ドラマ『テセウスの船』は、殺人犯の父を持つ主人公・田村心(竹内涼真)が、突然タイムスリップして真犯人を突き止めるストーリー。
心が、父が本当に犯人なのか探る過程や、家族のために過去を変えることで起こる出来事から、目が離せません!
当記事ではドラマ『テセウスの船』の
- 心が直面する9つの謎
- 原作の結末
- 最終回結末予想
- 最終回最新予想
についてまとめています。
『テセウスの船』最終回結末最新予想を追記しました。
ドラマ『テセウスの船』簡単なあらすじ
1989年6月24日、音臼小無差別毒殺事件が起こりました。
北海道の音臼小学校で開催されたお泊り会で、夕食時に出されたオレンジジュースに青酸カリが混入されていたことで39人が病院に搬送されて、21人が死亡。
自宅から青酸カリの瓶が見つかったことから、町の警察官・佐野文吾(鈴木亮平)が逮捕されました。
この時、文吾の妻の和子(榮倉奈々)は、お腹に心(竹内涼真)を宿していました。
31年後の2020年。
佐野文吾の末息子・田村心(竹内涼真)は、生まれながらに殺人犯の子として苦渋の人生を過ごしていました。
唯一の安らげる存在は、妻の由紀(上野樹里)。
由紀は「佐野文吾は冤罪なのではないか?」と考えて、音臼小事件とその前の不可解な事件について調べてノートにまとめていました。
由紀のノートの詳しい内容はこちらへアクセス
- 1月7日 音臼小学校の児童・佐野鈴(11/白鳥玉季)が自宅屋根の除雪中に転落
(たまたま通りかかった長谷川翼に助けられたが、凍傷で顔にあざが出来る) - 1月7日 音臼村三島医院の次女・三島千夏(5)が※パラコート中毒で死亡
(自宅倉庫にあった除草剤パラコートを誤って飲んだと見られ、激しい腹痛と嘔吐で病院に搬送された) - 1月12日 木村さつき(30)の父親・木村敏行が車で運転中に事故にあう
(雪崩に巻き込まれて重体に) - 2月5日 元町議会議員の田中義男(90)が心臓発作で死亡
(田中は心臓に持病があった。第一発見者は近所に住む少年) - 2月12日 佐々木家の飼い犬が死んでいるのを妻の佐々木紀子が発見
(犬の死因は不明) - 3月12日 音臼村三島医院の長女・三島明音(9/あんな)が行方不明になる
(その10日後に捜査打ち切りとなり、明音がみつかることはなかった) - 4月6日 佐々木紀子(芦名星)が青酸カリで自殺
- 6月24日 音臼小無差別毒殺事件が起こって39名が病院に搬送、21名が亡くなった
そんな由紀が未来(みく)を出産後、死亡。
父親の事件と向き合う決意をした心は、生前に由紀が事件について調べていたノートと共に、1989年にタイムスリップしてしまいます。
ドラマ『テセウスの船』9つの疑問(謎)を原作からネタバレ解決
ドラマ『テセウスの船』で、タイムスリップした心が直面する9つの疑問(謎)を原作漫画からネタバレ解決します。佐野文吾が犯人なのか?
1989年にタイムスリップした心は、父親である佐野文吾(鈴木亮平)が本当に音臼小学校の事件の犯人なのかどうか疑います。
佐野は、しょっぱなから怪しい行動を取ります。
三島医院の次女・千夏がパラコート中毒で死亡する直前に、千夏の手を引いて歩いていたのです!
心は、佐野が千夏にパラコートを飲ませて殺したと確信しますが、佐野は無実でした。
佐野は、吹雪の中を怪しい男(=心)を追いかけて外に出た千夏を保護しに行っただけだったのです。
佐野は、心が感服するほどの見事な正義感の持ち主でした。
生まれながらに悪人はいない。
自分は大勢のテロリストをやっつけることはできなくても、一人の悪人を助けたい。
どこかの悪人を助けたいんです。
心は次第に佐野の人間性に惹かれていき、佐野は絶対に犯人ではないという確信を持つに至ります。
長谷川翼が犯人なのか?
心は、姉の鈴(白鳥玉季)や木村さつき(麻生祐未)の父親を助けるなど、由紀のノートを頼りに未来に起こる事件を未然に防いでいきます。
しかし心が過去を変えた結果、ノートにはない事件が起こっていきます。
その代表的な事件が、三島医院の長女・明音ちゃん(あんな)殺人事件。
明音ちゃんは吹雪の日に行方不明になり、後日新聞配達員の長谷川翼(竜星涼)と雪の上で死んでいるのが発見されます。
明音ちゃんから翼が乱暴した痕跡が見つかったことから、翼が明音ちゃんを青酸カリで毒殺して自身もそれを飲んで自殺したという見方が強まります。
長谷川翼が明音ちゃんを誘拐して毒殺したのでしょうか?
