ドラマ『テセウスの船』の主人公・田村心(竹内涼真)が追うのは、音臼小無差別毒殺事件の真犯人。
小学生を含む21人が死亡した“史上最悪の無差別毒殺事件”(お泊り会での惨劇)の真犯人は、一体どんな悪魔なのでしょうか?
当記事ではドラマ『テセウスの船』の
- 黒幕(犯人)
- 犯行動機
- 犯行の全容(心のタイムスリップ前後で変化)
- ドラマオリジナルの共犯者情報
- 『テセウスの船』9話で黒幕の目的が判明
- 『テセウスの船』最終回で佐野文吾が自供?村人全員が犯人?鍵は佐野の正義感?
についてネタバレしてまとめています。
ドラマ『テセウスの船』の真犯人(黒幕)はみきおの共犯者!とドラマオリジナルの共犯者(黒幕)情報はこれだ!を追記しました。
もくじ
『テセウスの船』の原作と簡単なあらすじ
ドラマ『テセウスの船』の原作は、漫画家・東元俊哉さんによる同名漫画で全10巻。
28年前(ドラマでは31年前)の平成元年に、北海道・音臼小学校で起きた青酸カリによる無差別毒殺事件と、幾つもの不可解な事件・事故。
逮捕された父・佐野文吾(鈴木亮平)は本当に犯人なのか?
まだ自分が生まれる前にタイムスリップした主人公・田村心(竹内涼真)が、父の無実を信じて事件の謎に挑み、過去を変えようと奔走するストーリー。
謎が謎を呼ぶ緻密なストーリー展開に引き込まれ、時を超えて繋がる父と息子の絆に涙すること間違いなし!
『テセウスの船』人物相関図
引用元:https://www.tbs.co.jp/theseusnofune/chart/
『テセウスの船』音臼小学校・21人無差別毒殺事件と不可解な事件とは?
音臼小学校・21人無差別毒殺事件と不可解な事件について説明します。音臼小無差別毒殺事件
音臼小事件の全容は以下です(ドラマ版)。
- 1989年3月12日、お楽しみ会が行われた多目的室で、昼食のオレンジジュースに青酸カリが混入され、児童18人と職員3人、合計21人の尊い命が奪われた。
- 自宅から青酸カリの瓶が押収されたことから、犯人は村野警察官・佐野文吾。
- その後31年間無実を主張し続けるも、死刑判決を受ける。
不可解な事件
音臼小学校無差別毒殺事件の前には、以下の不可解な事件も起こっていました(ドラマ版)。
音臼小学校の児童・佐野鈴(白鳥玉季)が神社の階段から転落する。
・1989年1月7日
音臼村三島医院の次女・三島千夏(湯本柚子)が除草剤・パラコートを誤飲して死亡。
・1989年1月9日
荒川橋付近で雪崩が起こり、木村メッキ工場の工場長・木村敏行が巻き込まれて死亡。
・1989年1月15日
田中義男宅で火事が発生。田中義男が死亡。
・1989年1月16日
音臼村三島医院の長女・明音(あんな)が失踪して発見されない。
・1989年2月19日
佐々木紀子(芦名星)が寝室で死亡。
・1989年3月12日
音臼小事件が起こる。
木村さつきの父親の雪崩事故や鈴の転落は、単なる事故の可能性が高いですが
三島医院の次女の千夏(湯本柚子)がパラコート(除草剤)を誤飲して死亡して、その後長女の明音(あんな)も失踪した2つの事件は偶然とは思えません。
心は「これらの事件も音臼小無差別毒殺事件の黒幕(犯人)が起こしたものなのか?」と疑問を抱きます。
佐野文吾は黒幕(犯人)なのか?
1989年にタイムスリップした心は、三島医院の次女・千夏の死を防ぐために倉庫からパラコートを盗みます。
その直後、佐野文吾が千夏の手を引いて歩いている姿を目撃します!!!
