花のち晴れ 原作 ネタバレ 後編!晴が音をあきらめて別人のように冷たくなる?

火曜ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』が2018年4月17日からスタートします。

当ページでは『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の原作を7巻から79話(最新話)までネタバレしていきます。


2018年8月19日、『花のち晴れ』79話(最新話)のネタバレを追記しました。


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もくじ

『花のち晴れ』原作ネタバレ後編

ドラマ『花のち晴れ』の原作は、人気漫画家・神尾葉子さんが手掛ける『花より男子』の続編『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(1〜9巻。集英社「少年ジャンプ+」連載中)。

当記事では『花のち晴れ』7巻~最新話のあらすじをネタバレしていきます。

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益荒男祭(ますらおさい)で、晴と馳が男の勝負!


晴(平野紫耀)が音を抱きしめた現場を目撃した馳(中川大志)は、怒り心頭。

晴を叩きのめすために、益荒男祭(ますらおさい)での勝負を持ち掛けてきました。


益荒男祭とは千年の歴史がある有名な祭で、柔道、弓道、剣道の3種目で争って最も強い男を決定します。

C5の武闘派・栄美杉丸(中田圭祐)は馳が“武道総合ジュニアチャンピオン”で滅茶苦茶強いことを知っているので、「断るのも勇気だぜ」と晴にアドバイス。

それに晴と馳が競いあうとなると、英徳VS桃乃園と周りの人間は判断するので、個人的な問題ではすまなくなります。


桃乃園学院の生徒会メンバーで馳の側近・近衛仁は、晴と馳の対決を両学校のHPとマスコミに発表。

晴の無様な姿を多くの人間の前にさらすためです。


音(杉咲花)は土下座してやめてくれと頼みましたが、近衛は聞き入れてくれませんでした。

近衛は馳の婚約者でありながら他の男(晴)に心奪われている音が許せないと言います。


晴がF4の西門総二郎に弓道を教わる?


晴はF4の西門総二郎(松田翔太)に弓道を教わることになりました。

「好きな女がいて、そいつのために負けたくなんです」という晴の考えを支持してくれたのです。

西門は、晴はひとりの女性に一途なところがF4のリーダー・道明寺司にそっくりだと思います。


益荒男祭が始まる


益荒男祭が始まりました。

両校生徒とマスコミがにぎわうなか、神楽木晴VS馳天馬の戦いの火ぶたが切って落とされました。

まずは柔道で対戦。

これは馳があっという間に“いっぽん”を決めて、馳の勝利。

馳のあまりの強さにさすがに青ざめる晴。


バイト先の紺野が“決定的証拠の動画”を送ってくる


音のバイト先の先輩・紺野(木南晴夏)が、音に「近衛が“英徳狩り”の黒幕である証拠の動画」を送り付けてきました。

音がそれを見ている時に、後ろに馳が現れてその動画を見てしまいました……。

ショックで、顔色がみるみる変わる馳。


益荒男祭の勝敗の行方は……?


