『私たちはどうかしている』原作の結末をネタバレ&感想!最新話まで随時更新!
主人公2人の過酷な運命と切なすぎる恋、ドロドロな展開に思わず引き込まれる!
15年前の高月樹(鈴木伸之)殺人事件の真犯人とは?
最終回には、光月庵の呪いは解けるのか?
1巻から最新巻の13巻まで、ドロドロラブミステリーの原作『私たちはどうかしている』の登場人物、ネタバレ、感想をまとめています。
※2020年9月1日(火)に「BE・LOVE」10月号で第62話が発表されたので追記しました。
もくじ
『私たちはどうかしている』原作漫画
- 原作漫画 『私たちはどうかしている』
- 著者 安藤なつみ
- 掲載雑誌 「BE・LOVE」(2020年8月現在連載中)
- 巻数 既刊12巻(2020年8月12日13巻発売予定)
- 発行元 講談社
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『私たちはどうかしている』主な登場人物
『私たちはどうかしている』主な登場人物です。花岡七桜:浜辺美波
和菓子職人。
死んだ母との繋がりである和菓子作りが生きがい。
高月椿:横浜流星
老舗和菓子屋光月庵の跡取り。
七桜=さくらだと気が付かないままプロポーズ。
高月樹:鈴木伸之
椿の父。光月庵の千代当主。
優秀な和菓子職人だったが、15年前に何者かに殺された。
大倉百合子:中村ゆり
七桜の母。
15年前の樹殺人事件の容疑者として逮捕されて、裁判中に突然死。
高月京子:観月ありさ
椿の母。
15年前の夫の樹を失くして以来、椿を当主にしようと必死である。
高月宗寿郎:佐野史郎
椿の祖父。光月庵の当主で大旦那と呼ばれる。
椿のことを本当の孫と思っておらず、きつくあたる。
長谷栞:岸井ゆきの
日本屈指の旅館・長谷屋の三女。
椿の婚約者だったが、結婚式当日に破棄される。
多喜川薫:山崎育三郎
七桜の前にたびたび神出鬼没で現れては助けてくれる謎の男。
七桜の母親の菓子の大ファンで、大地主の息子。
城島裕介:高杉真宙
光月庵の菓子職人。七桜と気が合う。
『私たちはどうかしている』1巻~12巻(最新刊)までのネタバレ
『私たちはどうかしている1巻~12巻(最新刊)までを簡単にネタバレします。1巻ネタバレとまとめ
七桜(浜辺美波)が椿(横浜流星)に出会ったのは、5歳の時。
菓子職人の母・百合子(中村ゆり)が老舗の菓子店・光月庵で住み込みで働くことになり、七桜も一緒に連れられて来たのだ。
体の弱かった七桜が、家でも出来る遊び=御菓子作りを教えてくれた椿に惹かれて行くのに時間はかからなかった。
しかし光月庵の若旦那で椿の父親・樹(鈴木伸之)が自室で何者かにナイフで刺されて殺されて事態は一変。
七桜は今でもはっきりと覚えている。
鬼のような形相の椿がまっすぐ百合子を指さして「さくらのお母さんが(樹の)部屋から出てくるところを見た」と言ったシーンを。
凶器のナイフに百合子の指紋があり、百合子は犯行を認める。
ところが翌日、百合子は無罪を主張。「私はただ御菓子を作っていただけ」とうつろな目で語った。
その後、百合子は裁判中に突然死。動機はわからずじまい。
15年後、菓子職人になった七桜は「一幸堂」で住み込みで働いていた。
しかし15年前の事件以来、赤色を見ると発作が起きるので赤色だけは使えない。
そんなある日「花岡七桜の母親は人殺しです」のメールが店に毎日送られてきて、七桜は解雇される。
七桜は、謎の男(山崎育三郎)から亡き母・百合子からの手紙を受け取る。
そこには「私はやってない」と書かれていた。
七桜は『御菓子の対決』で椿と再会。
椿は七桜の正体が幼馴染の「さくら」と気付かず、結婚を申し込む。
殺人の濡れ衣を着せられた母の真実を知りたい一心の七桜はそれを受け、光月庵に住み始めた。
手始めに七桜は、光月庵の最も古い客・白藤屋に接触。
目的はもちろん母のことを聞くためだが、白藤屋に持って行った菓子は赤くべっとり塗られていた。
ネタバレまとめ
- 七桜の母・百合子は、15年前に光月庵の当主・樹が殺された事件の容疑者として逮捕されて裁判中に死亡。
- 百合子は、最初は容疑を認めたが翌日否認。