その後、佐野が雪の中に倒れている千夏を発見。
彼女はもう息がありませんでした。
心は佐野が千夏を殺したに違いないと思いますが、違いました。
- 千夏は、怪しげな男(=心)が倉庫からパラコートを盗むのを目撃。
- 千夏は心を追いかけて外に飛び出して、それを見かけた佐野が連れ戻しに行った(外は吹雪で危ない)。
- その後盗難の知らせがあって佐野はいったん千夏を病院において、署に戻った。
- 佐野が15分後に戻ると、千夏が倒れていて呼吸をしていなかった。
佐野が千夏の手を引いていたのは、怪しげな男(=心)を追いかけて吹雪の中飛び出した千夏を連れ戻すためだったのですね~(^_^;)
その後心は佐野の家に同居することになり、佐野がまれに見る強い正義感の持ち主であることを知ります。
心は「佐野、とても人を殺す人間には見えない」と次第に佐野の人間性に惹かれていきます。
『テセウスの船』犯人・黒幕を原作ネタバレ
『テセウスの船』の犯人・黒幕を原作ネタバレします。音臼小学校・21人無差別毒殺事件の犯人・黒幕は、加藤みきお(柴崎楓雅)。
主人公・田村心(竹内涼真)の姉・鈴(白鳥玉季)の同級生で、事件当時はなんと小学生でした。
みきおは優等生を装っていますが、実はぞっとするほどのサイコパス気質の持ち主。
幼少期に両親を亡くしておばあちゃんの家に引き取られて音臼小学校に転校してくるのですが、現在も母親の夢を見てうなされるほど心に傷を負っています。
みきおの頭には鈴との結婚しか存在せず、本番(音臼小事件)に向けてパラコートと青酸カリで動物実験と人体実験を行ってその結果をワープロで記録(原作ではテープに録音)。
田中義男の家のノートには、不気味な犯行予告の絵を描きます。
加藤みきおの31年後(原作では28年後)は、車椅子の男(安藤政信)。
車いすの男は、事件から31年後、東京の雑踏の中心で心(竹内涼真)とすれ違います。
現代において、心の姉・鈴(貫地谷しほり)と関係がある様子です。
心の姉・鈴を原作ネタバレ
心(竹内涼真)の姉・鈴(幼少期・白鳥玉季/貫地谷しほり)は、小さい頃鼻の下のほくろがあってそのせいでからかわれたため、手術してそれを取ってもらいました。
しかしその次の年に凍傷で顔にあざができてしまい、それ以来「おばけ」とからかわれることに。
その上、父親である佐野文吾(鈴木亮平)が殺人犯として捕まって、加害者家族として地獄の生活を送りました。
鈴は「運命は変わらない。私たちは呪われた運命」とずっと心に言っていました。
心のタイムスリップ後の鈴の変化
心が1989年にタイムスリップして過去を変えた後は、鈴の状況がより悪化します。心が助けたことで顔の痣はなくなるのですが、“明音ちゃん殺人事件”で容疑者扱いされてさらに心を病むことになるのです。
その後心が2017年(ドラマでは2020年)にタイムスリップして再会した鈴は、顔を整形して別人(名前は村田藍)になっていました。
そしてなんと、みきお(安藤政信)の子供を妊娠していました。
『テセウスの船』黒幕(犯人)の犯行動機を原作ネタバレ
加藤みきお(木村みきお)の犯行動機について説明します。みきおは、幼少期に父母を亡くして、北海道の祖母の家に引き取られて音臼小学校に転校してきました。
みきおは陰気な少年でしたが、鈴は優しくしてくれました。
みきおが鈴に恋をするのに時間はかかりませんでした。
世界が鈴と自分だけのものになる夢を見ました。
ある日みきおは鈴に「鈴ちゃんは好きな人いるの?」と告白。
鈴の答えは「ないないない」で、理想のタイプは正義感溢れる父親(佐野文吾)だと答えました。
ムカついたみきおは「そりゃそうだよ。正義ごっこが警察官の仕事だもん」と言い返してしまい、鈴も「そんなことないよ」と言い返して喧嘩に。
これ以降、みきおは佐野文吾が殺人犯になる夢を見るようになりました。