近衛が真犯人とわかってボロボロの馳は、第二種目目・弓道では的に当たらず惨敗。

晴は「ふざけんなよおまえ、手ェ抜いてんのか?そんなんされてもこっちは嬉しかねーぞ」と言いますが、馳は顔面蒼白状態でもはや勝負のことなど考えられません。


馳は心配してやってきた近衛を思い切り殴りました。

そして「二度と俺の前に姿を見せるな」と言い渡します。


第三種・剣道では馳は姿を見せず、なんと晴の不戦勝で益荒男祭は幕を閉じました。


晴が音に愛の告白


不戦勝ではあるものの、馳に勝った晴は音に愛の告白。

江戸川 別れてこいよ

そんで俺んとここいよ マジで

引用元:『花のち晴れ』晴のセリフより


さらに晴は「四条大橋で待ってるから、少しでも俺のことが好きなら来い」と言います。

自分の意思で何かを決めることをとっくにあきらめていたはずなのに、心が揺れる音。


あの日コンビニで変な通販グッズを受け取りに晴が現れてから、音の人生の歯車は大きく狂ってしまったのです。


馳が音をかばって大怪我


音は馳を心配して、会いにいきました。

馳は案外元気で「音、自由になれよ。親同士が決めた将来の約束も今日で終わろう。」と言って音を解放しようとします。

馳は音と晴が両想いであることに気が付いていたのでした。


そこに英徳狩りをしていたチンピラ3人組がやってきて音に、ナイフを突きつけました。

「金ならいくらでもやるから、離せ」と馳は言いますが、自力で逃げようと相手の手にかみつく音。


逆上したチンピラがナイフを振り上げて、音をかばった馳が刺されて腕に大怪我を負ってしまいました

音は馳を放っておけなくて、一緒に救急車に乗り込んで病院へ。


音はまだ待っているであろう神楽木に「もし来てたら帰ってね」と伝えたくて、タクシーの運転手にメッセージカードを四条大橋の晴に渡してくれるように頼みました。

しかしタクシー運転手は別の男にメッセージカードを渡してしまい、晴は雨の降る中ずうっと音を待ち続けてしまいます。


朝になってC5のメンバーがずぶ濡れの晴を迎えにきました。

もはや音への思いを終わらせざるを得ないと泣く晴。


一方病院の音は、自分が罰を受けるべきなのに、何故馳がこんな目にあわなくてはならないのかと自分を責め続けていました。

そしてずっと待ってくれていたであろう晴を思って「ごめんね」と涙を流しました。


天馬をたのむ


音は馳の父親(テット・ワダ)から「天馬をたのむ」と言われました。

音がこの言葉を聞くのはこれで2度目。

1度目は馳の実母(堀内敬子)が無くなる前に、言われました。


音は馳の右腕がまた動きますようにと祈りながら、リハビリの手伝いをすることに。

もう晴とは会わない決意です。


そこへ自分が雇ったチンピラと仲間割れを起こして、ボコボコに殴られた近衛がやってきました。

「僕はもう消えます」と自殺しようとする近衛を必死に止める音。


こんな死に方をされたら馳のせいになってしまいます。

馳は、もう一度近衛を信じてやることにしました。


晴が音を完全にあきらめる


その頃晴は海斗から音と馳が暴漢に襲われて大変だったことを聞かされますが、音のことは完全にふっきった様子を見せていました。

その後は、音は近衛と一緒に馳の世話をする日々が続き、晴との距離は離れていく一方でした。


新年に馳が晴に挨拶にくる


新年を迎えて、馳が晴に挨拶にきました。

そして「私情から勝負を持ち掛けてみっともない負け方をしたけれど、これからはパートナー役として持ち上げていきませんか?」と提案。

晴は「ああ、やってこうぜ、一緒に」と馳の申し出を受け入れて、握手を求めました。

しかし馳はまだリハビリ中で、右手を出すことができませんでした。


半年後


それから半年たって右腕のリハビリが順調な馳は、再度晴に会いにきました。

「音はもう自由だよ。別れたんだ。」と伝えますが、「どうでもいい、もう」と晴。


馳の世話のためにずっと休学していた音ですが、なんとか3年生に進学。

半年ぶりに学校に行くことに。

音は晴にあの日四条大橋に行けなかったことを謝りたいと思っていました。


愛莉(今田美桜)は音との再会を喜び、桃乃園との合同サマースクールに一緒に行こうと説得。

そこへ晴が現れて「どーでもいいわ。来たくなきゃこなくていいだろ」と見たことのない冷たい眼差しで音を見ました。


愛梨は最近晴がひとがちがっちゃったかのようにおかしいと批難、もう晴と絶交すると言い出しました。

「やめてお願いだから、愛莉」と手を合わてお願いする音。

音は今になって、自分をさらけだしたり感情をむき出しに出来た相手は晴だけだったと思い知らされます。


サマースクールに参加


音は愛莉に説得されて、結局サマースクールに参加。

晴に会うのはストレスフルですが、楽しむことを選んだのです。


現地までは飛行機に乗って、そこから海に出てマリンスポーツを楽しみます。

音はシュノーケリングを選んで海に潜りますが、海面に顔を出した時には乗ってきた船はどこかへ行ってしまった後でした。

そして近くには同じくシュノーケリングをしていた晴も取り残されていました。


音、絶対絶命?


見渡す限り海で足も届かず、岸がどちらかもわからない状況で、怯える音。

思い切って晴に話しかけます。

「戻って来るよね、船」


晴は「疫病神かよ。お前が一緒だと知ってたら乗らなかったぜ」と冷たい態度。

音は「何もかも私のせいってこと……?」と愕然とします。

音が知っている神楽木晴はもうどこにもいないようです。


日が暮れてもう夜。

音は足がしびれて身体も冷えてきました。

手足を動かさないと沈んでしまいます!


その頃、船ではC5メンバーや馳たちが、音と晴がいないことにようやく気が付きました。

馳は、操縦士にシュノーケリングのポイントまで戻らせます。


愛莉が馳を好きになる?


馳は昔は音に意地悪をしたけれど、現在は音を大好きだと言う愛梨にお礼を言います。

「ありがとう、音のそばにいてくれて」

愛梨は、馳の真剣な顔にみとれてしまいます。


晴が音を助ける?