- 椿が七桜と結婚するのは、政略結婚をぶっ壊して自分の手で光月庵を再生させるため。
- 七桜が椿と結婚するのは、光月庵に入って樹の死の真相を暴いて母の濡れ衣を晴らすため。
- つまり2人の結婚は「私たちはどうかしている」。
2巻ネタバレとまとめ
白藤屋への菓子に赤いマニキュアを塗ったのは、椿の母・今日子(観月ありさ)だった。
今日子は、15年前の事件を知っているとほのめかす七桜を追い出そうとするが、意外にも椿が止めた。
もう取引きはないと思われた白藤屋から最中20個の注文が入ったのだ。しかも七桜の作った菓子でという条件付きで。
白藤屋の裏では、謎の男(山崎育三郎)が糸を引いていた。
七桜は椿から光月庵の最中を教わる。
その過程で、椿が祖父の宗寿郎(佐野史郎)から実の孫と思われておらず、職人たちからも虐げられている現実を知る。
宗寿郎は椿のことを“女将の不貞でできた子”だと思って後継者と認めていないが、椿は「大切なのは血筋ではなく菓子への情熱だ」と七桜に語る。
七桜は、光月庵の最中の皮に合うハチミツ入りのあんこを作り出し、樹は「これでいこう」と言った。
しかし七桜が白藤屋へ持って行ったのは、光月庵の最中だった。
白藤屋なら「いつもの懐かしい味」を好むだろうとのヨミが見事に当たって、白藤屋はこれからも光月庵の菓子を買うことを約束してくれた。
白藤屋の一件は丸く収まったが、宗寿郎はいつまでも寝室を別にする七桜(浜辺美波)と椿(横浜流星)を怪しんだ。
椿は「今日からは寝室を一緒にします」と宣言し、七桜の手を引いて寝室に連れて行った。
椿の初恋がさくらと知った七桜はダメだと思いつつも椿の背中に抱きつき、その夜2人は結ばれた。
しかし七桜が「もしさくらが現れたらどうする?」と聞くと、椿は「さくらが現れたら永遠に俺の前から消えてもらう」とぞっとするような冷たいセリフを吐いた。
ネタバレまとめ
- 七桜は椿が協力して白藤屋の一件を乗り越えた。
- 椿は、宗寿郎に本当の孫と思われていない。
- 宗寿郎は七桜を“偽りの嫁”と罵る。
- 椿と七桜は同じ部屋で寝ることになり、結ばれた。
3巻ネタバレとまとめ
椿(横浜流星)が「さくらが現れたら永遠に俺の前から消えてもらう」と言った理由は、さくらの母親である百合子が自分の父・樹を殺したと思っているからだった。
となると、椿が樹(鈴木伸之)と百合子(中村ゆり)が言い争っていたと証言したのは真実か?
「そんなの絶対信じない」と思う七桜。
今日子(観月ありさ)が興信所に頼んで七桜(浜辺美波)の正体がさくらであることを突きとめた。
椿(横浜流星)も七桜の顔からさくらの面影を感じ取るが、その矢先に七桜の母親を名乗る夕子(須藤理沙)が登場。
疑いを回避してほっとする七桜だが、椿に監禁されてしまう。
椿の目的は今日子の魔の手から七桜を守ることだったが、そうとは知らない七桜は逃げ出し、落ちてくる花瓶から七桜を守った椿は手に怪我をしてしまう。
そんな中、茶会の菓子の依頼が来るが、手を負傷している椿は断ろうとする。
しかし七桜は、これ以上今日子の思い通りにさせたくない一心から引き受けた。
茶会の菓子のテーマは「落とし文」。
茶会には椿の祖父・宗寿郎(佐野史郎)も出席予定だが、宗寿郎は「偽りの心を持つ者が作る菓子は食べる気にはならん」と言っている。
宗寿郎は皆の見ている前で、椿の菓子を残すつもりなのだ。
宗寿郎のイヤミにも負けずに菓子を作り続ける七桜を、思わず抱きしめる椿。
今では椿は、一人の女性として七桜を愛し始めていた。
遂に椿は、嘘が許されないとされる掛け軸の前で七桜に聞く。
「俺はあんたに惹かれてる」「お前はさくらなのか?」「もしあんたがさくらならこの気持ちを殺さないといけない」
ネタバレまとめ
- 夕子は、多喜川に頼まれて七桜の母親役を引き受けた。
- 椿は、今日子や宗寿郎から守るために七桜を監禁。
- 椿は、落ちてきた花瓶から七桜を守るために手を負傷。
- 七桜は、椿の代わりに茶会の菓子作りを担当する。
- 椿は七桜に本気で惹かれ始めたが、もし七桜=さくらなら気持ちを殺す覚悟。
4巻ネタバレとまとめ
七桜(浜辺美波)は地獄に落ちる覚悟をして「私はさくらじゃありません」と嘘をついた。