みきおは、パラコート(除草剤)や青酸カリを手に入れて動物や子供で効果を試しました。
音臼小無差別毒殺事件の前に起きた不可解な事件(eg.千夏殺し、明音殺し)は、みきおの犯行です。
そして遂に、音臼小無差別毒殺事件を起こしました。
青酸カリをオレンジジュースに混ぜてみんなを毒殺して、全ての罪を佐野文吾になすりつけたのです。
みきおにとって、鈴の理想の男=佐野文吾は憎むべき対象でしかなかったのです。
みきおは自分も死なない程度に青酸カリを舐めて、被害者を装いました。
ぞっとするほど頭が回る小学生です。
28年後(ドラマでは31年後)のみきおは、実は歩けます。
音臼小学校無差別毒殺事件の被害者を装って、後遺症で半身不随になったフリをしているだけなのです。
鈴と再会したときも可哀想な被害者を装って、気を引きました。
鈴はコロリと騙されてみきおを助けたいと思い、付き合うようになったのでした。
犯人の最大の誤算
大好きな鈴を手に入れたみきおですが、思っていた未来は得られませんでした。
その理由は、鈴が変わってしまったから。
みきおが欲しかったのは純粋なままの鈴だったのに、現在の鈴は顔を変えて嘘ばかりついて別人のようです。
同じだけど同じじゃない……そう、まるでテセウスの船みたいに。
みきおが欲しかったのは、ずっと変わらないもの。
しかし世の中が変化し続けている以上、変わらないものなど存在しません。
みきおの鈴への思いはぞっとするほどピュアで、今の変わってしまった鈴に耐え切れなくなったみきおは死ぬことさえ考えます。
木村さつきは共犯なのか?
教師・木村さつき(麻生祐未)がみきおの共犯なのかどうか、心のタイムスリップ前とタイムスリップ後で考えます。
心の1989年へのタイムスリップ前のさつきは、音臼小無差別毒殺事件で死亡しているのでみきおの共犯ではありません。
心のタイムスリップ後のさつきは、音臼小学校無差別毒殺事件の後にみきおを引き取って養子にします。
さつきは心優しい女性で、祖母が病気になって施設に入れられてしまうみきおの力になりたいと思ったのです。
タイムスリップ後のみきおは、なぜさつきを殺さなかったのでしょうか?
みきおはさつきが嫌いな牛乳に青酸カリを入れることで、さつきのことを守りました。
みきおがさつきに特別な信頼や愛情を抱いていたことは、間違いありません。
しかしさつきは、音臼小無差別毒殺事件の共犯ではありません。
みきおの義母となったさつきは、やがて医師からみきおの足は歩行困難な状態ではないという説明を受けます。
医師は、みきおが歩けないのは精神的なものが原因と考えられるから、今後もサポートが必要だと言いました。
さつきはその後も献身的にみきおを支え、成長したみきおはある日同棲相手の村田藍(=田村鈴/貫地谷しほり)を家に連れてきました。
さつきがみきおの引っ越し準備をしますが、その時にみきおが犯行の全てを録音したテープを見つけてしまいます。
そう、さつきはこの時に初めてみきおが音臼小無差別毒殺事件の犯人であることを知るのです。
さつきは仰天しますが、みきおは自分を殺してくれとさつきに言いました。
今は悪いことをしたと思ってるよ。欲しいものは手に入らなかったから。
もう疲れたよ、母さん。終わりにしたい。僕を殺して。
さつきは「忘れましょう、母さんに任せて」とみきおを抱きしめて、その後はみきおへの強すぎる愛から間違った方向へ突き進んでいくことになります。
このさつきの“余計なお世話”も、みきおを苦しめることになります。
・つまり最初から犯人の殺人ターゲットから外されている。
・原作の木村さつきはみきおの共犯ではないが、みきおのために余計なお世話(単独殺人)は行う。
『テセウスの船』犯人黒幕の犯行を原作ネタバレ