答えはNOで、翼は明音ちゃんを乱暴しただけで殺してはいません。
真犯人が明音ちゃんを小屋に誘い出して、翼に明音ちゃんを乱暴するように命令。
原作漫画には詳しく書かれていませんが、真犯人は翼の大きな弱みを握っていたようです。
(どうやら、翼は真犯人に性暴力をふるっていたようです)
真犯人に逆らえない翼は明音ちゃんを乱暴しましたが、その後真犯人が明音ちゃんを青酸カリで毒殺(正確には最後に絞殺)。
この事実を知った翼は、自身が明音を乱暴した痕跡を消すために、明音ちゃんに洋服を着せて雪山まで運んで自分も青酸カリを飲んで自殺したのです。
金丸刑事が殺された理由は?
金丸刑事は、明音ちゃん殺人事件の犯人は長谷川翼ではないと気づいていました。
その理由は、以下の2点。
・犯人に青酸カリの致死量の知識がなかったから。
犯人と対峙した金丸刑事は「犯人はズブの素人だ」と言い当てますが、犯人のみきおによって崖から突き落とされてしまいます。
鈴が犯人なのか?
警察は、心の姉・鈴が明音を殺した犯人なのではないか?と疑います。
その理由は以下の3つ。
- 明音が失踪する直前、鈴と明音は激しく喧嘩していた。
- 明音が行方不明になった時、鈴も一緒に行方不明になった。
- 明音が殺された現場の小屋の中に、鈴のキーホルダーが落ちていた。
結論から言うと、鈴は犯人ではありません。
明音と喧嘩した理由は、心をかばうため。
明音と一緒に行方不明になった理由は、明音と喧嘩した後に吹雪が強かったためにバス停で雨宿りしていたから。
明音が殺された現場に鈴のキーホルダーを置いたのは、鈴ではなく真犯人です。
警察に疑われて散々な人生を送ることになった鈴は、整形して名前も変えてしまいます。
その後鈴は、佐々木紀子(芦名星)殺しの容疑もかけられます。
これも鈴は犯人ではなく、木村さつき(麻生祐未)がみきおを守るために鈴を陥れて犯人に仕立て上げたのです。
音臼小無差別毒殺事件の内容が変化した理由は?
心が過去を変えたせいで、音臼小無差別毒殺事件の内容も微妙に変化します。
・青酸カリが混入されたのがオレンジジュースから牛乳に変更。
真犯人が計画を変更した理由は、心が捨てた由紀のノートを拾ったから。
真犯人は、未来の出来事が書いてあるこのノートを“魔法のノート”と呼んで重宝します。
車いすの男の正体は?
車いすの男の正体は、木村みきお(安藤政信)。
実は音臼小無差別毒殺事件の時に鈴の同級生だった少年・加藤みきおで、その後天涯孤独となって木村さつき(麻生祐未)に引き取られて木村姓になりました。
音臼小無差別毒殺事件の被害者の一人で、青酸カリの後遺症で下半身不随に。
現在は大人になった鈴(貫地谷しほり)と同棲していて、鈴は妊娠中。
穏やかで理知的な人物ですが、実はこの男が音臼小無差別毒殺事件の真犯人です。
真犯人の犯行と犯行動機の記事はこちら
木村さつきが犯人なのか?
木村さつき(麻生祐未)は、みきおが青酸カリをさつきが苦手な牛乳に入れたことで命が助かりました。
さつきは、みきおの共犯なのでしょうか?
さつきは、音臼小無差別毒殺事件が起こる前に佐野家を訪れてトイレを借りています。
もしかして、この時に青酸カリを佐野家に置いたのでしょうか?