椿(横浜流星)は「お前を信じる」と七桜にキス。
椿は、七桜が城島(高杉真宙)と談笑する様子を見て、ヤキモチを焼く。
どうやら本当に七桜にベタ惚れのようで、七桜は良心の呵責に苦しむ。
茶会当日。
七桜はたくさんの『落とし文』を作るが、椿は「俺にも1つだけ作らせてくれ」。
椿が作ったのは、宗寿郎(佐野史郎)の分の菓子だった。
椿は、宗寿郎との確執について七桜に話す。
実は椿は、15年前に樹と百合子が言い争っている場面ではなく2人がキスしているところを目撃したのだが、母の今日子に諭されて警察には言い争っていたと嘘の証言をしていた。
その事実を知った宗寿郎は「嘘つき。お前はお前はこの家の人間じゃないんだ。だからあいつの死もないがしろにできるんだ」と椿を罵り、以降は椿の菓子を口にしなくなった。
椿はいつか完璧な菓子を作れば宗寿郎は食べてくれると信じ続けていた。
しかし椿が線路で転んで穴に指が挟まって動けなくなった時、宗寿郎は電車が来るのを知っていながら見て見ぬフリをして立ち去った。
通行人が非常ボタンを押してくれたおかげで助かったが、椿は心に深い傷を負った。
「宗寿郎が大事なのは高月家の血だけで、それ以外は簡単に切り捨てる。僕の命さえも」
その時椿は「一度失いかけた命をこの店を継ぐことに使う」と固く誓った。
茶会の直前、小豆アレルギーの子供が一人いることがわかり、椿と七桜は急遽落雁を作ることに。
そのドタバタの中、七桜は丸眼鏡にひげの男(山崎育三郎)と再会。
男は茶会の参加者で、名前は多喜川薫だった。
七桜は宗寿郎に「椿さんはいつでも逃げ出せたのにここで御菓子を作り続けた。御菓子のことが好きな純粋な人なんです」と訴え、その結果宗寿郎は10年ぶりに椿の菓子を食べた。
椿は嬉しさの余り、涙を流す。
七桜への愛が増した椿は「全部俺のものにしたい。それぐらいお前が愛おしい」と言って、七桜を抱いた。
その頃、城島(高杉真宙)が今日子(観月ありさ)と話していた。
「オレ、いいこと思いついたんですよね。(椿から)奪うんです大事なものを」
花瓶を落として椿に怪我をさせたのも、茶会に小豆アレルギーの子供がいるのに知らせなかったのも、城島の仕業だった。
ネタバレまとめ
- 15年前に椿が目撃したのは、樹と百合子がモメていた姿ではなくキスしていた姿だった。
- 椿に嘘の目撃証言をさせたのは今日子。
- 宗寿郎は椿が嘘の目撃証言をしたことを許さず、椿が線路で動けなくなった時に助けなかった。
- 宗寿郎が何より血の繋がりを重視する人間と思い知った椿は「一度失いかけた命をこの店を継ぐことに使う」と誓った。
- 宗寿郎は10年以上も椿の作った菓子を食べなかったが、七桜から椿が純粋な人間だと聞かされた後に食べた。
- 花瓶を落として椿に怪我をさせた犯人は城島。
5巻ネタバレとまとめ
椿(横浜流星)が本気で自分のことを愛していると知って、胸が痛む七桜(浜辺美波)。
本当は偽りの夫婦なのに。
母・百合子(中村ゆり)の死の真相を知りたい七桜は、罠とも気付かず誘われるままに城島(高杉真宙)の部屋へ。
この部屋は、15年前に七桜が百合子と暮らして部屋だったのだ。
実は城島の両親の店・しまやはとっくに潰れていた。
ラストチャンスだったデパートの催事で、何者かがしまやの名物・わらび餅を全滅させたことが理由だった。
城島は、その犯人は椿だと思って憎んでいて七桜を誘惑しようとしていた。
城島の事情を知った椿は、城島の抱える借金を肩代わりした。
(今度の音羽デパートの催事に城島の父親のわらび餅を出すから、その売り上げを前払いしたという名目で)
七桜は、城島のために“しまやのわらび餅”を再現しようと奮闘。
どうしても城島に「小さくてもあたたかい店を作る」という夢を叶えて欲しいから。
そんな中、七桜は自分が妊娠しているかもしてないことに気付く。
ネタバレまとめ
- 城島が椿を憎む理由は、デパートの催事で父親の作ったわらび餅を全滅させたのが椿だと思っていたから。
- 七桜は、自分と似たような境遇の城島に肩入れして、城島の父親のわらび餅を再現しようとする。
- 城島は、椿から七桜を奪おうと企んでいた。