『テセウスの船』犯人黒幕であるみきおの犯行を原作ネタバレします。心のタイムスリップ前:由紀のノートに記録された事件
まずは、心が1989年にタイムスリップする前のみきおの犯行を見てみましょう。
1989年は、6月24日に「音臼小無差別毒殺事件」が起こる以前にも以下の不可解な事件や事故が起きていました。
心の愛妻・由紀(上野樹里)は、これらの一連の事件を全てノートに整理しています。
- 1月7日 音臼小学校の児童・佐野鈴(11/白鳥玉季)が自宅屋根の除雪中に転落
(たまたま通りかかった長谷川翼に助けられたが、凍傷で顔にあざが出来る) - 1月7日 音臼村三島医院の次女・三島千夏(5)が※パラコート中毒で死亡
(自宅倉庫にあった除草剤パラコートを誤って飲んだと見られ、激しい腹痛と嘔吐で病院に搬送された) - 1月12日 木村さつき(30)の父親・木村敏行が車で運転中に事故にあう
(雪崩に巻き込まれて重体に) - 2月5日 元町議会議員の田中義男(90)が心臓発作で死亡
(田中は心臓に持病があった。第一発見者は近所に住む少年) - 2月12日 佐々木家の飼い犬が死んでいるのを妻の佐々木紀子が発見
(犬の死因は不明) - 3月12日 音臼村三島医院の長女・三島明音が行方不明になる
(その10日後に捜査打ち切りとなり、明音がみつかることはなかった) - 4月6日 佐々木紀子が青酸カリで自殺
- 6月24日 音臼小無差別毒殺事件が起こって39名が病院に搬送、21名が亡くなった
鈴の転落や、木村さつきの父親の雪崩事故は事件性がなさそうですが、三島医院の姉妹2人とも(千夏、明音)が短期間に事件に見舞われたのは不自然です。
後にみきおが青酸カリを長谷川翼に命令して手に入れさせて、その効き目を「動物→小さな子供→もっと体が大きい人間」と実験していた事実が判明します。
心がタイムスリップする前の出来事なので厳密にはどれが事故でどれがみきおの犯行かは不明ですが、みきおがいくつかの事件に関与していたことは明白です。
少なくとも、三島医院の姉妹殺し、田中義男殺し、音臼小無差別毒殺事件はみきおの犯行です。
心のタイムスリップ後➀:明音殺しを早める
1989年にタイムスリップした心(竹内涼真)は、父・佐野文吾(鈴木亮平)が容疑者となった音臼小無差別毒殺事件といくつかの不可解な事件を食い止めるため、過去を変えてしまいます。
- 鈴を助ける→鈴の顔のあざがなくなる。
- 三島医院の倉庫からパラコートを盗む→しかし千夏はパラコート中毒で死亡。
- 木村さつきの父親を雪崩から助ける→さつきの父親は重症にならなかった。
- 新聞配達の長谷川翼(竜星涼)を学校のウサギ殺しの犯人と疑い、生徒たちから非難を浴びる。
- 心が盗みをしたり翼を疑ったせいで、心を慕う鈴が明音と大喧嘩。
- 2月5日に心臓発作で亡くなるはずの田中義男を突きっきりで見張り、その結果義男は死ななかった。
この状況下でのみきおの犯行は以下です。
・1月14日 学校で飼っているうさぎの首をスコップで切断して殺す。
・1月23日 鈴が明音にいじめられるのを見てイライラ、次のターゲットを探す。
・1月24日・28日 田中義男と遊んであげようと家に行ったら心たちがいてイライラ。
・2月5日 明音を誘拐・監禁して翼に襲わせた後に、青酸カリを飲ませて絞殺。
千夏を殺すところまではノートの通りですが、ウサギ殺しからは記録にない出来事が起こっています。
明音ちゃんの失踪が記録より1か月以上早く起こり、その上翼(竜星涼)と一緒に雪山で死んでいるのが発見されたのです。
みきおは次に田中義男を殺そうとしていたけれど、心が見張っていたため殺せずストレスが溜まり、次のターゲット・明音に手をかけたのです。
明音は鈴をいじめていたため、みきおにとっては殺すべき人物でした。
みきおは、翼に明音を襲わせた後に明音に※青酸カリを飲ませて殺そうとしますが、明音はなかなか死にませんでした。