晴は、水中で音を抱きしめました。

そして「きっと誰か来る、がんばれ」と励まします。


音は頭がボーッとして脱水症状に……。

もしこのまま帰れなかったら死ぬほど後悔すると思った音は、今まで言いたくでも言えなかったことを言います。

ごめんなさい

あの日いけなくて ごめんなさい

引用元:『花のち晴れ』9巻・音のセリフより


音は、あの日四条大橋で一晩中待ってくれていた晴に謝ったあと、気を失いました。


音はベッドの上で目を覚ましました。

ほぼ沈みかけていた音と晴でしたが、馳と愛梨によって無事救出されたのでした。

愛梨は泣いていて、馳は音を抱きしめました。

晴は執事の小林(志賀廣太郎)から緊急連絡が入ったので、今すぐヘリで家に帰らなければならなくなりました。


音が晴を追いかけて……?


音はヘリに乗ろうとする晴を追いかけました。

助けてくれたお礼を言って、ふつうに話してくれて嬉しかった気持ちも伝えました。

神楽木

ないと思うけど もしこの先困ったことがあった時

私に何かできることあったら言って

やるから

引用元:『花のち晴れ』9巻・音のセリフより


晴は「まあいいや、そんときは頼むわ、いっこ貸しな」と言って帰っていきました。


晴が神楽木家から追い出される?


サマースクールを切り上げて、ヘリで急いで戻った晴でしたが、なんと門をあけてもらえません。

執事の小林は「坊ちゃま、申し訳ございません、私からは何も言えません」と言って、「iPad」を渡しました。


「iPad」を通して、父・巌(滝藤賢一)が晴に話します。

お前を英徳学園に入学させたのはテストだった。

気も身体も弱いお前がどのように鍛えられるのか、神楽木家にふさわしい人間に成長できるか逐一観察してきた。

最近は衰退した英徳を立て直そうとしていると。


神楽木家の跡取りならばライバル校を潰すことなど造作もないこと。

小さなことを解決できない人間に神楽木グループの未来は担えない。

晴 お前は失敗した。

桃乃園学園と仲良くサマースクールか

テストは不合格だった

神楽木家から出て行くがいい

巌はどうやら部屋にはいるようで、影が見えます。


晴の代わりに神楽木グループのCEOになる男とは?


巌は引き続きiPadから、晴のかわりに神楽木グループのCEOになる男・景・ウィンザーを紹介しました。


景・ウインザーは晴の前に現れて、「よろしく」と頭を下げます。

景・ウィンザーはアメリカ在住で、13歳にて飛び級でハーバード入学(来年卒業予定)。


現在は色々な会社のマーケティングをやっていて、その関係で巌とも知り合いました。

巌とは養子縁組をするそうです。



現在17歳の景・ウィンザーが「晴くんがお兄さんになりますね」と微笑むと、晴は「年下ぁ?ふざけんなっ」とブチ切れ。

しかし晴は巌に勘当された身なので、どうあがいても家の中には入れてもらえません。


財布もなく、携帯はここまで送ってきた車の中に置き忘れた晴は、なすすべもありません。

道行く男に金を借りようとしたり、警察に頼ろうとしますが、当然うまくいきません(笑)。

しかたなく、音のバイト先のコンビニの前で生活、駅で寝ることに。


晴が音の家に泊まる


若干熱っぽさがあった音は、サマースクールを抜けて帰宅。

コンビニに行くと晴がいたので、びっくり!


「とりあえずおまえんち泊めてくれ」と言う晴に二度びっくり!!