- 椿は、城島の父親のわらび餅を高く評価していて、七桜がそれを完成させたときには城島から権利を買おうと思っている。
- 城島のわらび餅を全滅させた犯人は、椿ではなく今日子。
6巻ネタバレとまとめ
七桜(浜辺美波)が再現させた“しまやのわらび餅”は飛ぶように売れた。
以降は城島(高杉真宙)は過去を振り返らず、いつか“しまやのわらび餅”を自分のものとして売り出すために邁進していく。
七桜の妊娠が確定。
百合子(中村ゆり)が死んでから施設でずっと一人ぼっちだった七桜にとって、不安より嬉しさが勝った。
椿は「七桜が好きだ」と真っすぐに気持ちを伝えてくれた。
七桜は椿に自分の正体がさくらであることを話そうとするが、なかなか言えない。
そんな中、七桜は自分が樹の娘であるというDNA鑑定書を見つける。
そこには、椿が樹の息子ではないというDNA鑑定書もあった。
椿がさくらを憎むのは、父親を殺した女の娘だからじゃない。
いつか父の本当の娘であるさくらが現れたら、自分から店も含めて全てを奪うんじゃないかと恐れたからだ。
七桜は、自分の正体も妊娠も知らせず、光月庵から去ることを決意。
ネタバレまとめ
- 七桜の妊娠が確定。
- 七桜が樹の娘であることを証明するDNA鑑定書が出てくる。
- 椿が樹の息子ではないことを証明するDNA鑑定書も出てきた。
- 椿がさくらを憎んでいたのは、父を殺した女の娘だからではなく、父の実子であるさくらがいつか自分から何もかも奪っていくのを恐れたため。
- 七桜は椿との結婚をあきらめ、光月庵を出て行くことを決意。
7巻ネタバレとまとめ
母親(中村ゆり)が15年前に殺害された椿(横浜流星)の父で光月庵の若旦那(鈴木伸之)と恋仲で、しかも自分の父親と知った七桜(浜辺美波)は、椿(横浜流星)との結婚をあきらめて去ることを決意。
しかしその前に、15年前の事実を明らかにしなくてはならない。
一方椿は「七桜=さくらなのではないか?」の疑いを再び抱き始めていた。
宗寿郎(佐野史郎)が以下の遺言書を書いた。
『全ての財産を高月椿に相続させる。
ただし高月家の血を引く孫が現れた場合はその孫が全ての財産を相続する』
宗寿郎が催す「夕かざりの茶事」の日、今日子(観月ありさ)は遺言書を盗もうとする。
その現場を宗寿郎に見つかった今日子は、屋敷に火を放つ。
火事の中、遂に椿は七桜の正体がさくらであることを知る。
椿は「宗寿郎を助けたら必ずここに戻ってくる。話をしよう」と言って炎の中へ。
七桜は「椿のことが好きだったという気持ちだけは伝えなきゃ」と部屋で待った。
光月庵の店は燃えずにすんだが、椿は意識不明の重体で七桜は流産。
その後、七桜は椿が自分との約束を破ってまで先祖代々受け継ぐ道具箱を取りに行ったことを知る。
3年後、七桜は「花がすみ」の店主となり、多喜川(山崎育三郎)と共に光月庵を乗っ取る計画を立てていた。
ネタバレまとめ
- 遂に七桜の正体が椿バレる。
- 火事が起こって椿は宗寿郎を助けに行くが、七桜に後で話をするから待っているように言う。
- 七桜は椿を待ち続けるが腹痛を訴え、多喜川に救出される。
- 七桜は流産。
- 3年後、七桜は「花がすみ」の店主になって光月庵の乗っ取りを企んでいた。
8巻ネタバレとまとめ
火事のあと椿(横浜流星)は10日間も意識が戻らず、目がさめた時には七桜(浜辺美波)はもういなかった。
椿は、七桜に対して愛情を抱いているのか憎しみを抱いているのか自分でもわからない。
栞(岸井ゆきの)は火事で椿を助ける際に顔に火傷を負ったが、その後も椿の「お菓子教室」に通った。
実は栞にとって椿は「政略結婚の相手」ではなく「初恋の人」だった。
姉2人に比べて地味な容姿の栞は親にも認めてもらえず、そんな栞を初めて発見してくれたのが椿だったから。
栞は、実家を出て「光月庵」で働き始める。
火事から3年後、栞は別人のような七桜に再会。
七桜は、椿が光月庵の名前にあぐらをかいて菓子を作ってないことを指摘し、そんな店には負けないと言った。
しかし事実は、椿は火事のせいで視力を悪くして作れないのだった。
その後、七作は「五月雨亭の園遊会の菓子対決」で椿と再会。
しかし椿は視界がボヤけて七桜を認識できない?