なので、仕方なく明音を絞殺。
※みきおが翼に命令して(佐々木紀子に)盗ませた青酸カリ。
全ての罪を翼に着せるべく、無垢な小学生を装って心と佐野を明音が死んでいる小屋へ誘導します。
しかし翼が明音を小屋から連れ出して自殺したため、計画は失敗に。
(警察は、翼が明音にきちんと洋服を着せなおして証拠隠滅を図ったことに疑問を抱いた)
ちなみに、小屋に落ちていたsのキーホルダー(鈴の私物)は、みきおから鈴へのメッセージ。
しかしこのせいで、鈴は警察から疑われる身となってしまいます。
この後、みきおは心が捨てた由紀のノートを拾うことになります。
自分がこれから起こそうとした音臼小無差別毒殺事件の記事が載っているのを見たみきおは、「これは夢のノートだ」と歓喜します。
心のタイムスリップ後➁:金丸の殺害と音臼小無差別毒殺事件の内容を変更
みきおは、自分を犯人とにらんだ金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)を雪山で突き落として殺しました。
(金丸は、明音の首に付いていた締め跡から、犯行が青酸カリの知識が浅い子供によるものだとわかったのです)
その後、音臼小無差別事件を以下のように変更しました。
- 日付を24日から25日に変更
- 青酸カリを入れる飲み物をオレンジジュースから牛乳に変更
- 殺す人間を少し変更(牛乳が嫌いな木村さつきは生き残る)
心から音臼小学校無差別毒殺事件が起こると教えられていた佐野文吾(鈴木亮平)は警備を厳重に行いますが、完全に裏をかかれてしまったというわけです。
義母・木村さつきを殺害
「カクホの女2」でもカッコイイのに可愛いらしい部分もある亜矢さんを演じられ益々好きになりました😍来年は「ぎぼむす」がまずは楽しみ😉「テセウスの船」ではどんなお芝居をされるのか楽しみです☺️お芝居に幅がありどんな役でも上手なので期待してしまいます😊ハズレ役がないです🙋🏻
— まいまいヒツジスト (@SaK29U8wBdIuyNm) December 30, 2019
#麻生祐未 さん pic.twitter.com/qbWzn1k6yb
2017年のみきおは、愛する鈴の内縁の夫になっていて、鈴はみきおの子供を妊娠中。
音臼小無差別毒殺事件の可哀そうな被害者を演じて、歩けるのに車いす生活を送っています。
音臼小の事件の後、さつきは天涯孤独の身となったみきおを引き取りました。
さつきは、それは献身的にみきおを支えます。
ある日、さつきはみきおが音臼小無差別毒殺事件の犯人である事実を知ってしまいます。
藍(鈴)と同棲するみきおのために部屋を整理していたら、みきおが犯行の全てを録音したテープを見つけてしまったのです。
さつきは、鈴に命じてみきおが犯人であることを知る佐々木紀子を青酸カリで殺させようとしますが、失敗。
さつきは、自らの手で佐々木紀子を刺殺して自身にもためらい傷をつけました。
そして鈴に「音臼小無差別毒殺事件の真犯人はみきお」と告げ、鈴に罪をなすりつけるために警察に「娘(鈴)に刺されました」と通報。
しかしみきおは鈴を愛しているため、こんなことは望んでいませんでした。
みきおはさつきに青酸カリを飲ませて殺害し、彼女の目玉を持ち去ります。
音臼村の慰霊祭で再び大量殺人事件を企てる
愛する鈴は整形して性格も変わってしまい、信頼していた義母は鈴に余計なことを言った上に鈴に罪を着せようとした為に始末せざるを得なくなりました。
失意のどん底のみきおは、音臼村の慰霊祭で再び大量殺人を起こして自分も死のうと思い詰めます。
そんなみきおを、現代にタイムスリップした心が待ち伏せします。
心の部屋に送り続けられていた奇妙な絵は、みきおから心へのメッセージでした。