晴の父親・巌は、晴の交友関係にまで手をまわしていて、C5の家にさえ頼れないのです。


音が晴を連れて家に帰ると、なんと母親はパートの友達と温泉旅行に行っていました。

こいつと2人きり!と身構える音に対して、「あのな、俺は全くそんな気ねーし、シャワー借りたらそのへんで寝かしてくれるだけでいーから」と晴。


音は自分だけが考えすぎてるみたいでカッカしながらも、晴が音への気持ちをきちんと終わらせたことを感じました。

音の家は現在父親は九州の親戚の家で働いていて、母親と2人暮らしです。


音は、晴が幼少期からずっと父親に厳しいテストを課せられてきたことを知らされます。

たとえばあるときのテストは「山の中にひとり置き去りにされて、ひとりで家に辿り着けるか」とかです。

幼い晴は2日間飲まず食わずでさまよって、最後は捜索のヘリがみつけたそうです。

本当に、厳しい父親です。


晴の本音


音と晴は、戸を一枚挟んで隣に寝ます。

「私は、英徳と桃乃園を交流させたのすごいと思ったよ」

音は、晴のやったことは間違ってないことを伝えました。

実際、2つの学校の入学者数は増加したのです。


晴は、自分の本心を音に聞かせます。

あの日、四条大橋の約束を音にすっぽかされた晴は、生まれて初めての「絶望」を味わいました。

その後、何日も動けなくなり、音に本気で腹も立てます。

何日かたって、馳が怪我したせいで来られなかったという事情を聴いても、「知るかそんなの。理由になるか」と思ったのでした。


でも、晴が音をあきらめたのは、音に腹が立ったからではありません。

怪我した馳を見捨てるような女じゃないなから好きになったのに、そんなことも考えられない自分に嫌気がさしたことが原因だったのです。

結果、晴は“音を好きな自分”を自分の中から追い出すことにします。


音は「あの日、タクシーの運転手さんに“行けないから、帰って”というメモを渡したのに(晴に)届かなくてごめん」と謝罪。

晴は、戸を一枚隔てた向こうで泣いている音を抱きしめたくなってしまいます。

まためちゃくちゃにして自分の思い通りにしたくなる……と思った晴は、どんっと戸を叩いて「ねるっ」と自分を制御。


音のバイト先に、景・ウィンザーが現れる


音のバイト先に、景・ウィンザーが現れました。

景・ウィンザーは、既に晴が音の家にいることを知っていました。


安易に彼を甘やかす環境を作ってはいけない

今すぐ彼に会わせてください

引用元:『花のち晴れ』9巻 景・ウィンザーのセリフより


音は「イヤです」ときっぱり拒絶。

「警察呼びますからね。すごい経歴が傷つくことはやめたほうがいいですよ」と脅します。


景・ウィンザーは、コンビニの商品の陳列について「買物客のショッピングスパイラル」を利用したアイデアを提案。

コンビニの売り上げは、一気に良くなります(ここ1年で一番の売り上げ)。

行動経営学を勉強している景・ウィンザーにはこんなのお手の物ですが、店長は大喜び。


「でも、この売上の3割は江戸川さんのおかげですよ」

景・ウィンザーは、音がお年寄りや子供のことを考えて棚を低くした点が素晴らしいと評価。


自分はメソッドを提案したけれど、そこにはちゃんと心が必要なのだと説明します。

店長に気に入られた景・ウィンザーは、夏の間だけコンビニを手伝うことになってしまいます。

音はこんなこと、晴にはとても言えない……と落ち込みます。


音と晴がいいムード


「人生は道路のようなもの 一番の近道はたいてい一番悪い道だと言っています」というイギリスの哲学者の言葉を聞かせる景・ウィンザーに、音は「旅は道連れ 余は情け」の言葉の方が好きだと主張。

音は、晴とは“困った時に助け合える関係”だと堂々説明します。


音は、晴が今日も部屋で待っていると思うと、ドキドキ。

晴が「おかえり」と言って、音はそんなやり取りがなんだかたまらなく嬉しくなります。


肉じゃがときんぴらをはじめて食べる晴ですが、音の手料理を美味しいと言って食べてくれます。

晴は「スゲーな、メシも作れて洗濯もできる」と音を褒めてくれました。

音の部屋はうさぎ小屋のように狭いけれどホコリひとつ落ちてないし、布団も羽毛じゃないけど太陽のにおいがちゃんとするのです。


晴が誕生日で、プレゼントはキス?


不意に、晴は今日が自分の誕生日であることに気が付きました。

「なんかない?してほしいこと」と聞く音に、「じゃあ、おめでとうのキスでいいわ」と晴。


「別にきもち込めなくていいし、ほら」とほっぺたを突き出しますが、音は真っ赤になってしまい……。

「なんでもいいって言ったくせに、やっぱおまえ嘘つきだな」と言う晴に、カッチーンとくる音。


フライパンを振り上げますが、晴がよけた拍子に晴を押し倒す形でこけてしまいます。

そして一瞬唇が触れてしまい……。


愛梨がやってきて……


そこへ愛梨が、プライベートジェットを使ってリゾート地から帰ってきました。

何故か泣いている愛梨を心配する音ですが、馳を好きになったことはさすがに言い出せない愛莉。


目の前で愛梨が晴の両ほっぺにちゅっちゅっとキスするのを見た音は「欧米か」と呆気にとられます。

金持ちの慣習に本気で動揺してしまった自分を悔みます。


晴が音を好きになった理由は


晴は、今度は愛莉の家に泊めてもらうことに。

愛梨は馳を好きになったことを晴に打ち明けました。

晴は「無理に決まってんだろ」と言いますが「無理とか言わないで」と泣く愛莉。


愛梨は、晴が音を好きになった理由を聞きます。

晴の答えは……

あいつのちゃんと生きてるとこかな

英徳の女しか見たことなかったから衝撃でかかった

引用元:『花のち晴れ』9巻・晴のセリフより



愛莉も、実は同じことを音に感じていました。

音の父親の会社が倒産してすべて失った話を聞いた時、愛梨は「愛梨だったら死んじゃうよ」と言ったのですが、音は「ものは考えようだよ」と言ったことがあるのです。

もともと持ってなかったものだと思えばいいの

健康で 学校に通えて 愛梨にも会えて幸せだよ 私

引用元:『花のち晴れ』9巻・音のセリフより


無理して言ってる感じじゃないところが、音のすごいところなのです。


景・ウィンザーが音に接近?