ネタバレまとめ
- 栞が光月庵で働き始めるが、火事のことで何か椿に隠している。
- 七桜は流産した日に、光月庵を乗っ取って自分の店にして百合子の残した菓子を光月庵から出すことを決意。
- 七桜は、椿が光月庵の名前にあぐらをかいて菓子を作ってないと思っている。
- 椿は火事のせいで視力に影響が出ている。
- 今日子は議員の溝口と癒着。
9巻ネタバレとまとめ
光月庵の火事から3年間の七桜に起こった出来事。
・流産して傷ついた七桜は、小さな和菓子屋「和沙」で働く。
・しかし今日子が火事の日に宗寿郎(佐野史郎)の部屋に七桜が入って行くのを見たという証言をしたため、七桜は「和沙」にいられなくなる。
・雪山で倒れて多喜川に助けられた七桜は「ママの夢を叶えられたらもうそれでいい」と思った。
・七桜は、多喜川に頼んで、自分の店「花がすみ」をオープン。
・七桜は一度だけ光月庵の菓子を食べたが、椿が作っていないとわかってがっかりした。
・椿が火事の中守りたかったのは、七桜との約束ではなく光月庵の看板だったのか?
・しかし今日子が火事の日に宗寿郎(佐野史郎)の部屋に七桜が入って行くのを見たという証言をしたため、七桜は「和沙」にいられなくなる。
・雪山で倒れて多喜川に助けられた七桜は「ママの夢を叶えられたらもうそれでいい」と思った。
・七桜は、多喜川に頼んで、自分の店「花がすみ」をオープン。
・七桜は一度だけ光月庵の菓子を食べたが、椿が作っていないとわかってがっかりした。
・椿が火事の中守りたかったのは、七桜との約束ではなく光月庵の看板だったのか?
火事のせいで目に異常をきたした椿だが、園遊会の菓子を作るために手術を先延ばしにしていた。
そんな中、今日子が園遊会の菓子の選定員の一人・溝口に賄賂を送ってインチキで椿を勝たせた。
椿はこの事実を知って憤るが、光月庵の看板を守るために黙っていた。
椿は「花がすみ」が気になって訪問、予期せず七桜と再会。
久しぶりに会う七桜は刺々しく、多喜川が七桜をガードしていた。
その後、椿と七桜は和倉温泉『こみち』の「和菓子フェア」の菓子を共同制作することになる。
2人は、どんなお菓子を作るか考えるために実際に温泉に宿泊することになる。
なんと隣同士の部屋で、夕食は一緒に取ることに。
ネタバレまとめ
- 七桜は、火事の日に椿が先祖代々の道具箱を取りに行ったことで、自分との約束より光月庵の看板を取ったのだと思っている。
- 七桜は、椿から光月庵を乗っ取ることを決意。
- 18年前の事件の日、椿は朝まで今日子と一緒にいた(今日子は犯人ではない?)。
- 七桜と椿は、和倉温泉「こみち」の御菓子を一緒に作ることになって2人きりで温泉に行く。
10巻ネタバレとまとめ
椿(横浜流星)と七桜(浜辺美波)が2人きりで温泉に行ったことを知った栞(岸井ゆきの)は、今日子(観月ありさ)に「椿さんの子供を妊娠しています」と嘘の告白。
今日子はこの事実を利用して、今度こそ椿と栞を結婚させようとニンマリ。
一方、七桜は椿に誘われるまま一緒に梅酒を飲んでいた。
2人は菓子談義に花を咲かせるが、七桜は椿の目が悪く手術が必要なことを初めて知る。
七桜は、椿が光月庵を自分から手放せないなら、自分が椿を光月庵の呪いから解放することを決意。
そのために光月庵を乗っ取るわけだが、たとえ椿に一生恨まれてもかまわない。
温泉から帰った椿は、栞に「あなたの子供をください」と迫られるがきっぱり拒絶。
実は栞が子供にこだわったのは、幼少期から親に愛されていないというトラウマのせいだった。
城島に慰められた栞は、もしかして両親は自分を愛していたかもしれないことに気付く。
栞は椿に火事の日の真実を話す。
・3年前の火事の日、椿が守ろうとしたのは道具箱ではなく七桜との約束だった。
・栞は椿に真実を話そうとしたが、今日子に口止めされた。
・栞は椿に真実を話そうとしたが、今日子に口止めされた。
ネタバレまとめ
- 栞が「椿さんの子供を妊娠しています」と勝負に出るが、椿はきっぱり拒絶。
- 城島が栞の過去のトラウマを癒す。
- 3年前の火事の日、椿が守ろうとしたのは道具箱ではなく七桜との約束だった。
- このことを栞に口止めしたのは今日子。
- 七桜は、椿に目の手術を受けさせるために光月庵の乗っ取りを早めることを決意。
- 多喜川は「僕だけはずっと七桜ちゃんのそばにいる」と誓った。
11巻ネタバレとまとめ
宗寿郎(佐野史郎)は、遂に七桜(浜辺美波)=さくらであることに気付く。
