聞く(その途中に写真の鈴の顔を黒く塗りつぶす)。
- 鈴と一緒に佐々木紀子の家を訪ねて、鈴に青酸カリを渡して佐々木紀子を毒殺するように命令。
- さらに、鈴に音臼小事件の真犯人が加藤みきおであることを告げた。
- 鈴が逃げたので、佐々木紀子を口封じのために包丁で刺殺。
- 自分のことも包丁で傷を付けて警察に「娘に襲われました」と全ての罪を鈴に擦り付ける電話をした。
このようにさつきは殺人を犯して、自分にもためらい傷を付けて、鈴がやりましたと偽証までするんです。
鈴に青酸カリを渡して「佐々木紀子を殺せ」と命令したことは、立派な殺人教唆です。
全てはみきおのためなのですが、みきおからすると鈴に濡れ衣を着せるなんて一番してほしくないことです。
なぜなら、みきおは鈴が一番大事だから。
その結果、さつきはみきおに殺されてしまいます。
つまり原作のさつきは、音臼小事件については完全なシロで、その後みきおのために殺人事件は起こすけれど黒幕ではありません。
ドラマ『テセウスの船』の犯人は原作と違う
原作者・東元俊哉さんによると、「(ドラマは)原作と犯人が違うと聞いている」とのこと!原作の犯人は加藤みきおですが、みきおが犯人じゃない結末などあるのでしょうか?
筆者はドラマも原作と同じく加藤みきおが黒幕で間違いないと考察します。
しかしみきおの共犯者として木村さつきが、原作とは違う動きをするんじゃないのかなと予想します。
ドラマの木村さつきは犯人・黒幕?
木村さつきが、最初からみきおの共犯のはずはありません。
さつきは、本来明るく愛深い女性で、殺人など似合わないタイプだから。
事実、さつきは幼くして両親を亡くしたみきおのことを本気で心配していました。
そしてもしみきおの祖母が亡くなってみきおが施設に入るようなことがあれば、自分が引き取ろうと決意していたのです。
その理由は、これ以上子供たちない辛い思いをさせたくないから。
心も、さつきはとても殺人を犯せる女性とは思っていません。
しかしドラマのさつきは、ひょんなことからみきおの異常性や犯罪に気が付いてしまうのではないでしょうか?
そして同情心からこっそりみきおの犯行を隠蔽するような行動を取ってしまうのではないでしょうか?
たとえば原作の木村さつきは、音臼小事件が起こる直前に佐野家を訪れてトイレを借りています。
原作では、まるで青酸カリの瓶を佐野家に置いたのはさつきのような描写がありますが、実際は青酸カリの瓶を佐野家に置いたのはみきおです。
しかしドラマでは、さつきが置くんじゃないかなと思っています。
その理由は、みきおに疑いの目をいかせないためです。
さつきの動機は?
テセウスの船 犯人第一位予想のさつき先生、超能力発言や青酸カリにウサギ…たしかに怪しいけど動機が思いつかないんだよね 原作と犯人違ったら車椅子の男はどういう設定になるんだろう…とか気がつくとずーっと由紀ノート見ながらドラマのことを考えてる笑 pic.twitter.com/qkUUZIWhl1
— Mi- (@R_0426_Mi) January 31, 2020
原作では、みきおは音臼小事件でさつきの嫌いな牛乳に青酸カリを入れます。
理由は、さつきの命を守るため。
みきおの方もさつきのことを以前から慕っていたのです。
しかし愛深いさつきは、倒れている子供に人工呼吸をして青酸カリ中毒になり、意識もなくなって何日も生死をさまようことに。
一命は取り留めますが、今でも後遺症の発作が出ます。
そんな「超」が付くほど愛深いさつきが殺人まで犯してしまうのは、みきおへの歪んだ愛情が理由です。
さつきがどうしてみきおにそこまでの執着を持つようになったのかは不明ですが、さつきがみきおのために尽くしたくなる理由はなんとなくわかります。
それは、みきおが本当に可哀想な子供だからです。
幼くして両親を亡くしたみきおは、今でも母親の夢にうなされ、常に幻影や幻聴を訴えています。
自分の感情をうまくコントロールできない結果、鈴に執着して大量殺人までしてしまいました。
しかし内面は驚くほどピュアで、愛されなかったがゆえにこんな風になってしまったことがわかります。
さつきのような愛深い女性にとって、みきおはどうしても放っておけない存在だったのではないでしょうか?
もしかしたら原作には書かれていませんが、さつきにも親のトラウマなどがあるのかもしれません。
美人のさつきが結婚もせずにみきおを養子にしたのも、実は深い理由があったのかもしれません。
ドラマでは、『さつきがみきおに執着して犯罪に手を染める理由』や、
『さつきの過去のトラウマ』なども描かれるとより面白くなると思います。
ドラマ『テセウスの船』5話で木村さつきが犯人ではにことが判明
ドラマ『テセウスの船』5話で、木村さつきは毒入り羊羹を持って松尾紀子(旧姓佐々木)の家を訪れました。松尾は金丸を崖から突き落とした犯人の声から犯人が誰か知っていますが、さつきと会っても動揺を見せませんでした。
このことから、さつきは少なくとも音臼小事件の犯人ではないと予想します。
金丸を突き落とした犯人は「未来のことが書かれたノートだ」と言っていたことから、これから音臼小事件を起こそうとしていた真犯人だと思われるからです。
まとめ
ドラマ『テセウスの船』木村さつきが犯人・黒幕なのかどうか?についてネタバレ考察してまとめました。今後も新情報が入り次第、追記します。