景・ウィンザーはその後も、音のバイト先であるコンビニで働き続けます。


景・ウィンザーは身の上話をしてくれました。

7歳の時に母親を亡くして親戚のところを転々とし、貧困から這い上がるには学ぶしかなかった。

大学にスキップで入学して豊かな環境で育った友人たちに出会って自分の境遇に驚かされたけれど、自分には7歳まで母がいてアメリカの行政のおかげでここまで生きてこられた。


苦労ばかりの幼少時代だったにもかかわらず、景・ウィンザーは「幸福の価値観はそれぞれ。君にはわかるでしょ、この意味が」と言います。

音は景・ウィンザーの考え方に、まるでパズルのピースが合うかのようなシンパシーを感じます。


景・ウィンザーの本心


実は景・ウィンザーは幼い頃、全てを手に入れた裕福な暮らしをしている晴を目撃、逆恨みします。

晴の全てを奪うことが目的で、神楽木家やその周辺について綿密な調査をした末に接近してきたのでした。


神楽木家の次期跡取りという晴のポジションを手に入れた景・ウィンザーの次のターゲットは、晴の想い人・音。

景・ウィンザーは音がバイトするコンビニで働くことで、音との心の距離を狭めていきます。

もちろん、音はそんなことは全然知りません。


景の正体がバレて、晴と音が仲直り


音は気付かないところで他人を傷つけてしまう自分の鈍感さが嫌になります。

音は愛莉が馳を好きな気持ちにも、全然気が付くことができなかったのです。


そんな音に「周囲と関係を断って、一緒にアメリカに行こう」と景・ウィンザー。

音は夏休みの間、景・ウィンザーがオフィスを構えるボストンに滞在することを決意。


一方、景・ウィンザーが神楽木家について執拗に調査していた資料を発見した晴は、音を連れ戻すために空港へ。

「こいつを巻き込むな、おまえと俺んちの問題だろ」と言って、音のアメリカ行きを断固として阻止。

景・ウィンザーは「とりあえず、また」と言って去り、そのあと晴と音は仲直り。


西門総二郎と美作あきらが登場


そこへF4(エフフォー)の西門総二郎と美作あきらが登場。

美作あきらの双子の妹がスイスに行くから、見送りに来ていたのです。


音は初めて会うF4の2人のキラキラしたオーラに、ただただ圧倒されます。

西門に「なんだよ2人あわてちゃって。これからお泊りデートとか?」とちゃかされて、全力で否定する晴と音。


西門は“神楽木コンチェルンの傘下の企業が情報漏洩で一部の株が暴落で、現在調査中”というニュースが流れたことを教えてくれました。

「まさか、景・ウィンザーが……?」と思う音。


音と晴は、西門たちのリムジンで送ってもらえることになりました。


車中で、道明寺が好きな女(牧野つくし)と結婚するために道明寺家の役割をきっちり果たしている話を聞いた晴は、それに比べて自分は情けないと落ち込みます。

巌(滝藤賢一)に追い出され、なにもかもうまくいかなくてもがいているのが現状だから。


その後、美作のメルヘンな家に招かれた音と晴は、気をきかせた西門のはからいで、温室に閉じ込められることに。


その頃、コンビニに現れた景・ウィンザーは店長や店員たちに酷いことを言いながらも最後には「ほんとは、なかなか楽しかったです」と言って、神楽木家の人間に連れていかれました。


音って呼んでよ


晴は「おまえが行きたかったら、(アメリカに)行かせてやればよかったな」と言いますが、音は「音って呼んでよ。会いたかったの、晴に」と言って自分の気持ちに素直になります。