しかし七桜から「あなたを恨んでいます」と言われた宗寿郎は、光月庵の後継者選びを血の繋がりだけで決めていいのか迷う。
考えた末、宗寿郎は椿(横浜流星)と七桜に菓子勝負をさせて、勝った方に光月庵を継がせることにする。
栞は「私は妊娠していません。椿さんと結婚できません」と今日子に告白。
今日子はそれでも栞に椿と結婚するように言うが、椿に「関係ない人をこれ以上巻き込むな」と制された。
今日子は18年前に聞いた樹と百合子の会話について話す。
百合子:「樹さん、私と一緒に死んでくれる?」
樹:「本気で言ってるのか」
百合子:「あなたと一緒ならどこへでも」
樹:「ナイフを用意するよ。2人を永遠に繋ぐナイフだ」
今日子は、百合子がどたん場になって娘を選んで逃げだしたと思っていた。樹:「本気で言ってるのか」
百合子:「あなたと一緒ならどこへでも」
樹:「ナイフを用意するよ。2人を永遠に繋ぐナイフだ」
つまり百合子が樹を見殺しにしたのであって、殺したも同然だと。
菓子作りのプレッシャーから七桜を開放した多喜川は「君の夢がかなって何もかも終わったら僕と結婚してほしい」と七桜にプロポーズ。
菓子勝負の前夜、七桜は「最後にもう一度だけ」と椿と結ばれた。
翌日、椿と七桜の菓子勝負の日。
宗寿郎は、2人に勝った方の戸を開けるから戸の外で結果待ちするように命じた。
そして勝敗の行方を今日子にゆだねた。
今日子は「こちらが椿の菓子です」と自信を持って選んだが、開けた戸の向こうには七桜がいた。
ネタバレまとめ
- 宗寿郎が、七桜=さくらと気付く。
- 七桜に恨まれていると知った宗寿郎は、血縁者に「光月庵」を継がせることに疑問を感じる。
- 宗寿郎は、七桜と椿に菓子の勝負をさせて、勝った方に光月庵を譲ると言った。
- 宗寿郎は、勝負の行方を今日子にゆだねた。
- 今日子が選んだのは七桜の菓子だった。
- 今日子は18年前に百合子が樹に「樹さん、私と一緒に死んでくれる?」と言ったのを聞いていた(樹自殺説浮上)。
12巻ネタバレとまとめ
菓子勝負の結果は、七桜(浜辺美波)の勝ち。
宗寿郎(佐野史郎)は、七桜に光月庵を譲ると宣言。
その後胸の痛みを訴えて病院に運ばれ、そのまま息を引き取った。
亡くなる前に、宗寿郎は椿と話をした。
「お前のつばき餅は本当に美味しかった。今まですまなかった。これからはもっと自由にお前だけの菓子を作るんだ」
椿はうれし涙を流す。
光月庵の新当主となった七桜だが、皆に受け入れれずに孤立。
椿は「一つだけ頼みがある。光月庵をつぶさないでくれ」と言って立ち去った。
そんな中、栞の姉・由香莉が七桜に「武六回」の招待状を持ってきた。
「武六会」でも七桜は受け入れられなかったが、奉納の儀に献上する菓子作りの出来栄えで再評価すると言われた。
(奉納の儀の菓子は、亡くなった樹が光月庵を継いだ時にも作っていて高評価を得ている)
その後、七桜は栞から由香莉について以下のことを聞く。
・10年前、姉の由香莉が一方的に熱を上げる形で多喜川と付き合っていた。
・その時の多喜川の態度が気まぐれで心がなく、いい印象ではなかった。
七桜は、自分の知らない多喜川の姿に驚きつつも、恩人である多喜川を信じて嘘なく向き合いたいと思うのだった。・その時の多喜川の態度が気まぐれで心がなく、いい印象ではなかった。
その頃、椿は夕子(須藤理沙)から七桜が妊娠・流産していた事実を聞いて驚く。
夕子は「よりを戻すわけにはいかないのか」と聞くが、椿は「けっきょく俺たちは偽りの夫婦だった。会えばまた必ず傷つけ合う」と答えた。
七桜が光月庵に帰ると、今日子(観月ありさ)の荷物と先祖代々伝わる道具箱がなくなっていた。
今日子は神社で道具箱を燃やしてしまうとしていたが、七桜が手で火を消し止めて守った。
光月庵を守ると椿と約束したんだから。
逃げた今日子を待ち構えていたのは、多喜川だった。
今日子の不倫相手は、多喜川の父親だった。
父親を奪われた多喜川の家は、悲惨な末路を迎えた。
多喜川は、今日子に復讐をしたい一心で七桜に近づいたのだった。
今日子は「光月庵がダメなら多喜川家を椿に継がせようかしら」と言い出す。
ネタバレまとめ
- 菓子勝負は七桜の勝ち。
- 宗寿郎は最期に椿の菓子を認めて逝去。
- 七桜が光月庵を引き継ぐが、風当たりは強い。
- 椿が、七桜が流産した事実と多喜川が黒幕であることを知る。
- 多喜川の正体は、今日子の浮気相手の息子。
- 栞の姉・由香莉は多喜川のモトカノで何か企んでいる?