心は殺人の予告電話を警察にしていて、みきおは心の腹をナイフで刺します。
その後、心とみきおは2人で1989年にタイムスリップ。
加藤信也とみきおの新しい犯罪計画
1989年にタイムスリップしたみきおは加藤信也(みきおの叔父)と名乗って、子供のみきおに出会います。
子供のみきおは、鈴を手に入れるために音臼小無差別毒殺事件を起こそうとしていました。
wみきおは、田中義男を殺して屋敷を放火。
大人のみきおは「母さんは余計にがんばりすぎた」と言って木村さつきを絞殺。
その後、大人のみきおはナイフを隠し持って、佐野家へ。
佐野和子のお腹の中にいる心を刺し殺せば、自分の犯行に気付いている人間は一人もいなくなります。
しかし大人のみきおは、和子を殺しませんでした。
大人のみきおは、子供のみきおに言いました。
鈴の過去を不幸にするほど きっと未来の鈴は変わってしまう
なるべく何もしない方がいいのかもしれない
鈴は子供の頃 お父さんみたいな人と結婚したいと言っていた……
正義感のある……
子供のみきおが「※奴らがおじさんを殺せと言ってる」と言って、大人のみきおは「そうか、それが一番いい答えかもしれないな」と不気味な笑みを見せました。
※みきおが幻想で見る今まで自分が殺した人間の目玉。
大人のみきおは遺書を書いて、鈴と和子を誘拐して監禁。
自分を探しに来た心とさつきを山小屋に閉じ込めて火を放ちました。
大人のみきおにとって、もはや音臼小学校無差別殺人事件など興味がありませんでした。
それよりも自分が全ての罪を告白して加藤信也として死ぬことで、子供のみきおを正義の味方にする作戦を実行したのです。
こうすれば佐野は逮捕されないから鈴は心を病まないし、正義感のあるみきおに自然に惹かれてくれるはず。
小学生のみきおは、鈴と和子を救出。
警察は「お手柄だ!」と褒めました。
大人のみきおは佐野をナイフで襲いますが、かばった心が代わりに刺されました。
心は放火された小屋から脱出して、小学生のみきおが犯行計画をしゃべった録音テープを持っていました。
小学生のみきおは誰かを殺すたびに、その年月日と内容をテープに録音していたのです。
これは、小学生のみきおの犯行を裏付ける動かぬ証拠です。
心は倒れ、佐野が大人のみきおを撃ちました(多分死亡)。
31年後、みきおは「元少年A」として週刊誌に追われる生活を送っています。
みきおが愛した鈴は、別の人と幸せな結婚をしてその男性の子供を妊娠中です。
ドラマ『テセウスの船』の犯人黒幕が原作と違う?
なんと、ドラマ『テセウスの船』の犯人黒幕が原作と違うという情報が入りました。その情報が入ったのは、都内某所で実施された「考察大会」。
当ドラマの主役の竹内涼真さん他、現役の探偵および探偵学校に通う生徒という推理のプロが終結。
そこに原作者・東元俊哉から「原作と犯人が違うと聞いている」という衝撃の一文が書かれた手紙が届いたのです!
原作とドラマで犯人黒幕が違うことは竹内涼真さんも知らされていなかったとのことで、「初めて知りました。原作は読んでいますが、ドラマの台本では原作にない展開もあったので、どうなるのかなと思っていたんですが…」と驚きのコメントをしていました。
ドラマ『テセウスの船』の真犯人(黒幕)はみきおの共犯者!
「ねえ、次どうする?」の話し方が
— ☺︎すず☺︎ (@suzu_ryomatan) February 23, 2020
同じ子供に話しかけてるようにしか
見えないし目線的にも子供…?
心さんのクラスにいる誰かが共犯者なのか…?#テセウスの船 pic.twitter.com/LXb7JpCEsO
ドラマ『テセウスの船』6話で、木村みきおが音臼小事件の真犯人であることを自白。
つまり音臼小事件の実行犯は原作通りみきおだったのですが、共犯者(影の黒幕)が原作と違うのです(ヤヤコシイ)。
終盤の見どころは?