晴といると本当にいらいらするし、絶対うまくいかない星の下にいるし、やることなすこと全部裏目に出る……それでも音は一歩を踏み出したのでした。


しかし晴はまた先走って気持ちを傷つけられるのが怖くて、何も言えません。

晴は四条大橋で、雨の中ずぶ濡れになりながら音を待ち続けたことが今でもトラウマになっていたのです。


音は「ごめん、忘れて」と言って、携帯で西門に連絡を取ろうとしてポロポロ涙を流しました。

そんな音を見た晴は「いいよもう、何度だってズタボロになってやるよ」と言って音を抱きしめました。

そして2人がキスしようかという瞬間に、西門から電話がかかりました。


晴は「俺、あいつ(景・ウィンザー)のこといろいろ片付けるから、もっとちゃんと一緒にいたい」と告白。

そこへ西門と美作が入ってきました。

すっかり仲直りした晴と音をニヤニヤとみる2人。

音は自分のネガティブな心の声(晴といるといらいらするし、うまくいかない星の下にいる)をいたずら好きの神様が聞いていませんように……と願うのでした。


景・ウィンザーは巌(いわお)の手のひらの上で踊らされていただけ


景・ウィンザーは、晴の父・巌から衝撃の事実を知らされます。

巌は景・ウィンザーの正体を知っていた上で神楽木家に招き入れ、晴に過酷なテストを課すために景・ウィンザーを利用したのです。

景・ウィンザーが起こした情報漏洩事件も、巌がダミーの情報仕込んでおいたため、大事には至っていませんでした。


互いに思いを伝えあった音と晴は……


一方、美作邸で互いに気持ちを伝えあった音と晴は、まだなんだか信じられない気持ち。

別れ際「夢じゃなくてよかった」と微笑む音。


音が帰宅すると、母が「音と天馬くんの婚約破棄の件で、近いうちに両家で集まりましょうということになってね」と言います。

なんでも天馬の父親は残念がっているとのこと。


久々に家に帰った晴は……


晴は、久しぶりに自分の家へ帰ることが出来ました。

そこには景・ウィンザーもいました。

「世の中にある幸せを全部詰め込んでるみたいな晴くんから全部取り上げたらどうなるかなって思ったけど、案外つまらなかった。

君に会ってみたら何でも持ってると思ったのに、何にも持ってなかったから」


景・ウィンザーは今回巌に利用されたことで、完全に天才少年の鼻っ柱を折られたと言います。

巌から卒業したらコンチェルンに来ないかと誘われますが、断りました。


景・ウィンザーは「あの子(音)にだけ悪かったと思う。楽しかったよ、彼女といると」と言って、音に謝っておいてほしいと晴にたのみました。

その後、アメリカへ帰国。

そしてバイト中の音のところに、泣きはらした目の愛莉が訪ねてきました。


馳を幸せにしてあげて


音は久しぶりに会った愛莉が明らかに様子がおかしいので、なんて話しかけたらいいかわかりません。

晴と思いを伝え合ったことを愛莉に報告しなきゃと思いますが、愛莉が先に話し始めました。

愛莉がこんなこと言うのおかしいかもしれない

でも辛いの 馳のあんな顏

馳を幸せにしてあげて お願い

引用元:『花のち晴れ』73話・愛莉のセリフより



C5メンバーにいじられる晴


その頃、晴はC5の平海斗(濱田龍臣)、英美杉丸(中田圭祐)、成宮一茶(鈴木仁)と一緒に自宅にいました。

晴が音と付き合うことになったと話すと「略奪愛?!」と盛り上がるC5メンバー。


しかし晴がまだ音に「好き」と言われたわけではないことを知った一茶と杉丸は「つきあってねーよ、早とちりすんなよ」と言ってきます。

海斗だけはちょっと様子が変で「うらやましいなお前が、そんな風に一喜一憂できんのが」と言って出ていきました。


家に帰った音は、愛莉の言葉を思い出していました。

ハルトは大丈夫だよ、音

愛莉たちC5がいるから 大丈夫支えるから

でも馳は 馳には音しかいないんじゃないの?

引用元:『花のち晴れ』73話・愛莉のセリフより



天馬の父親に呼び出された音は……


音は天馬との婚約を解消した理由を説明するために、馳家に行きます。

その日は台風で、付き添うはずだった母(菊池桃子)は風邪で寝込んだので音ひとりでやってきました。


天馬の父(テット・ワダ)・一馬は音に「天馬は京都でキミをかばって傷を負った。私はキミに天馬を頼むと言ったね?」と言います。

一馬は「あくまでも自分が決めたことだから音は関係ない」と音をかばいます。

音は(婚約を解消した)理由を聞かせてくれと言う天馬の父に「私に、好きなひとができたからです」と答えました。


天馬の父の本心


一馬は、音を責めませんでした。

「天馬と音さんの結婚は美代子(天馬の亡き母)が楽しみにしていたことだったからね。それを貫くことで彼女の心が生きているような気がしたんだ」

一馬は「それは間違ってたんだな。2人の気持ちが一番になくてはならなかった。すまなかったね音さん、天馬」と謝ってくれました。


さらに一馬は現在の妻・実玲(ドラマでは利恵)にも「私のエゴで苦しめてわるかった」と謝罪。

音は一馬の「美代子もきっと笑ってくれている」の言葉に少しほっとします。


海斗が愛莉に告白


海斗(濱田龍臣)は愛莉が音に「馳天馬のそばにいてあげて」と頼んだことについて、晴の気持ちも音の気持ちも無視していると怒ります。

愛莉は自分の味方だと思っていた海斗に激しく責められて、「海斗に何がわかるのよ、人を好きになったこともないくせに」と言い返します。

すると海斗は「あるさ。お前はもう一人の気持ちも無視している。俺だ」といきなり愛の告白!