- 今日子は、椿を多喜川家の跡継ぎにしようと企む。
13巻のネタバレとまとめ
椿は昨夜今日子から電話を受けていて、道具が燃やされることを知って七桜を助けに来たのだった。
椿から「職人として光月庵に置いてくれ」と頼まれて、戸惑う七桜。
しかし多喜川の後押しもあり、椿は職人として光月庵で働くことになる。
多喜川は七桜に「全部終わってから考えてほしいと言ったが、待てそうにない。結婚してから僕のことを知ってくれたら」と迫り、七桜は「ちゃんと考えています」と答える。
多喜川が結婚を焦るのは、今日子から「椿はあなたの弟。多喜川家を継がせようかしら」と聞かされたことが原因だった。
椿が、18年前のことを思い出す。
何か見落としていることはないか、もしかして自分が父親を殺したのではないか。
記憶の中の父・樹は「椿……お願いだ」と椿の方へ手を伸ばしていた。
多喜川は名取のお披露目式に七桜を誘う。
七桜は、女形の姿で華麗に舞う多喜川の姿を見て感動する。
ところが終盤に椿が現れ、多喜川は動揺。しかしなんとか最後までやり遂げた。
椿は、化粧を落とした多喜川に「夕子に母親役を頼んだのは何故だ?何が目的で七桜に近づいたのか?」と問い詰める。
しかし多喜川は何も答えない。
多喜川家の中を歩き回った七桜は、多喜川の父親の遺影を発見して椿に目元が似ていることに気付く。
そこへ由香利が現れて以下の2つの事実を暴露。
・今日子と多喜川父が不倫関係で、多喜川父が今日子にゾッコンで家族も顧みなかった。
・七桜が住み込みで働いていた菓子屋『一幸堂』に「花岡七桜の母親は人殺しです」のメールを送った犯人が多喜川。
七桜は激しく動揺。・七桜が住み込みで働いていた菓子屋『一幸堂』に「花岡七桜の母親は人殺しです」のメールを送った犯人が多喜川。
そこへ多喜川と椿がやって来た。
そして多喜川の口から遂にその本当の目的が語られた。
夫に浮気されて壊れた母親から「あの女将さえいなければ」と恨みごとを聞かされて育った多喜川は、絶望の中死んだ母親のために、今日子を光月庵の女将の座から引きずり下ろしたいと考えるようになった。
そして七桜の存在を知って「この子なら女将を追い出せる」と確信して利用することを決意したのだった。
そのためには、このまま『和沙』にいてもらっては困る。
だから七桜が追い出されるようにあのメールを送ったのだ。
多喜川の驚くべき正体を知った七桜は、激しく落ち込む。
椿は、そんな七桜の手を引っ張って調理場へ連れて行った。
今の七桜は光月庵の当主だから。
椿と七桜は、御菓子作りをしながら、事件の日の話をする。
七桜は、ふと今日子が多喜川父に頼んで樹を殺させたのではないかと思いつく。
もし多喜川父が心から今日子を愛していたなら、何でもやったかもしれない。
後日七桜は事件のあった母屋へ。そこへ椿も来る。
椿は、18年前の事件の日の出来事で覚えているのは血だらけで倒れる父と、百合子を指差した瞬間だけだと語った。
椿は、火事の日に七桜との約束を守れなかったことを詫びる。
七桜は椿を好きだという気持ちを伝えなければと思いつつ、言えなかった。
七桜は武六会奉納の儀に臨む。
そんな七桜の前に現れたのは、由香利。
由香莉は「薫さんのことなら何でも教えてあげる」と言うが、七桜は「本人に聞きます」と毅然とした態度を取る。
逆上した由香莉は、七桜を階段から突き落とす。
多喜川が慌てて駆け付けますが、七桜は頭から血を流していて……。
ネタバレまとめ
- 椿が職人として光月庵で働くことになる。
- 由香利が多喜川が七桜に近づいた真の目的をバラす。
- 多喜川は、父親の不倫に苦しんで死んでいった母親の復讐のため、七桜を利用したのだった。
- 多喜川の目的は、七桜を使って今日子を光月庵の女将の座から引きずり下ろすこと(つまり目的は達成された)。
- 多喜川は今では七桜を愛していて、名取お披露目式の練習に励む。