第7話以降は心と文吾が“音臼小事件”を阻止しようとする過程で、みきおに共犯者がいることが判明するのですが、その真犯人は最後まで明かされません。
…でもズバリ、既にストーリー上に登場しています!引用元:雑誌「ザ・テレビジョン」より
6話で再び1989年にタイムスリップした心ですが、木村みきおの自白が入ったICレコーダーをみきお少年に奪われてしまいます。
みきお少年は、由紀のノートは持っているわ、ICレコーダーは持っているわで、未来対策はバッチリですよね(^_^;)
そしてそんなみきお少年は、共犯者に「ねえ、次どうする?」と相談しています。
その口調から、共犯者とみきおは友人かとても親しい間柄だと予想できます。
ドラマオリジナルの共犯者(黒幕)の最新情報はこれだ!
筆者が入手したドラマオリジナルの共犯者(真犯人で黒幕)の情報を以下にまとめます。
- 共犯者とみきおはある程度目的が合致している。
- 共犯者は影でみきおを操り、みきおは実行犯。
- 共犯者はレギュラー陣の中にいる。
- 共犯者は、大勢の子供や教師を青酸カリで殺害することにこだわる理由があった。
みきおが音臼小事件を起こした理由は、原作では鈴を手に入れるためでした。
ドラマでもみきお少年は教室でいじめられた鈴をかばっていたので、おそらく鈴が好きだと思われます。
しかし鈴が好きなのは正義感溢れる父親=佐野文吾なので、みきおを好きではありません。
なのでみきおは音臼小事件を起こして佐野文吾に罪を擦り付けて、鈴の文吾への憧れを打ち砕いて自分に振り向かせようとしたのです(その結果、内縁の夫になることに成功)。
つまりみきおの標的は、佐野文吾。
共犯者も同じ目的ならば、やはり佐野文吾1人が標的のはず。
「共犯者は、大勢の子供や教師を青酸カリで殺害することにこだわる理由があった」とのことなので、1977年の音臼村祭に関係がありそうです。
おそらくこの時にも、きのこ汁に毒が入れられる事件が起こったのではないでしょうか。
9話予告編によると文吾が表彰されているので、これが犯人の恨みを買った理由と思われます。
犯人は、その時と同じ事件を起こして文吾を死刑にしてやろうと企んだのだのではないでしょうか。
『テセウスの船』9話で音臼村祭で起こった事件の内容が判明
『テセウスの船』9話で、1977年の音臼村祭で起こった事件の内容が判明しました。校長が、心に話してくれたのです。
キノコ汁の中にたまたま毒キノコが入っていて、ご婦人がひとり亡くなった。
それは徳本の母親。
母を大事にしていた徳本は、号泣。
なんと徳本の母親が毒キノコで死亡、音臼村祭はその年が最後になったとのことです(>_<)
『テセウスの船』9話で黒幕の目的が判明
『テセウスの船』9話ラストでは、駐在所のワープロから犯行日記が、庭から青酸カリが発見されて、佐野文吾が連続殺人事件の容疑者として逮捕されてしまいました。黒幕の目的は、佐野文吾を一連の事件の犯人に仕立てて死刑にすることだったのです!
簡単に言うと、黒幕にとって重要なのは佐野が死刑になることだったんです!
『テセウスの船』最終回で佐野文吾が自供?村人全員が犯人?鍵は佐野の正義感?
『テセウスの船』最終回では、佐野文吾が一連の殺人事件の容疑を認めて自供します!佐野が犯人ではないことは明白ですが、一体なぜ急に犯行を認めることにしたのか?
筆者は、そのカギとなるのが佐野の正義感だと思います。
佐野の昔の同僚・馬淵は、以下の気になる発言をしていましたよね。
佐野は昔からそういう男です。
昔同じ署にいたことがあるんでねえ。
私とは人間の種類が違うので付き合いはないが
正義というのはやっかいなしろものです。
使い方を間違えれば戦争だって起こる。
これは、佐野の行き過ぎた正義感のせいで戦争が起こったと言っているように聞こえませんか?
村人全員怪しいし、オリエント急行殺人事件のように村人全員で佐野を陥れているのではないでしょうか?
まとめ
ドラマ『テセウスの船』の音臼小無差別毒殺事件の真犯人と動機、犯行の全容を原作ネタバレしてまとめました。この通りの結末になるのでしょうか、それともドラマのアレンジが加わるのでしょうか?
いずれにしても、見ごたえのあるドラマになることは間違いありません。