美代子の部屋で話す音と天馬


天馬の亡き母・美代子の部屋には、江戸川家と馳家の思い出の写真がいっぱい飾られていました。

その写真を見て、懐かしむ音と天馬。


天馬の父・一馬は美代子のことが忘れられなくて、ずっとそのままにしていたのです。

現在の一馬の妻・美玲は本当は悪い人ではなく、ずっと苦しんでいたのです。

天馬は「でももう歩き出すべきだよな」と言います。


「音、ハルトが好きだってわかった?」と天馬に聞かれて、「ごめんなさい」と認める音。

はじめは何とも思ってなかったのに、いつの間にか目がはなせなくなって

あいつのことばかり考えてしまってた ごめんなさい

引用元:『花のち晴れ』74話・音のセリフより


音は目を伏せて「じゃあ、私帰るね」と部屋を出ようとします。

もうこれが本当の別れで二度と音には会えないと思った天馬は「音行くな、行かないでほしい」と音の腕を掴みました。


その頃、晴は音にアメジスト色の浴衣のプレゼントを用意して、夏祭りに誘うメッセージを打とうとしていました。


たくさんの人に謝る音


音はどんな時も自分を支えてくれた天馬を傷つけている事実に、涙があふれてきます。

「頭ではわかってる。音がハルトを好きだってこと。情けないな、受け止められなんて」と言う天馬に「天馬くん……」と謝ろうとする音。


天馬は音を部屋の外に出して「ごめんねはいらない、聞きたくない。ごめんねを聞いたら音と本当に終わってしまう気がする」と言いました。

音は「天馬くん待って」と言いますが、扉を閉めてしまう天馬。


音は天馬の苦しい気持ちが痛いほど伝わってきて、自分はなんて残酷なことをしてしまったんだろうと嘆きました。


音が家に帰ると、由紀恵が「ごめんね、ひとりで行かせて」と謝ってきました。

音は「お母さん、私の方こそごめんなさい」と思い、天馬の父、天馬の義母、愛莉、天馬……みんなにごめんなさいを心の中で言います。


こんなにたくさんの人に謝らないといけない恋愛は、心がちぎれそうです。

そして音の家には、晴から浴衣のプレゼントが届いていました。


晴は「夏祭りするぞ」「あさってあけとけよ」の2つのメッセージに既読スルーの音に苛立ちますが、杉丸にたのんでトレーニングをします。

理由は音にかっこいい身体を見せたいから。


一茶に冷やかされても「あいつ(音)の喜ぶ顔が見たいから、夏祭りに誘った」と照れながら言う晴。

一茶や杉丸に「(ライン既読スルーとか、小林が音の家に浴衣を届けても本人不在とか、雨の中音がどこに行ったか聞けないとか)それってつきあってなくね?」と言われても、音からラインの返信がきただけで乙女のように喜ぶ晴でした。