結論から言うと、さつきは犯人ではありません。
さつきがみきおの犯行を知ったのは、音臼小事件から大分経過した後で、その時にはみきおは既に鈴と同棲することになっていました。
全てを知ったさつきの決断は、何があってもみきおを守ること。
鈴が佐野の娘であることを知ったさつきは、鈴に(みきおが犯人であることを証言しようとする)佐々木紀子(芦名星)殺害を命じます。
鈴がこの命令に従わなかったので、さつきが佐々木紀子を刺殺して自身にもためらい傷を付けて、全て鈴のせいにしてしまいます。
このさつきの暑苦しいほどの愛情が、運命を狂わせてみきおをも追いつめていきます。
田中義男と真犯人の関係
真犯人であるみきおは、元町会議員の田中義男の家に幾度となく出入りして不気味な絵(犯行を予告する絵)を残しています。
そして小学校のうさぎの首をシャベルで切断した後は、その有様を義男に語っています。
田中義男はほとんど目が見えませんが、話の主がみきおであることに気付いていました。
心が過去を変える前は心臓発作で亡くなるはずだった田中義男ですが、心が過去を変えた後は(心と佐野が見張っていたため)死にませんでした。
なので、この心臓発作も真犯人のみきおが人為的に起こしたものだったのでしょう。
最終的に、田中義男は2020年から来たみきおに殺されます。
真犯人と目的は?
音臼小無差別毒殺事件の真犯人は、鈴の同級生の加藤みきお。
犯行動機は、鈴にフラれて、鈴の理想の男である父親(佐野文吾)を陥れたかったから。
つまり、鈴の父親への尊敬の念を粉々にくだいて、自分に振り向かせようとしたわけです。
狙いは当たって鈴の内縁の夫になることに成功しますが、鈴は顔も名前も性格まで変化。
純粋な鈴が好きだったみきおは、絶望します。
その後、1989年にタイムスリップしたみきおは小学生のみきおと会って、新たな計画に乗り出します。
『テセウスの船』最終回結末予想
『テセウスの船』の最終回結末を予想します。原作の結末
まずは、原作の結末をネタバレします。
心は全部で3回タイムスリップして(現代→過去、過去→現代、現代→過去)、再び1989年(過去)へ。
1度目のタイムスリップ時に止められなかった音臼小無差別毒殺事件を何としても止める決意をします。
しかし佐野文吾は以下の心配がありました。
・心がタイムスリップして現代に戻ったとして幸せに暮らせるのか?
佐野の心配とは裏腹に、心は以下のように考えていました。
・由紀は3歳の息子がいるシングルマザーで、音臼小事件を追う記者になっている。
・正直、自分と結婚して未来を産んで死ぬ運命よりも、今の方がずっといい。
・そんな自分にはもはや帰る場所などないから、家族の未来を守るためなら死んでもいい。
心が命をかけて家族を守ろうとしていたとき、音臼小無差別毒殺事件の真犯人の加藤みきおも2020年から1989年にタイムスリップして、加藤信也を名乗って自らの目的を叶えようとしていました。
・音臼小無差別毒殺事件を起こして佐野を陥れた結果、大好きな鈴が純粋さを失ってしまったので、もう音臼小事件など起こさない。
・代わりに自分が全ての罪をかぶって、真実を知る心と佐野を殺害して、最後は謎の人物・加藤信也として死ぬことで、1989年の小学生のみきおをヒーロー(正義の味方)に仕立て上げる。
・つまり1989年のみきおが2020年のみきおに誘拐された鈴を救出して、鈴に感謝されるという筋書きを作る。
・鈴の理想は正義感がある男(佐野文吾)だから、この方法なら鈴の愛を独占できる。
しかし心はみきおが犯人である証拠の録音テープを持って現れ、2020年のみきおが佐野を殺すのを阻止して自分が代わりに刺されて死亡。
佐野が2020年のみきおを射殺して、事件は終わります。
・加藤信也と加藤みきおの関係は謎だが、全ての殺人事件は2人による犯行。
・加藤信也は死亡したため、みきおが少年Aとして逮捕された。
そして31年後。
逮捕されなかった佐野文吾は、家族と平和に暮らしています。
佐野心も生まれて夢だった教師になりますが、当然昔自分がタイムスリップして過去を変えた記憶はありません。
佐野文吾は、心が31年前に埋めたタイムカプセルから由紀との結婚指輪を発見して、せめて由紀と結婚させてやりたいと考えます。
その時、心が職場の同僚・由紀を連れて帰宅します。
ここで「テセウスの船」が問題になります。
佐野心と田村心は心という人物という点では同じですが、記憶や過去や経験においては別人。
完全に同一人物と言えるのだろうか?という疑問です。
形としては最高のハッピーエンドですが、心の中身が変わってしまったことが指摘される何とも言えないラストです。
もちろん心だけでなく、無罪放免となった佐野をはじめ、登場人物全員の過去が激変しているラストです。
最終回結末を予想
加藤みきおが黒幕で犯人という結末は、原作と変わらないと思います。
ここがブレて他の人間が真犯人ということになると、原作漫画の良さがなくなってしまうからです。
しかし竹内涼真さんがコメントで「原作とは違う点もある」とおっしゃっていたので、みきおが犯人であるストーリーがもっと細部にわたって完璧に作り上げられているのではないか?と期待しています。
たとえば、原作ではみきおが青酸カリを佐野家に置いたシーンは描かれていませんでしたが、ここは掘り下げてほしい点です。
また、田中義男とみきおの関係性についてもちょっと謎なので、もっと掘り下げて欲しいです。
原作の心とみきおが死ぬラストですが、ここが変わると面白いなと思います。
その場合、心は1989年で佐野の息子ではなく田村心という別人として生きていくことになるのかな?