- 椿が18年前のことを思い出す。記憶の中の樹は「椿。お願いだ」と手を伸ばしている。
- 椿と七桜は、互いに相手を傷つけ合うだけだと思っている。
第62話(最新話)のネタバレ
病院に運ばれた七桜だが、けがは幸い大したことはなく傷も縫ってもらえた。
七桜は「武六会に戻らなきゃ」と焦るが、多喜川が「少し休もう」と引き留める。
七桜はずっと気になっていた質問を多喜川にする。
「※ママからの手紙は本物なんですか?どうして多喜川さんのお父さん(丸山智巳)がこれを持っていたんですか?」
※多喜川が七桜と出会った時に渡した百合子(中村ゆり)からの手紙「私はやってない」。
多喜川が説明する。
多喜川の初恋は百合子だった。
そして多喜川の父は本当に百合子の菓子のファンで、警察に使った百合子に弁護士も紹介した。
多喜川が七桜に渡した百合子の手紙は本物で、百合子が七桜が20歳を過ぎたら渡してほしいと言ったのも本当。
多喜川は七桜を利用したことを深く後悔していた。
七桜は、初恋の人・百合子のあたたかさが好きだったと言う多喜川を「私と同じ思いを持つ人」と抱きしめた。
陰から2人の様子を見ていた椿(横浜流星)は、ひっそりと立ち去った。
その頃、武六会。
皆は七桜の菓子を絶賛したが、由香莉だけはダメだし。
そこへ七桜が現れて「私にチャンスを下さい。長谷屋さんの納得する御菓子を光月庵は作ります」と宣言。
『私たちはどうかしている』1巻~62話の感想
七桜と椿が親の仇と憎み合いつつも惹かれあっていく姿もドロドロですが、周りの人物も全員ドロドロしているんですよね。
樹に妻として見てもらえなかった今日子は、自分を見初めた宗寿郎に復讐するため椿を「光月庵」の跡取りにしようと画策。
宗寿郎は先祖が守ってきた「代々血縁者を跡取りにする」を死守するために、椿に辛くあたってしまいます。
城島も過去のある出来事から椿への復讐を誓っています。
椿の元婚約者の栞は復讐心こそ持っていませんが、親の心ない言葉のせいで椿への執着が普通ではありません。
七桜の唯一の味方で足長おじさん的存在だった多喜川が、一番ドロドロしていたのには驚きでした。
多喜川は自分の復讐心を満足させるためだけに七桜を光月庵に送り込んだのですから、むしろ一番ドロドロしているのではないでしょうか。
多喜川が余計なことさえしなければ、七桜は今も平穏に菓子を作っていられたのかもしれないのに。
15年前の樹殺人事件も、こういった登場人物のドロドロした感情が引き起こしたのでしょうね。
まさかここまで引っ張って自殺はないと思いますね。
椿と七桜がどんな結末を迎えるかですが、意外にハッピーエンドのような気がします。
樹と百合子が2人に残した正しいメッセージが、最後には椿と七桜に届くんじゃないかな。
樹に妻として見てもらえなかった今日子は、自分を見初めた宗寿郎に復讐するため椿を「光月庵」の跡取りにしようと画策。
宗寿郎は先祖が守ってきた「代々血縁者を跡取りにする」を死守するために、椿に辛くあたってしまいます。
城島も過去のある出来事から椿への復讐を誓っています。
椿の元婚約者の栞は復讐心こそ持っていませんが、親の心ない言葉のせいで椿への執着が普通ではありません。
七桜の唯一の味方で足長おじさん的存在だった多喜川が、一番ドロドロしていたのには驚きでした。
多喜川は自分の復讐心を満足させるためだけに七桜を光月庵に送り込んだのですから、むしろ一番ドロドロしているのではないでしょうか。
多喜川が余計なことさえしなければ、七桜は今も平穏に菓子を作っていられたのかもしれないのに。
15年前の樹殺人事件も、こういった登場人物のドロドロした感情が引き起こしたのでしょうね。
まさかここまで引っ張って自殺はないと思いますね。
椿と七桜がどんな結末を迎えるかですが、意外にハッピーエンドのような気がします。
樹と百合子が2人に残した正しいメッセージが、最後には椿と七桜に届くんじゃないかな。