夏祭り当日


夏祭りの場所は、なんと晴の家の敷地。

出店で料理しているのは全員シェフです。


音は紺野や彼氏のミータンと一緒に晴の家に向かいますが、気が重く息苦しい気持ちでした。

まだ天馬に掴まれた腕が熱いのです。


晴は音の浴衣姿を見て「かわいいな」と顔が真っ赤に。

晴が「天馬も誘ったけど、なんか予定が入ってるらしい」と言って、「……そう」と音。

長い夜が始まりました。


子供の頃のことを思い出す音


紺野とミータンは、神楽木家の高級屋台(イベリコ豚の焼きそばなど)におおはしゃぎ。

音は晴に浴衣のお礼を言いますが、真っ赤になる晴。


「たこ焼き美味しいよすごく……ハルトも食べたら」と言われて、アーンする晴。

音はあっついタコ焼きを晴の口に突っ込んで「ちょーしにのんないの」。

「あっちい」と吐きだし、「ちくしょう 俺の初アーンが」と嘆く晴。


そこへ一茶と杉丸がやってきました。

2人から晴が大雨の日に連絡のつかない音を心配していたと聞いて、「だめだな、私。心配かけちゃうなんて」と反省する音。

そして音は晴と会えてうれしいのに、さっきから天馬の顔がちらついていました。


紺野とミータンは射的で、ダイヤモンドの指輪や10万円分の商品券を当ててびっくり。

晴は“なんでも願いが叶うバングル”を当てました。

紺野とミータンは金魚すくいの中に錦鯉がいて、またびっくり。

一茶と杉丸ははじめての綿あめに感動。


晴は祭ははじめてで、音に「こんなもんか?」と聞きます。

音は「私も子供の時に一度行っただけ。迷子になって……」。

晴はその続きを促しますが、「どうだったかな、忘れた」と音。


晴は音にキス。

そのとき音は、幼い天馬が迷子になった音をみつけてくれた時のことを思い出していました。

とっさに晴から離れてしまいました。

「ごめん、ちょっとびっくりして」と弁解する音に、「はらへったな。なんか食う?」と話を変える晴。


そこへ「音、いたっ」と浴衣姿の愛莉がやってきました。

「願いはもう叶ったと思ってたんだけどな」と“なんでも願いが叶うバングル”を見る晴。


愛梨が音に謝罪


愛莉は音に、自分が身勝手だったことを謝罪。

するとそこへ海斗がやってきて、愛莉は過呼吸に!


音は愛莉を室内のソファに寝かせて、話をします。

「天馬くんにさよならを言いに行った。決めたの。自分の気持ちに正直に生きるって」

音が「胸の真ん中に思い出っていうかたまりがある。そのことでみんなを傷つけてる」と言うと、「わかってんだよ、そんなこと」といつのまにか部屋に入ってきた晴。

「だから……ここから作ってこーぜ」と言った晴に、「早くチューして付きあっちゃいなよ」と自分が音にチューしてしまう愛莉。


愛莉が出て行ってから、晴は「ちゃんと付き合おうぜ、天馬が中にいるお前ごとがいい」と言いました。

晴の大きな愛に、涙が止まらない音。

天馬とのことは音の歴史で、おそらくずっとなくならないから。


天馬が晴を認める


桃乃園学院では、2学期の生徒会が開かれました。

議題は、今秋・開校される姉妹校について。


会議の途中に席を外した天馬を心配して、近衛が追いかけてきました。

音が新しい道を選んだのに応援出来ず、子供みたいなことを言ったことを悔やむ天馬。

近衛が「江戸川さんが選んだ道の先にいる人はいい人なんですか?」と尋ねると、「ああ、音を幸せにするのにはあいつしかいないと思う。悔しいけどいい奴なんだ」と天馬。

天馬は晴をしっかり認めていたのです。


海斗の気持ちを聞いて、びっくりする晴


晴は海斗から、子供の頃から愛莉を好きだったと聞いて、びっくり。

海斗は愛莉が自分を好きになる確率は2パーセントだと言いますが、「ココだろ?数字にばっか頼んなよ」と胸を叩く晴。


一方、愛莉は音に、海斗から告白されたことを話していました。

海斗にずっと晴の相談をして、天馬の相談もしていた愛莉は、海斗を傷つけていたのでは……と落ち込みます。

愛莉が海斗のことをとても大事に思っていたことを知る音。


海斗はドM?


「ここ数日、愛莉の“聞いてよ海斗”。これが聞こえない方がよっぽど辛い」と言う海斗に、「ドMなの?」と愛莉。

「恋愛てのはそういうもんだろ。ハルトに学んだ。ここでするもんだって」と胸を叩く海斗に、「愛莉はドSだからね」と愛莉。

どうやら、この2人もまとまったようです!


天馬が姉妹校へ


その頃、天馬は父親に、桃乃園の姉妹校に転校する意思を表明していました。

天馬の父は「音さんのことが原因か?」と聞きますが、「自分のためです」と天馬。


その頃、音はコンビニでバイト中。

夏祭りの日、晴から「天馬が中にいるお前ごとがいい」と言われたことを思い出して、嬉しくなっていました。


晴が天馬に会いに行く


晴は「音だけに天馬を押し付けられない、天馬は俺のダチでもある」と言って、天馬の家へ。

天馬は、ロスアンジェルスに旅立つ準備をしていました。

なんと明日には日本を発つと聞いて、驚く晴。

「音には言わないでくれ」と言う天馬。


今まで天馬は一度も逃げたことがありませんでしたが、今回だけは逃げたいと言います。

「うしろ向きな逃げじゃない。お前や音のためじゃない、自分のためだ」と笑う天馬に、何も言えない晴。


神楽木晴の決断


自分の部屋に戻った晴は、「かっこよすぎなんだよ天馬。去り際も最高かよ」と思います。

天馬がいたから今の晴があるのに、こんな時どうしたらいいのかわかりません。

憧れの道明寺司ならどうするのか……?


しかし次の瞬間、晴は神楽木晴として行動。

音の家に行き、一緒に空港へ。

もし自分が天馬の立場だったらひとめでいいから会いたいと思うに違いない……と思ったから。


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