これから佐野正義が生まれてくるのに、2人も佐野の息子がいるのは変ですから。
それともみきおが逮捕されて佐野の無実が晴れた時点で、心は強制的に未来に帰されるのでしょうか?
そうなっても、心が帰るのは由紀とは結婚しない未来?
それとも、未来も変わるはずだから由紀と結婚する未来に帰れる?
心から過去の記憶がなくなってしまうのは残念な気もしますが、やはり原作のラストが超ハッピーエンドでいいような気がします。
なので、大筋としては原作のラストに忠実であると予想します。
『テセウスの船』最終回結末最新予想
ドラマ『テセウスの船』も6話まで放送されたので、最新情報を加えたネタバレ予想をします。ドラマオリジナルの黒幕(真犯人)の存在
ドラマ『テセウスの船』6話で、“車椅子の男”こと木村みきお(安藤政信)が音臼小事件の実行犯であることを告白。
今更音臼小事件の犯人と名乗り出るなんて……そんなの無理に決まってるでしょ~?
31年も前のことなんか忘れたよ、何しろ僕は小さくてかわいい子供だったからね~引用元:「テセウスの船」6話・木村みきおのセリフより
これで音臼小事件の実行犯がみきおであることは確定したわけですが、最新の「TV LIFE」によるとみきおを操る共犯者(黒幕で真犯人)の存在があるというのです。
終盤の見どころは?
第7話以降は心と文吾が“音臼小事件”を阻止しようとする過程で、みきおに共犯者がいることが判明するのですが、その真犯人は最後まで明かされません。
…でもズバリ、既にストーリー上に登場しています!引用元:雑誌「ザ・テレビジョン」より
共犯者の存在は最後まで明かされないとのことなので、最後まで楽しめそうですね!
7話からは原作とは違う完全オリジナルの展開になっていきます。
心がみきおに共犯者がいると気付くのは、8話で音臼小事件と並行して“ある事件”が起こった時です。
筆者が現時点で入手している黒幕(真犯人)情報は以下です。
・共犯者は影でみきおを操り、みきおは実行犯。
・共犯者はレギュラー陣の中にいる。
・共犯者は、大勢の子供や教師を青酸カリで殺害することにこだわる理由があった。
これだけの情報で黒幕確定は難しいですが、候補としては木村さつき(麻生祐未)と校長(笹野高史)でしょうか?
さつきはみきおを養子にしているし、校長の机の上の木彫り人形は大人になったみきおの机の上にもありました。
共犯者の情報は随時更新していきますね。
心と由紀の結末
ドラマの由紀(上野樹里)の設定が、原作と大きく違います。
心は由紀に惹かれているが、由紀にとって自分と結婚しない未来がいいと思っている。
ドラマの由紀:独身。心と一緒に音臼小事件の真相を追ううちに恋愛関係に。
心は由紀に惹かれていて、事件が解決したら由紀と共に生きていきたいと考えている。
6話ラストシーンでは、心が由紀にタイムスリップしたきたことまで告白!
時を超えて惹かれ合う心と由紀のシーンに涙した人も多かったことでしょう。
原作では心が木村みきおに刺されて死亡、2020年の続きの世界線上での由紀との再会はありません。
そして1989年の和子(榮倉奈々)のお腹の中の心が誕生して由紀と出会って恋をする結末です。
ドラマでは是非ともこの2020年の世界線で、心と由紀に再会してほしいところです!
きっとこの展開は視聴者のほとんどが望んでいるのではないでしょうか?
2020年の人間模様
みきおの共犯者(黒幕)が違うので、当然2020年の人間模様も原作と違うと思われます。
2020年のドラマ版エピローグがしっかり用意されているとのことです。
心が驚きの方法で家族の不幸を阻止しようとする姿が描かれます。家族の過去と歴史を変えようと奮闘する心がいて、結局2020年はどう変わり、佐野家や心はどういう人生を送っているのか……というエピローグを用意します。
引用元:雑誌「ザ・テレビジョン」より
まとめ
ドラマ『テセウスの船』最終回結末をネタバレ予想してまとめました。今後も新情報が入り次第、追記します。